144 獣人を見つけた
お父様と魔道具通りを歩いていた時に不意に動物の鳴き声が聞こえた。
「お父様少しここの通り見ても?奥まで行きません。彼処の影に何か鳴いてます。」
「待ってルノア。離れないで…福ちゃんお願い。」
「はい。お父様。ルノア駄目…あっ!?」
「凄く弱ってます…この子多分何処からか逃げてきた子です。首輪がついて…可哀想に…あれ女の子だけど獣人さん…!?!」
「ルノア駄目だよ。約束守って!お父様馬車まで移転してください。」
「移転!」
馬車に移転してから外を見ると沢山の冒険者が何かを探しいるような様子だ。
「あぁ…よくない雰囲気だな…サラさんきてくれ」
「はい。お呼びですか?」
「ルノアが獣人を見つけて保護して直ぐに馬車に移転したが…冒険者が何かを探してるようだ。すまないが頼めるか?」
「畏まりました。サライをお借りしても?」
「勿論だ。サライも来てくれ。」
「ルノア様…まず薬を打たれていますので解毒と洗浄と癒しと傷の修復をお願いします。とにかく公爵家へ急いでください。よくない状態です。ではサライと確認して報告します。移転!」
公爵家に着いてからまず獣人の子供を静かに寝かせ魔力無効化の首輪を外した。時々目が開いたのでサラクに聞きながら獣人でも大丈夫な薬草で水分をゆっくり飲ませた。本当に弱っている者には魔法は駄目な時もあるとはじめて知った。やはり勉強が足りない。薬草や医術を勉強しないと駄目だと思った。
サラクが落ち込むルノアに言った。「ルノア様大丈夫です。まず魔法で傷を塞ぐことは一番にしないといけないことです。ゆっくり自己治癒して治していくことが自然なことですから。獣人はとても強いですから。怪我をして血が流れたら、ちゃんと食べて眠らないと魔法で血は作れません。自分で作るしかないんです。それだけのことですからね。ルノア様のおかげでこの子は命を救われたんです。忘れないで下さいね。でも福ちゃんとラルフ様から離れたことは怒られてくださいね。サラクも怒ってます。約束しましたね。自分で動かずちゃんと周りにお願いをしてくださいと。もし鳴き声が誘拐者の罠だったらどうしますか?結界があっても万能ではないとお話しましたね。反省してください。他のサラ達とは共有しませんから其々怒られて下さい。」
「はい…ごめんなさい。気を付けます。二度目がないようにします。ラド様にも怒られそうです。」




