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ラルフはルノアを呼んだ本題について話し始めた。
「じつは王家から第二王子のサリド殿下と婚約の打診があった。ヴァリー様の黒銀の鎖が解けルノアを婚約で繋ぎ止めたいからだと思う。ヴァリー様は必ず断りなさいと連絡が来たよ。ルノアに最終的な意味で断っていいかの確認をしたかったんだ。ルノアの話を聞いた限りもう無いと思っているがね。」
「お父様の立場もありますし会わずにお断りする事は失礼にはならないですか?」
「確かに会ってサリド殿下が失態をすればそれを理由には断る事は出来る。だが次に聡明な第三王子ライド殿下が出てくればもう逃げられないだろう。ルノアも分かっているだろう。第一王子アキド殿下14歳よりも第三王子ライド殿下9歳が優秀な事も。その覚悟がルノアにあるのか聞いておきたいのだ。何人かの婚約者候補がいると話していたからね。第一王子アキド殿下の婚約者はハーマイル公爵家の次女が優秀で彼女が婚約者である限り後ろ盾が強いから王太子の立場は変わらないだろう。ただそれも流動的だと私は見てる。第一第二王子は王の器ではない。第三王子ライド殿下であれば間違いないと私は見ている。」
「会わずに済むのなら会わずにお断りをしたいです。出来たらお母様が留学したかったヨーリアン帝国に留学がしたいです。お父様も本当はこの国から離れたいのではないのですか?」
ゲームの中で何度も父ラルフの娘に対する重い愛情をいつも羨ましいとおもって見ていたのだ。娘が毎回魔界の森ENDになってしまうと何行かに父ラルフの後悔の懺悔がちがう文章で書かれていたのを覚えていたからだ。本当はこうしたかったのでは?と思うのが本当はこの国を離れたかった。が一番正解に近いのではないかと思ったのだ。エミリアとの約束を守るためだけに宰相を続けているのだ。ルノアが好きな相手と結婚出来るように自分が宰相として力を持っていなければならないと思いこんでいる言葉がいつもゲームの中にあった。でももうルノアの中では結婚ではなく誠実に真面目に生きて魔界の森ENDを回避したいになっている。ただもう元凶のアテリアナ伯爵家マリナはもういない。ヴァリー叔父様も自分の意志で自由に国を守りたいと話していたし宰相として働くことが本当に父がしたいことなのか聞いておきたかったのだ。




