130 本妖精のいる本屋さん
お父様にエスコートされ本屋さんに向かった。
入店すると天井まで積み上げられた本や古紙とインクの匂いがとても懐かしい気持ちになった。
沢山の本妖精が空中で飛びながらちょこんと頭を下げた。
中から本屋の店主が現れ「ご卒園おめでとうございます。オハギと緑茶もありがとうございました。」あぁエルフ様だと…瞬間的に分かった。でもあまり驚きはなかった。何でだろうな?と思うくらいだった。
「久しぶりだな…俺の時は出てこないのに…全く相変わらずだな。娘のルノアだ。まだ発表前だけど知ってるんだな?よろしくな」
「お前にはいつも隠密やら影やらついてたから隠れて住んでるんだから危険だろ…あれ誰もいないし…何つけられてんだ?クロリナラドか?ルノアと呼んで大丈夫なのか?」
「大丈夫です。ルノアとお呼びください…なぜか懐かしい気持ちがいっぱいです。お父様と親しいのですか?」
「あぁ学院でな同級生だったんだ…幻影でいないんだけど今本体!?…なんで?」お父様は驚いた顔をした。「精霊王様にタスワンズ湖周辺で良ければ住んで良いとお許しもらったんだ。基本的にエルフの里は出ないだろ。体調も悪くなるから。タスワンズ湖だけな…ありがとうございました。クロリナラドと一緒に浄化していただき心から感謝いたします。妖精様も精霊様も心穏やかに過ごせております。精霊協会の長をすることになりましたエルフのフルエフィスと番のエリです。よろしくお願いいたします愛し子様。サライも久しぶり。」
「お久しぶりですね。エリも幸せそうで安心しました。」
「ルノア様 様は必要ありませんので…エリとフィスと呼んでくださいね」エリが言った。
「魔術協会の長様も精霊協会の長様も名前は非公開なんですよね?」ルノアが聞いた。
「皆知ってるんだよ。本当は。あえて言わない方が言霊って厄介な魔術魔法があって名前の一部でも縛られてしまってからの対策なんだ。真名さえ知らなければ大丈夫だと油断したんだよね。備えで…気を付けて言わない事にしたんだ。」
「そうでしたか…少しお渡ししたいものが…言霊受付ない 呪術返し 結界 番しか外せないイヤーカフ 心身体強化保護 月桂樹 お揃いで二つ」その場で瞳を見ながら月桂樹が重なったデザインにしてイヤーカフを作った。
「これをお二人に試していただけませんか?御結婚のお祝いに。お父様水ちゃんでラド様には伝えていただけないですか?二つお渡しした事を。福ちゃんが今学園長先生の所に行っているので…」
「あぁ水ちゃん頼むな」すぐに水ちゃんは消えた。
「凄いな…竜神様の言ってた通りだ。エリお揃いで付けさせていただこう。泣いちゃだめだ。感謝しよう」
「はい…ありがとうございます。愛し子様大切にいたしますね。」




