120 前宰相が残してくれた書類
今日マクアリール公爵家のルノア様が飛び級で満点卒園されたことを聞いた。
あれ程通知していたにも関わらずハーマイル公爵家の親族筋三家がルノア様を侮辱した事を知った。
すぐさま記憶魔法なる特殊魔法で映像付きの抗議文を受け取り、その映像をロバートも見たが頭を抱えた。すぐに謝罪と詫び状を魔鳥便で送った。
「相手も若く最低限でと娘が話している。親としては怒りを収めたくないが仕方がないと思っている。
こんな事で支援はやめないから安心して欲しい。
大変だと思うが優秀な三人の息子殿と国政を安定させることを優先して、とにかく体調に気を付けて過ごして欲しい。
学園の飛び級試験の満点卒園は娘が学園初だそうだ。
領民にもお祝いとして分けたから王城の皆も一緒にお祝いとして食べて欲しい」と本音の温かい言葉とお祝いのオハギと緑茶が数多く王城に届いた。
マクアリール公爵領は普段と変わらず同じ日常を穏やかに過ごせている事を知った。
ハーマイル公爵領は一部自然崩壊があった。前王妃の親族筋と全く縁を繋げないのも…
半信半疑で結んだ縁だったが高い勉強代を払った。
次男が国内貴族の把握と今後の政略的な調整を行っていた為、親族筋の会議にも参加させた。
結果的には政略的な婚姻も流れた。政略結婚はしない方が良いのだろうと率直に思ったことも息子達に伝えた。
前宰相の残していたマクアリール公爵家の工事予定水路図を見た。
精霊被害が多くなる場所を貴族相関図と照らし合わせ作成されたものを見ながら息子達にきいた。
「お前達の意見を教えてくれるか?」
王太子となる長男が答えた。「前宰相様の計画を今は時間が足りないのでこのまま継続させます。
疫病が発生する可能性が高い所がこの二都市です。
ここの準備を今同時にしていかなければなりません。」
次男が「ヨーリアン帝国からの支援もかなりの薬の量ですので、この二都市を予想されているのだと思います。」
三男が続けた「地形的に溜まりやすい場所ですので、魔獣の動きも活発になってくると魔術協会からの文章とも一致しています。
冒険者ギルド中心に注意喚起をすぐにするべきだと思います。
二都市の森林近くの民の移動もまた考えるべきです。」
領民が避難地とした場所には住居となる木材や、薬、食料、衣類、寝具の生活に必要な物資が全て前宰相によって用意されていた。
カーナリアン王国の地形や高低差を考慮した災害時の知識は三男が他国で学んできたことが役に立った。




