118 竜皇国の桃と飴
ルノアが自宅に戻った時、玄関でサラ達や皆が並んで待っていてくれた。
「ルノア様ご卒園おめでとうございます。」
お父様とヴァリー伯父様も迎えてくれた。
「さすがだなルノア。頑張ったな。おめでとう。明日は本屋と魔道具屋に行こう。初めての買い物楽しみだ。」
「学園長に魔鳥便送っておいたからな。今週中には二人で挨拶してくるよ。おめでとう。勉強頑張ったな。これからもまた頑張ろうな。」
「学園で少し問題がありましたが…私も傲慢な時がありましたから…あまり厳しくならないように最低限の期限でお願いします。
皆のおかげで合格出来ました。繰り返し勉強を見てくれて言語も沢山話してくれたおかげです。
本当にありがとうございました。学院の勉強もまた頑張ります。」皆に笑顔でお礼を伝えた。
「ルノア…しかしなぁ…分かったよ善処する。明日は十日の従者全員にオハギの持ち帰りの日だからな。
ついでに公爵領の市民学校の子供達全員と先生に、お祝いオハギを無料配布する事にしたよ。
魔術学園の満点卒園は初だから…お父様嬉しくてな。エミリアがいつも何か嬉しいことがあると記念に領民と、いつもしていたのに…忘れてたなって思い出したんだ。
領地の皆にも祝ってもらおう。クローからもお祝いが届いたから部屋に置いてあるよ。ゆっくり見ておいで」
ルノアは恥ずかしいようなでもやっぱりお祝いしてもらえて嬉しかった。
部屋に入ると福が言った。
「ルノア〜竜皇国の桃だよ。はじめてだよね?竜神様も大好きなんだよ。
クロリナラドも頑張ったんだな〜ルノアの為にうふふ」
机の上にラド様の魔力しか感じない飴と桃が沢山カゴの中に入っていた。
カゴのリボンは少し曲がっていたけれど…きっと頑張って結んでくれたんだろうと嬉しくなった。
一つ摘んで口に入れた。「あぁ…なるほど本当に一つで満足出来る飴なんだ。」
番の魔力が体の細胞に染み渡って疲れが消え去ったのが分かった。
手紙が添えられていた。
「俺のノア。卒園おめでとう。飴作りをたくさん失敗したけどなんとか出来上がったよ。
竜皇国の桃は竜も竜人も皆大好物なんだ。
今が一番美味しい時だから王城の農園から皆に美味しい桃を聞きながら摘んで皮を剥いで全部俺が作ったよ。
すぐにお祝いに行けなくてごめんな。仕事でヨーリアンにいるから終わったら直ぐに行くな。
お義父上との買い物も気を付けて楽しんで。
何を買ったかまた教えてくれ。ノアのラドより」
ルノアは手紙を大事に大事に宝箱にしまった。
私もこれからもラド様の為に手作り出来るものを増やそうと心に決めた。
心と体が温かな気持ちに包まれて嬉しかった。




