113 初の快挙 満点飛び級卒園
ノック音が聞こえ学園長と教科担当の先生が入室された。
「お待たせいたしました。採点をさせていただきました。
大変素晴らしい成績で全教科、技術披露も満点でした。
学園が始まって以来初めての満点合格をお伝えいたします。結果は発表させていただきますね。
卒園おめでとうございます。」
学園長から答案用紙と書類を一式渡された。
「ありがとうございました。合格できてホッといたしました。
色々と御迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。今後もこちらでの学びを忘れずに真摯に誠実に努力してまいります。」ルノアが伝えた。
「私からも少しお話をよろしいでしょうか?侍女様もご一緒に…皆一度座りましょう。」
其々が教室の椅子に座った。
「実はここにいる先生方は公爵家の魔法契約書にサインした者です。まず魔法契約書をご確認下さい。」
サライが受け取り確認して頷いた。
「まず先の女子生徒の映像の件なのですが…。
侍女の方が出されているように見せていらっしゃいましたが…
ここにいる先生方全員ルノアさんの魔力を感じておりました。
記憶魔法なる特殊魔法を使用できるのはカーナリアン王国ではヴァリアード様お一人だけです。
ご親族であることは分かっておりますので今後の使用はヴァリアード様にどう隠すかをご相談をしていただいた方が安全かと思います。
あとイヤーカフを二つ同時に作成されましたが…
実は錬金術も今は失われつつあります。
本国では継承されておりますが、他国では失われた技術となります。
本当は一定期間展示の為、提出していただくことが慣例なのですが…。
私共では教師含め安全確保ができない為、とりやめました。
使役様の事は教師とは共有しておらず私だけの秘匿契約の意味を理解いたしました。
魔空間については私が以前ルノアさんのお母様をクラス担当をしていましたので…。
懐かしく思い出しました。現在カーナリアン王国では魔空間が開くことの出来る方が三十名はいないと認識しております。
他国含め人数を減らしておりますので、人前では絶対に魔空間を開きませんように…
カバンの中などに開き誤魔化す方が多いのですが…
魔力感知されることが多いので誘拐等危険がございます。
ぜったいに街中などの外での使用はされませんようにお気をつけ下さい。
こう申し上げて失礼かもしれませんが…。
恐ろしい程の守護と結界と反撃と厳重にルノアさんが守られていることはよくわかります。
しかしこの中で守りを理解できているのは私だけです。
隠秘魔法が完璧すぎて…理解出来ず先程の女子生徒のような者が逆に寄ってしまいます。
とはいえ礼儀知らずでなければ問題はないのですが…。
やはり魔力感知が少し出来る加減を、ルノアさんを守られている方にご相談された方がよろしいかと思いました。
カーナリアン王国では今のままですと全く感知されません。
ヨーリアン帝国や、竜皇国では…と、調整された方がより安全だと思います。
年寄りのお節介と一般常識的なお話とお聞きください。
ルノアさんから私達になにが質問等ございましたらお話下さい。」




