112 採点と魔法契約書
学園長室で其々の教科担当者と監視役が集まり答案用紙を見つめていた。
「文句なしの満点など学園始まって以来初めてです。技術披露は何を?」教科担当の一人が聞いた。
「もし聞きたいのなら…全員が公爵家との魔法契約書を記入しなければ話せないようになっている。」
その場で全員が契約書に記入した。
「魔空間を開き素材を出し、その場でイメージして一分程で新しい貴金属を二つ同時に完成させて並べて見せて貰いました。
その後使役している者を瞬間移動で呼んで…普通の会話をされてましたね。
使役が話すなど見たことがないから…公爵家からはなぜ私一人の面談希望だったのかと納得いたしました。軽々しくは言えませんな。監視教官のエミー先生 気になるような態度や不正はありましたか?」
「全く疑われるような行動はありませんでした。テストを楽しまれているように解かれていましたね。
よく勉強されている方なんだなと…言語も本当に…残念な結果とはなりましたが殿下の為に真面目に考え、世界全言語の五カ国語の勉強をされていたとよく分かりました。
他国の知識も本当に多方面にそつなく…さすが優秀な元とはいえ宰相様の娘さんなのだなど感心いたしました。
礼儀作法所作全てで満点です。」
「お父様から使役を妹のようにと大事にと言われていると話されていたから…
下のものを大切にさせるための情操教育の一つでしょうな。
毎回の私の自然と魔術の質問も…自然を大事にする事を誓っていて亡くなったお母様に言われていたそうです。
真摯に誠実に…判断が出来る大人になりたいそうです。
魔術は便利なものでも全て解決できないか…。
変わられましたな確かに…高位貴族の傲慢さもなくなり証拠映像も彼女の魔力でしたからヴァリアード様に習ったんでしょうな。
記憶魔法などカーナリアン王国では一人しか使えない事をご存知ないのでしょうから。
伝えなければなりませんな…皆にも聞きたいのだがルノアさんの護りを感じるものはこの中にはいますか?」全員が首を横に振った。
「そうか…わかった。かなりの防護の魔道具をつけている。
でも巧妙に隠されているので感知されず女子生徒も近付いてしまったか…
こちらもお伝えした方がよいな。私達も日々学ばなければ。
いやはや久しぶりに魔術を見てワクワクして楽しかった。
来月から公爵家の商会から発売予定のイヤーカフなる新商品も営業をしっかりとしていたぞ。
私の妻が青薔薇が好きなことも知っててやり手だのう…すっかり購入を決めたわい。ははは
皆合格で良いかな?ヨーリアン帝国か又は竜皇国かの留学となるだろうな…。
出身学園として恥ずかしくない教鞭を皆も取りましょうぞ。」皆が其々頷いた。




