109 やっぱり問題がおきました
朝から学校は登校せず、午後から飛び級のテストの指定された教室に向かっていた。
途中で三人の女子生徒達の中の一人に話しかけられた。
「お久しぶりです。マクアリール公爵令嬢。今少しお話よろしいかしら?」
サラがすっと前に立ち「低位貴族から高位貴族に話しかけることは失礼だと礼儀も学ばれていないのですね。サガンナ伯爵令嬢。下がりなさい。
そちらにいらっしゃるラニデア伯爵令嬢とクレーン侯爵令嬢も同じですか?
ご両親様方からは何も言われていないのですね?」
顔を見合わせクスクスと三人が嘲笑うかのような笑い声でサガンナ伯爵令嬢が言った。
「突然魔力を暴走されるような危険な状態で辞任された方の子供が、学園に来ては不安なんですわ。
私達はその不安を確認したいだけですのに…いきなり身分のお話とは相変わらずなのですね。
学園内では身分のお話はされない方が礼儀だといつお気づきになるのかしら?
やはり連れている侍女も駄目ね…サリド殿下も収監され勢力も変わったというのに…
次は誰を狙うのかしら…恥ずかしくてよく登園されましたね?
私でしたら登園はしませんが…うふふふお強いのですね。」
「そうでしたか…そこまでお話になるのなら…もう一度学園長の前でも同じお話ができますか?」
「いいのよ。サライ。気にしていないわ。
たしかにサリド殿下からも婚約の申込みも王城のお茶会の後すぐありましたの。でもサリド殿下は高位貴族に挨拶もされず、すぐにアテリアナ伯爵家のマリナ様に声をかけていましたわ。全く礼儀を学ばれておりませんでしたからお断りしたんですよ。
お休み中でしたからご存知ではなかったのね?
お休み明けの登園でサリド殿下とライド殿下二人に朝から馬車乗場で待たれて本当に困惑いたしましたわ。馬車乗場が混乱しておりましたからね。
皆様に御迷惑になると思って学園をお休みしておりましたの。
たしかに、父の魔力暴走とされる症状があり私に不安というのも納得できるお話ですわ。
そうでしょサライ。学園内では身分は関係なく平等でしたね。
ただ一歩学園から出たらねぇ…大丈夫ですか?サガンナ伯爵令嬢、ラニデア伯爵令嬢、クレーン侯爵令嬢。おかげさまで父も体調が落ち着いて日常生活も取り戻せております。
領地経営に集中できておりますの。他国との取引も増えて公爵家の事業も今まで以上に好調ですわ。
私にも何ら問題ないことは学園に医師の診断書は提出済です。
安心していただけたかしら?まだお話があるかしら?私もしっかりと父と学園長に伝えますわ。サライ映像を…」
「…サリド殿下も収監され勢力も変わったというのに次は誰を狙うのかしら…恥ずかしくてよく登園され…」はっきりとした映像が大きな声で廊下に写り出された。
「はじめから最後まで全て学園長にお見せいたしますわ。
後ほど公爵家からもこの映像もつけて書簡を送らさせていただくわね。
謝罪はいりません。二度とお会いすることもないでしょうから。
サライ…時間は大丈夫かしら?行きましょうか?それでは皆様ご機嫌よう。」
其処にいた三人は驚いた表情を顔色を悪くさせ、通り過ぎるルノアを見送るしかなかった。




