102 タスワンズ湖二人で浄化
大きな樹の下でサラ達が敷物敷いたり食べ物の準備をしたり忙しそうに動いている。
「サライ ちょっとラド様と湖の中央で魔力開放してくるね。
もしキツかったら結界お願いしてもいいかな?
早く浄化しないといけない気がするの。」
「はい。大丈夫です。此方で確認してますからお願いします。」
「うん。ではラド様移転お願いします。」
「飛ぶ場所が狭いから抱っこしていってもいい?」
「はい。お願いします。」
両手を広げてお願いした。
湖の中央辺りの岩が隆起してる場所まで二人で移転した。
「ノア声に出してイメージしながらゆっくり静かで細くて綺麗な水が流れていく感覚で手を繋いで魔力を合わせていこうか?魔力が足りなくなったら強制的に止めるから。命の危険だからね。」
「分かりました。では手を繋いでください。」
ルノアは下ろしてもらいしっかりとラド様と手を繋いだ。言葉に声に思いをのせた。
「体が…心が疲れていると思います…場所には慣れないけど…時間をかけて慣れていけますように…怒りがゆっくりと癒されますように…皆でまた元気に遊べますように…静寂な綺麗な空気と水で…穏やかな毎日が過ごせますように…皆で仲良く楽しく暮らせますように…皆が静かに眠れますように…浄化され…深く癒され…心穏やかに…元気になりますように…」
ラド様が続けて話した。
「まわりの木々が綺麗な空気と水分を得て力が湧きますように…前の場所にあってここには無くて寂しいものが…また同じようにたくさん生まれますように…同じ場所にはならないけど…新しい場所で皆がゆっくり温かい気持ちを取り戻せますように…静かに見守っていますから…安心してお休みください。」二人で目を瞑りお互いの魔力を手から感じ胸でまわって温かく幸せな気分をゆっくりゆっくり開放していった。
二人の周りの湖水が深く黒く深緑や群青から段々と澄んでいき…薄緑と薄水色の穏やかな湖水に静かに波立って広がっていく波紋が幻想的だった。
淀んでいたまわりの空気が軽くなり爽やかな清涼感のある風が頬をすり抜けていった。
体が自然と一体化したように二人の体がフワッと浮いたような福ちゃんがそっと二人を包みこんだ。
「二人ともありがとう。凄く居心地の良い場所になったよ。精霊王様がね。お礼を言ってるよ。ほら精霊や妖精の表情が見える?穏やかに笑ってるよ。この澄んだ聖域を維持出来るように結界を張ったからもう大丈夫だよ。二人を陸地まで運ぶね。お疲れ様。」
陸地で見ていたサラ達があまりの神々しさに息をのんだ。そしてまた二人を引き合わせてくださった竜神様に深く深く感謝した。




