101 タスワンズ湖 ピクニックの前に
「ルノア〜クロリナラドがもうすぐ此方に来るって!早くて良かったね。準備もう終わってるんだね。」
福ちゃんはご機嫌に笑った。
「福ちゃん抱っこしていい?なんか緊張してきちゃった。変な所ないかな?
サライもサラクも準備大丈夫?全員で行けたら良かったんだけど…
林檎飴は内緒で皆の分渡したけど足りたかな?
サラジも竜皇国で復帰したってきいたけど…」
「はい。ありがとうございました。サラクははじめての林檎飴に感動してましたけど私も本当皆久しぶりで泣いちゃいました。
エミリア様と同じで優しい懐かしい味がしました。
庭に妖精がかなり来てましたけどあんなにあげて大丈夫ですか?」
「うん。なんか沢山あげないと力が無くなりそうな子達が沢山いたから。
急遽料理長と皆で作ってもらったの。自然崩壊始まってるんだね。
外国の方から来てる子もいて…黒や紫色になりそうな疲れた子達もたくさんいたからね。
皆に元気になってほしくて。とにかくお菓子が余るようになるまであげることになったから。
タスワンズ湖周辺を自然保護地域としてカーナリアン王国と魔術協会と精霊協会に申請したんだって。
竜神様と精霊王様にお願いして結界を強く張って貰ったからゆっくり休んで貰いたくて…
かなり深い湖で世界最大湖になったんだって。
本当は東に大きな湖が一番だったんだけど…
残念だけど精霊がいなくなって雨が降らなくて消滅したって聞いた…愚かだよね。
皆同じ世界に住む大事なお隣さんなのに…だからとにかく休んで欲しくて。
気が立ってる?激怒してる子も多いから話しかけられるまではそっとしておいてあげてね。
あと福ちゃんラド様が来たらタスワンズ湖を浄化したいの。
たくさん魔力を使うんだけどどうやったら効率的に皆に心配かけないでやれるかな?
サライも考えてくれないかな?やらないはないの。
やらないとまずい気持ちがするから…」
「ノア!久しぶり!」ラド様が部屋に移転してきた。
「…………ラド様…お父様に怒られてください。福ちゃんお願い!」
「クロリナラドやり直し!お父様に怒られな!」
激しいノック音のあとお父様が入室してきた。
「クロー!!!駄目だろ女の子の部屋にノック無しは絶対駄目だ。
着替えていたら?ルノアの表情見て。大丈夫?」
目を細めて目つきの悪い黒い表情のルノアが
両手を両腰に当てた斜め上に見上げて怒りポーズをきめていた。
「あああああぁノアごめんなさい。やり直します。」
そっと室外に移転して部屋のノックをした。
「はい。どうぞ。入ってください。ラド様よくできましたね。頭を撫でても良いですか?頭下げてくださいませ。」
「はい。おひさしぶりだノア。ノック無しで部屋には二度と入りません。約束します。ごめんなさい。」頭を撫でてあげた。
「お父様も忙しいのにありがとうございます。ピクニックに行きますがお父様もどうですか?」
「うん。後から行くよ。二人でゆっくりしなさい。クロー頼むね。」
「はい。お義父上。ありがとうございます。」
皆で移転して森の中をゆっくり手を繋いで歩いた。
「ノア。凄い妖精と精霊だ。かなり機嫌が悪い。大丈夫か?」
「はい。皆に相談していたんですが、多すぎて浄化しないとまずい気がします。福ちゃんや皆に心配させないようなやり方が分からなくて…ラド様どうしたらいいと思いますか?」
「そうだな…ノアと私とで湖の真ん中で魔力開放が一番お互いに楽になれる方法じゃないかな?
魔石も作らなくてもいいし…中央にほらあそこ見える?岩が隆起してる所。
あそこまで二人で移転して二人で魔力開放しようか?イメージはどんな感じが皆に必要かな?」
「うん。怒り疲れてるのと失望と静かに眠りたいけど多すぎで眠れないみたい…場所に慣れてないし…癒し元気、眠り、静寂かな…ラド様は?」
「あぁ…あと自然力が足りないかな。
妖精と精霊と多すぎて…故郷がなくなり苦しい気持ちがいっぱいだな…
本当残念だよ。ここをより良くしてあげよう。」




