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10年後に討伐される魔王   作者: うずまき
第4部 魔王討伐編
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第93章 断罪

カズマサ『世界一周旅行…?魔王である俺にそんな時間があるわけないだろう!』


アクエリア『察しが悪いなぁ…僕達が仕事を引き継ぐから行って来て大丈夫だよ?』


カズマサ『し…しかし…』


フィディオ『私が魔王様の代理…リハーサルとして頑張りますのよ!』



最終決戦に向けて全ての準備が終わったある日の事


魔王軍のメンバーはカズマサに無期限の休暇をプレゼントする事になり


困惑するままに彼は魔導戦艦へと搭乗した。



戦艦による旅行はマリーが強く希望したものであり


2人を乗せた戦艦はその日のうちに魔王城を出航する事となった。



マリー『魔王様…潮風が気持ちいいですわね…手を握ってもよろしいですか…?』


カズマサ『え…あ…あぁ…』



これまでになかった完全に2人の時間…


マリーの小さく柔らかい手はとても魔王軍の側近とは思えないものであり


彼女の身体に触れる度

カズマサは彼女が特別な存在であるかを認識させられた。



カズマサ『マリー…ありがとう…こんな俺の為に尽くしてくれて…』



無意識にラーニングしていた女神式読心術…


彼の手を握ったマリーの心拍数は彼と同じく早すぎて測定不能であり


改めて自分への好意を認識したカズマサは思わず涙を流していた。



マリー『魔王様にはご迷惑をかけてしまいましたわ…ブラドゥークの襲撃…世界大戦の開戦…円環の騎士団の召喚…私の犯した罪を考えたらこんな事…許されないはずなのに…』


カズマサ『側近の罪は魔王である俺の責任だよ…お前は何も悪くない…全て俺の責任だ…』



過去の出来事全てを謝罪するマリーとそれを罪だと認識していないカズマサ


彼は彼女の罪を自分の責任だと言いきっており


そんな彼に対して


マリーは衝撃の一言を告げてきた。



マリー『魔王様…例え魔王様が責任を背負っても…私の犯した罪は消えませんわ…だからお願いがあります…』


カズマサ『マリー…』


マリー『私が犯した罪の数だけ…私を犯してください…私を裁けるのは魔王様ただ1人なのです…』



あまりの破壊力に頭が真っ白になるカズマサ…


甲板の上には2人しかおらず


それは彼の理性を吹き飛ばすには充分過ぎる一言だった。



マリー『あんっ!痛いっ!ああああんっ!!』



押し倒し倒され下の状態から魔王と力比べになるマリー…


恋人繋ぎのような態勢ではあるものの

彼女のか細い腕はプルプルと震え

魔王の豪腕に蹂躙された。



これは決して合意ではない一方的な断罪であり


無理な抵抗をした結果

腕を痛めてしまったマリーは情けない悲鳴をあげて涙をこぼした。



マリー『この痛みも…私の断罪ですから…』


優しい魔王はそんな彼女を見て思わず犯すのを躊躇してしまうが


マリーは彼に対して自身の行いを正当化するよう呼び掛け


それを聞いた魔王は彼女の白いワンピースに手をかけた。



元々ノースリーブで露出度の高いものだったが


魔王は彼女の上半身に手をかけていき


腕を痛めて抵抗出来ないマリーは瞬く間に脱がされてしまった。



マリー『ま…魔王さ…ま…あ…あぁん…ん…』


マリーの甘い声が響く事に彼女の罪は魔王の手によって裁かれていき


全ての断罪が終わる頃には


辺りはすっかり夜になっていた。



マリー『魔王様…私…罪を償えましたか…?』


カズマサ『あぁ…充分だよ…』


マリー『それは…良かった…あぁ…』



日と同時に落ちるマリーの意識…


失神した彼女は船内のベッドへと運ばれる事となり


彼女を運んだ彼がベッドから離れようとすると


彼女のか弱い手が彼の服を掴んでいた。



マリー『魔王様…1人にしないで…』


無意識に発した彼女の切ない寝言…


魔王の意志を尊重し準備を進めている彼女ではあったが


その本心は魔王の生存と自分との繋がりを望んでおり


そんな彼女に対して

魔王であるカズマサは

無実の罪による断罪を決行してしまった。



カズマサ『マリー…ごめんよ…何も悪い事をしてないのに…俺は…』



硬い甲板の上とは違い柔らかいベッドの上…


それでも今のマリーの身体に魔王の断罪はあまりにも重すぎるものであり


魔王の手が彼女の胸に触れると

身体はダメージによる痙攣で震えだした。



断罪の結果

身体へのダメージで目の光を失なってしまうマリー…


無論…それは彼女自身が望んだ結果ではあったが


カズマサは自身の過ちを凄まじく後悔する事となり


意識の戻らぬ想い人の隣にて

彼は眠れぬ夜を過ごす事となった。



カズマサ『マリー…う…うぅ…』



綺麗に手入れされた華奢な彼女の身体…


彼にとって目の前で眠りについている側近は

どんな宝石や財宝よりも輝いている存在であり


その愛しさは爆裂魔法の如く爆発し


炎上した心が鎮火する事はなかった。




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