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10年後に討伐される魔王   作者: うずまき
第4部 魔王討伐編
94/103

第91章 女神

カズマサ『天界に…お墓…?』


アサミ『珍しいものではないわ…魂が循環しているとはいえ…その肉体は滅ぶのだから…』



エリアの境に位置する1つのお墓…


2人はそこで祈りを捧げる1人の少女と出会う事となり


現職の魔王であるカズマサに気がついた少女は

深々と頭を下げてきた。



プレリュード『現職の魔王様ですね…この度はリベリオンが大変ご迷惑をおかけしました…』


カズマサ『ん…君は…?』


プレリュード『申し遅れました…私はプレリュード…こう見えてもその昔に貴方達の世界で魔王をしていた者です…』



光魔王プレリュード…


彼女はリベリオンが言っていたかつて世界征服を達成した元魔王であり


その優しそうな容姿を見たカズマサはリベリオンの話を思い出していた。



地上の復元を終えた後に天界へと移動した彼女は、こうして盟友であるリベリオンを弔っており

それと同時に彼女の罪を償ってもいた。



カズマサ『プレリュード…君が…』


プレリュード『魔王カズマサさん…貴方に聞きたい事があります…よろしいですか…?』



かつて魔王を務めたプレリュードが彼に抱いていた疑問

彼女は自らが魔王として活動している間…常に心を痛め続けており


元人間である彼がどのような心境で魔王を務めているのか疑問を抱いていた。



プレリュード『貴方が魔王として活動している時…多くの人々が傷つき中には命を落とす人もいますよね…辛くはないですか…?』


カズマサ『無論責任は感じているさ…でも世界には魔王が必要だと理解してるから…俺は辛い仕事だと思わない…』


プレリュード『そうですか…貴方は強い心を持っているのですね…』



彼女の問いに辛い仕事ではなかったと答えるカズマサ


そんな彼だったが

彼にもやりきれない事があり


プレリュードの言葉に対して

その出来事を語った。



カズマサ『勿論辛い事もあったさ…部下がブラドゥークを襲撃した時…冒険者の女の子を惨殺してしまったんだ…彼女以外に殺された子がいるのも理解してるけどさ…実際に事実を知って…それを実感するとやりきれない事もあるよ…』


プレリュード『事実を…知る?』


カズマサ『俺は彼女が魔王軍に殺された事を勇者であるイオリから聞いた…まだ14歳だったと知った時は震えたよ…』


プレリュード『でも…貴方は逃げずに魔王であり続けたのですよね?』


カズマサ『あぁ…俺は魔王としてこの世界にスカウトされたし…子供の頃から悪役に憧れていた…好きで選んだ道だからやめようとは思わなかったよ…』



彼の答えで疑問が晴れた彼女は笑顔を見せ


先輩魔王として2人にエールを送った…


罰として魔王となった彼女とは違い

自らの意志で魔王となったカズマサは最高の職業適正を持っており


2人に気を遣ったのか


プレリュードはその場から去っていった。



アサミ『さて…私達もそろそろお開きにしようかな?』


カズマサ『え…う…うん…』


アサミ『ふふっ…今心拍数が下がったね…何か期待してたのかな?』


カズマサ『う…うぅ…』



先輩魔王が去り

油断していたところを不意打ちされ

本音がバレてしまうカズマサ


彼が望んでいた言葉を

彼女はあえて告げないつもりであり


そんな彼に

憧れの女神は代わりの言葉を送った。



アサミ『女神の私は貴方のルートを創造出来る…でもそのルートを選ぶのは貴方自身だから…私は奨めもしないし…止めもしないよ…』


カズマサ『麻美ちゃん…』


アサミ『でも私は信じてるよ…仮にここで私が止めても…貴方は自分で道を選んだってね!』



その会話を最後に天界から地上へと戻るカズマサ


アサミは天界で私用があるとの事であり

そんな彼が魔王城へと戻ると


熱心にトレーニングをするフィディオが

彼の帰還を待ち望んでいた。



カズマサ『あれ…マリーは…?』


フィディオ『マリーさんならお出かけしましたわ…ふふっ…今なら何をしても許されますのよ…?』


カズマサ『じょ…冗談でもやめてくれ!』


フィディオ『さぁ!先日の続きを致しましょう!私!今日は敗けませんのよ!』



私用で出掛けたマリーと私用で残ったアサミ


偶然でないのは明らかだったが

彼はマリーを信じて帰りを待つ事に決め


フィディオのトレーニングは

夜遅くまで続く事となった。





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