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10年後に討伐される魔王   作者: うずまき
第4部 魔王討伐編
86/103

第83章 8年の歳月

ブラスター『魔王様…素晴らしい演説でした!民衆も大いに盛り上がっていましたぞ!』


カズマサ『挨拶まわりと言うか…宣戦布告に来たんだがなぁ…』



新生魔王軍の誕生を機に世界各国の挨拶まわりをするカズマサ


火の国ブラスターで行われた彼の演説は民衆から歓声が湧く盛り上がりを見せ


国民の大半は冒険者ギルド再開のパフォーマンスとしてしか見ていなかった。



無論…風の国シュトゥルムと雷の国アルザークでも民の反応は同じであり


彼は失意の果てに


8年前と同じく

始まりの街ブラドゥークを訪れる事となった。



カズマサ『ごきげんようブラドゥークの諸君…私が魔王カズマサだ…今日よりこの地は魔王軍の攻撃対象となったのだ!!ふははははっ!!』



4大国と変わらぬ演説を行うカズマサ…


既に4回の演説で歓声を浴びた彼はダメ元で発していたが

その反応は8年前とほとんど同じであり

これにはとある理由があった。



ユキ『そ…そんな…私…まだこの世界に来たばかりなのに…』


魔王の演説でガチ怯えする冒険者の少女ユキ


彼女に限らず

現在のブラドゥークは新人の冒険者ばかりであり


それは女神であるアサミが

崩壊した世界を復元する為に頑張った証拠だった。



カズマサ『ほう…見ない顔だな…どれ…少し遊んでやろうか…』



新米魔法使いのユキに絡んでいくカズマサ


ローブのロングスカートから細い脚を震わせたショートヘアの少女は完全に萎縮している状態であり


そんな彼女の足下に着弾した黒い炎は消える事なく燃え続けていた。


カズマサ『そいつは永遠に燃え続ける暗黒の炎…小娘よ…そいつが服に着いたらどうなるかな…?』


ユキ『う…うわあああんっ!!』



恐怖のあまりに泣き出してしまうユキ


無論彼が当てる気が無いのは明白だったが

それを理解してるのは一部の冒険者だけであり


そんなユキを救ったのは

青髪の青年だった。



ホルス『大丈夫?怪我はないかい?』


ユキ『は…はい…』


ホルス『今この町で彼と闘えるのは僕だけだ…下がってて…!』



火の国ブラスターの王子ホルス

18歳になった彼は現在素性を隠してブラドゥークの冒険者になっており

その実力は騎士団長のサーベラスを上回る程に成長していた。


整った顔立ちは相変わらずであり

圧倒的なイケメンオーラを纏って登場した彼に対し


カズマサは嫉妬心を抱きながらも話を合わせた。



カズマサ『ほう…あの時の小僧か…すっかり勇者気取りだな…』


ホルス『彼女達はまだ経験の浅い初心者だ…手出しはさせないよ!!』


ブラドゥークの中央で交わる魔剣バルフォースと魔槍テスタロッサ


炎の魔槍に相応しい実力へと成長したホルスに対して

カズマサは思わず笑みを浮かべており


その上で彼を捩じ伏せたカズマサは

自身の持つ必殺魔法を発動した。



カズマサ『魔炎爆撃(フレイムエクスプロージョン)!!』


ホルス『う…うわあああっ!!』



思わず悲鳴をあげるホルス…

直撃すれば大惨事になる魔法だったが


カズマサは冒険者達の中に女神の姿を確認しており


次の瞬間

ギルドのアイドルはホルスの身体にバリア魔法を発動していた。



アサミ『アビス・コネクション!!』



それは天界で水魔王アビスを倒す決め手となった水のバリア魔法であり


本来の用途で発動した水のバリアは

彼の爆裂魔法を蒸発させていた。



カズマサ『ギルドのアイドルのご登場と言うわけか…生意気な小娘にはお仕置きが必要だな…!』


アサミ『ホルス君!魔王は強敵だよ!私が隙をつくるから全力で攻撃して!!』



8年前と比べると

より自然で生き生きとしているアサミ


炎と水のレーザーを打ち合う2人だったが


攻防の果てに


炎のレーザーが意図せずアサミの右脚を貫いてしまった。



アサミ『あぐっ!!』


カズマサ『!?』


ホルス『今だ!!フレイム!!ブレイカー!!!!』



アサミに気を取られたカズマサに襲い掛かる魔槍


炎を纏った魔槍が彼の身体を捉えると

捉えた部分が大爆発を起こしていた。



カズマサ『ふははははっ!やるではないか!今回は俺の負けにしといてやろう!!』


ホルス『ま…待てっ!』


カズマサ『俺を深追いする余裕があるなら…そこの小娘を治療してやるのだな…!』


アサミ『ホルス君…1人で追うのは危険だよ!焦らないで…今はまだその時じゃないわ!』



爆発を受けたカズマサは捨てセリフを吐いて撤退し

脚を負傷したアサミはギルドにて治療を受ける事となった。



他の国はともかく

新規の冒険者達に対する演説は大成功となり


8年前と同じく

新生魔王軍の3人の幹部は

マリーの指示の下

各地の侵略を開始する事となった。




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