第78章 最高神クリム
クリム『女神マミ…堕天使マリー…そして魔王フィディオ…ようこそ天空城へ…まさかここまで来るとは思いませんでしたよ…』
アサミ『クリム様…』
クリム『最高神として…私は貴女達を無罪放免とするわけにはいきません…女神マミ…貴女は担当とする世界の人間を絶滅に追い込まれました…女神解任に値する重罪です…』
アサミ『はい…それは承知の上です…それを承知で私はここまで来ました!』
クリムから突きつけられる女神解任の宣告
彼女がここまで来た理由…
それは解任されるのを承知でゼロ・ワールドの消滅を止める為であり
それが叶わぬならクリムを討伐する覚悟を決めていた。
クリム『堕天使マリー…貴女は禁術を用いてリベリオンとバルフォースを召喚しゼロ・ワールド崩壊のきっかけを作った…極刑は免れません…』
マリー『……』
クリム『そして魔王フィディオ…貴女は暗黒魔法によってこの天界の中核を破壊した…この中の誰よりも重い罪です!!』
3人に判決を告げるクリム
彼女もまた崩壊する天界と共に運命を共にするつもりであり
次の瞬間
3人の前には討伐されたはずの4大神が姿を現し
その圧倒的な力で彼女達を処刑しようと襲いかかってきた。
マリー『危ない!!2人共伏せて!!!』
迫り来る風神鳥の刃から2人を庇うマリー
この状況を見た彼女は捨て石になるつもりだったが
それを許さなかったのは
魔王カズマサが残した遺品だった
マリー『雪男爵!?どうして!!?』
マリーに迫る風の刃を防ぐゴーレム
その姿はカズマサを思い出させる真紅の姿に炎を纏っており
驚くマリーを背に
イオリは風の斬撃を風神鳥へと放っていた
イオリ『今の彼は不死男爵…炎神鳥の血を媒体に精製された最強のゴーレムだよ!』
マリー『勇者イオリ…どうして貴女達が!?』
ジャック『盗聴は盗賊の十八番だぜ…マリーちゃん!』
マリー『盗聴…まさか!?』
ジャックの言葉で自分の会話を盗聴されていた事を知るマリー
それは全ての会話がその場の全員に聞かれていた事を意味しており
無論…彼女達はカズマサとリベリオンが消滅した事も把握していた。
マヤ『今度の奴らは同士討ちはしないみたいだよ?どうする…?』
ジャック『どうするって…俺に出来る事があると思うか…?』
マヤ『思ってないよ…勿論…私も同じだけどね!!』
戦力にはなれない事を理解しながらも最後まで闘う道を選ぶジャックとマヤ
この場の全員が持てる手札を使い果たした満身創痍である事は間違いなく
全てを消し去るだけの力を得てしまったフィディオの手は恐怖で震えていた。
フィディオ『私の魔法なら守護神も最高神も消す事が出来ますわ…でも…それを発動したら皆さん…ううん…最悪私まで消えてしまう…』
マリー『フィディオ…』
アザエル『ぐぎゃああっ!』
アルテミス『きゃああんっ!!』
ジャック『まずいぜ…こっちはもう限界だ!マリー!助けてくれぇ!!』
守護神達の猛攻で次々と倒れていく仲間達
最前線で闘うアザエルとアルテミスの身体はもう限界であり
水神龍のブレスで腹部を貫かれたアルテミスを庇うべく
マヤが水神龍に飛びついていた。
マヤ『このぉっ!!!』
イオリ『マヤちゃん無茶しないで!』
マヤ『無茶でも何でも!無理矢理同士討ちさせるしかないよ!!』
無謀としか思えないマヤの行動に恐怖すら抱くクリム
マヤの勇気ある奮闘を見たフィディオは自らの持つ闇の魔剣リベリオンを構えており
イオリはそんな彼女の両手を優しく握りしめていた。
フィディオ『イオリさん…』
イオリ『大丈夫…私がついてるよ!勇気を出して!!』
勇者の両手から勇気を貰うフィディオ…
彼女の魔法を纏った魔剣の一撃は一直線へと突き進み
雷神龍ボルレイスへと直撃した。
フィディオ『失われた未来の一撃!!!)』
魔剣の直撃を受けた雷神龍は光となって消滅…
残る守護神達がフィディオに襲いかかったが
不死男爵が決死の覚悟で彼女を庇い
庇われたフィディオは
不死男爵の中に眠るカズマサの魔力をしっかりと感じていた。




