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10年後に討伐される魔王   作者: うずまき
第3部 円環の騎士団編
80/103

第77章 アサミとマリー

アサミ『この振動…まさか天界が…!?』


天界にて続く大地震…

それはフィディオの魔法によって中核を破壊された事による天界崩壊の予兆であり


崩れ落ちていく天空城の内部にて

2つの魔剣が交差していた。



魔王カズマサが消滅し

失うものが無くなったマリーは水魔王アビスミラージュとも互角の闘いを繰り広げており


視界を奪う霧魔法に対して

マリーは全方位を爆撃する力技で対抗していた。



フィディオ『マリーさん…これまで魔王様を巻き込む恐れのある攻撃は一切しなかったのですね…例え自分が死ぬかもしれない状況でも…』


アビス『何て力…これ程の力を持つ者がどうして…』


マリー『魔王様…そして竜魔王バルフートが私の為に残してくれました…連戦で消耗した貴女と万全でフルパワーな私…どちらが有利なのかは明白です!!』



バルフォースゼロやリベリオンとの戦闘で消耗しているアビスと

これまでの戦闘を全てカズマサやバルフートに任せてきたマリー


そのコンディションの差はそのまま勝敗に直結する事となり

彼女はここにきて自身最大の魔法を発動した。



フィディオ『あの魔法は…イオリさんに使おうとした…』


マリー『光の最上級魔法…消失への(ロストオブプ)前奏曲(レリュード)!!!』



マリーの翼より放たれる全てを飲み込む光…


聖なる光を受けたアビスはその身体が消滅を始める事となり


消滅を始めたのはアビスのみならず

光を浴びた天空城の壁面も消滅を始めていた。



アビス『堕天使マリー…まさか貴女がここまでの力を持っているとは…』


マリー『対等な条件ならアビス…貴女の方が力は上ですよ…私は魔王様の側近…その力は魔王様や女神…勇者には及ばないものです…』


アビス『なるほど…そうやって強者の中に潜伏し確実に任務を遂行してきたわけですね…』


マリー『……』



側近である彼女は自分自身の役割を理解しており

カズマサに限らず魔王を立てるべく自らの魔法を封印していた。


1度発動しかけた時は魔王を愛するがゆえの暴走であり

魔王と過ごした6年の中で


彼女もまた大人へと成長していた。



アビス『堕天使マリー…私に残された時間は僅かですが…水魔王アビスとして…元勇者として…このままただ敗れるわけにはいきません!!』


フィディオ『まずいですわマリーさん!あれは水の自爆魔法!彼女は城ごと消し飛ばすつもりですの!!』


マリー『新しい魔王様を傷つけさせるわけにはいかないわ!!フィディオ様!!伏せてください!!』


フィディオ『マリーさん!私なら大丈夫ですわ!私に構わず自分の身を守ってください!』



既に消滅が始まったアビスは残る力を全て使い彼女達を道連れにするつもりであり


その魔法は水神龍のメガフレアに近いものだったが

自らの身体を起爆剤にする事で威力は最上級魔法を凌駕しており


直撃すれば2人もただでは済まなかった。



アビス『終焉の(エンドオブソ)孤独(リチュード)…』



魔法発動と同時に水魔王アビスを中心発生する水蒸気


フィディオを庇うように残された魔力でバリアを張るマリーだったが


その水蒸気は爆発する前に冷却され

温度を失っていた。



『アビス・コネクション!!』



爆発の寸前にアビスの周りを包み込む水のバリア魔法


本来この魔法は味方を支援する為にアビス自身が開発した魔法だったが

奇しくもそれは後継者によって彼女の自爆を止める為に発動される事となった。



マリー『麻美!!?』


アビス『女神マミ!?』


アサミ『真理…お待たせ…!!』



本来の用途とは違う使い方…

それでもこの魔法は親友との絆を示すのに充分過ぎる戦果を見せ


水のバリアに熱を奪われた自爆魔法は不発に終わっていた。



アサミ『水魔王…いえ…勇者アビス…今の時代を創るのは私達です!ここは退いてください!!』


アビス『どうやら認めなければなりませんね…我々の敗北を…バルフォース…申し訳ありません…』



全ての力を使い果たしたアビスはマリーから受けたプレリュードによって消滅…


最後の関門を突破した3人の前に

最高神クリムは姿を現し


崩壊していく天界の中で

彼女達に判決を叩きつけた。




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