第69章 天界の守護神獣
イオリ『アサミもカズマサも勝手だよね…勝手に世界を管理してる気になって…勝手に責任感じてさ…』
ジャック『イオリ…』
イオリ『人間が絶滅した事とこの世界が消滅する危機に陥ってる事…責任があるのは地上に残った者全員だよね!』
2人だけで責任を背負う魔王と女神に対して不満を露にする勇者
彼女は勇者として人間を絶滅させたリベリオンを討伐するつもりであり
その考えはカズマサとリベリオンの会話を聞いても変わらなかった。
マヤ『私も行くよ!仲間の1人が闘ってるのに行かなかったらさ…何のために修行してきたのかわからないじゃない?』
イオリ『マヤちゃん…』
マヤ『私じゃ役に立てないかもしれないけどさ…何もしないまま悔やんだりはしたくない!!』
仲間の為…これまで積んできた鍛練の為
マヤは自らが力不足な事を承知で志願しており
無論それを拒む者などここには1人も居なかった。
アルテミス『私も行くよ!天界もこの世界も消させたくないから!』
フローリアン『私は足手まといになりそうですね…この地にて皆さんの帰りをお待ちしておりますわ!』
志願したのはイオリ、マヤ、アルテミスの3人…
これ以上は待っても変わらないとの事であり
アルテミスは魔法陣にて天界へのゲートを発動した。
ジャック『人数は3人か…健闘を祈ってるぜ!』
マヤ『ってあんたは行かないんかい!!』
イオリ『ジャックさんは変わらないなぁ…』
他人事のような発言をするジャックに突っ込むマヤ
無論ジャックは本気で留守番するつもりだったが
そのやり取りを見たアザエルが出陣を志願する事となり
彼の言葉がジャックを突き動かした。
アザエル『ジャックよ…こんな壊れた世界の海を制しても楽しくなんかないだろう?金も宝も人が居て初めて価値があるんだ!』
ジャック『アザエル…』
アザエル『そしたらまたあんたの船に乗せてくれよ!船長さん!』
アザエルの言葉を受け
共に天界へと向かうジャック…
天界の風エリアへと到着した5人はアルテミスの案内にてすぐさま炎エリアへと移動した。
マリー達とは天界へと来た理由が違う為、敵対こそしないものの共闘する事はなく
5人は炎エリアにて凄まじい光景を見る事となった。
ジャック『あ…あれは不死鳥か!?』
アルテミス『炎神鳥スヴァローグ…炎エリアを守護する最強の守護神です!』
炎神鳥スヴァローグ
青い炎を纏った不死鳥は4体の守護神の中でも最強と言われており
スヴァローグと交戦している2体のバルフォースゼロも足止めに専念しているように見えた。
リベリオンが戦力を集中させずに各地を足止めさせた理由
それは守護神の合流を防ぎつつ
自らが本陣へと突撃する為であり
彼女は今まさに天界の最高神が待つ天空城へと到着していた。
リベリオン『久しぶりよのクリム…今の最高神は貴様か…』
クリム『リベリオンさん…こんな形で再会する事となって悲しいです…』
最高神クリム
金髪のツインテールに女神の法衣を纏った彼女はリベリオンとも旧知の仲であり
リベリオンは友人でもあるクリムを倒すべく
自らの魔剣を抜き斬りかかった
だが…
リベリオン『貴様はアビスミラージュ!?』
アビス『お久しぶりですリベリオン…私は地上の3大天使を処理した後に天界に招かれ彼女の護衛騎士に任命されました…彼女を討つならば貴女とて容赦はしません!!』
リベリオンの剣を受け止める水魔王アビスミラージュ
想定外の裏切りにリベリオンは第1のプランを崩される事となり
元勇者であるアビスの激しい剣技が彼女に襲いかかった。
リベリオン『(まずい…アビスと1対1ならまだしも今奴に攻撃されたら…)』
クリム『私の矢は邪悪なる者にしか当たらない…!!』
クリムの持つ女神の弓から放たれる光の矢
光の矢は悪の心に反応して爆発する恐るべきものであり
アビスに命中しても何も起こらず
リベリオンに命中した矢だけが大爆発を起こした。
これには彼女も1度退くしかなく
隠し部屋に身を隠したリベリオンはプランの変更を決断していた。
リベリオン『天界の改変は不可能か…やはり消滅させるしかないな…』
負傷した形を抑え天界の消滅を決断するリベリオン
彼女が遠隔操作でバルフォースゼロに合流指示を出すと
三つ巴で闘っていた戦況は大きく動く事となった。
カズマサ『バルフォースゼロが退いていく…リベリオンの奴…俺達を利用するつもりか!?』
アサミ『仕方ないわ!私達でアルレイスを倒しましょう!今の私達なら出来るわ!!』
バルフォースゼロが離脱した事で各エリアでは守護神が新たな侵入者の排除に動く事となり
魔王であるカズマサは
ここで真の力を解放する事となった。




