第70章 水神龍アルレイス
カズマサ『炎魔王バルフォースよ…俺に力を貸してくれ!!』
彼の言葉に光輝く炎の魔剣
次の瞬間
カズマサの身体は真紅の鎧とマントを纏った炎魔王の姿へと変わっており
その力はかつてバルフォースを倒した時に匹敵していた。
アサミ『ブレスが来るよ!気をつけて!』
カズマサ『ならそいつを利用してやる!!魔炎障壁!!』
魔炎障壁…
炎の壁でバリアを張る攻防一体の技は、水神龍アルレイスのブレスを蒸発させ
辺りは煙にて視界が遮断された。
これはかつて2人が交戦した時に起こった現象であり
視界を遮られたアルレイスは攻撃が困難となったが
巨大な身体を持つアルレイスに対しては、視界が遮られたところで
容易に攻撃する事が出来た。
カズマサ『いくぜ!フレイムレーザー!!』
アサミ『アクアレーザー!!』
視界を遮られたアルレイスに対して炸裂する2人のレーザー攻撃
巨大な身体を持つアルレイスに対して、貫通力を活かしたこの攻撃は非常に有効であり
バルフォースゼロとの闘いで消耗してる事もあって
かなりのダメージを与えた事は間違いなかった。
カズマサ『煙が晴れてきたな…これで決めてやる!』
魔剣に魔力を込めるカズマサ
それは彼が最も得意とする炎の魔法剣へのプレリュードであり
炎を纏った一太刀がアルレイスに襲いかかった。
カズマサ『魔炎斬!!!』
魔法剣が直撃し炎上する水神龍アルレイス
この一撃でも倒れないタフネスは流石は守護神と言ったところであり
瀕死のアルレイスは最期の力を振り絞って凄まじい水のブレスを放ってきた。
アサミ『最上級魔法が来るよ!伏せて!!』
アルレイスの動きを見たアサミはカズマサを押し倒すと水のバリアを発動させ
水神龍のブレスに備えた。
水の最上級魔法アクア・メガフレア
水神龍の口より放たれた巨大な泡の数々は、次々と水蒸気爆発を起こしていき
低姿勢でのバリアが無ければ
間違いなく2人とも消し飛ばされていた。
アサミ『う…あぁ…』
カズマサ『麻美ちゃん!?』
バリアを破られ
無防備に露出した背中を爆破されたアサミ
傷ついた彼女を見たカズマサの炎は怒りで更に勢いを増す事なり
炎魔王となった彼の最上級魔法がアルレイスに炸裂した。
カズマサ『魔炎爆撃!!!』
炎による凄まじい爆発は瀕死のアルレイスを跡形も無く消し飛ばし
傷ついたアサミを抱えたカズマサは、無事な建物の中へと移動し回復魔法を発動させた。
憧れの人を自らの不注意で傷つけた彼は酷く後悔しており
その過保護な扱いに
アサミは思わず苦言を漏らした。
アサミ『ハァ…ハァ…私なら大丈夫…冒険者だもん…これくらいの怪我は日常茶飯事だよ?』
カズマサ『でも…俺のせいで…』
アサミ『それにあんまり私にベタベタしてるとマリーが悲しむよ?』
カズマサ『ご…ごめん…』
以前の彼女からは考えられない言葉に動揺するカズマサだったが
その言葉を聞いた彼はマリーと合流する事に決め
彼が指輪に魔力を込めると
浮かび上がった針は風エリアの方角を指していた。
アサミ『随分とオシャレなマジックポースね…』
カズマサ『マリーが着けてくれってしつこくてな…そりゃ…嬉しかったけどさ…』
針の指す風エリアへと向かう2人
天界へと到着したマリー達も2人と同じように戦闘となっており
風エリアの守護神もまた強大な力で周囲の天使達を巻き込んでいた。
マリー『風神鳥ルナローグ…話には聞いていたけど凄まじい力ね…近づく事すら困難だわ…』
風神鳥ルナローグ…
炎神鳥のような派手さはないが
空を舞う神鳥は翼を羽ばたかせる度に強大な真空の刃を発生させ
近づく者全てをズタズタに切り裂いていた。
先に交戦し撤退したバルフォースゼロもその刃でボディを損傷しており
闘いは辛く厳しいものとなった。




