第49章 水魔騎士アクエリア
バルフォース「手酷くやられたな…プリズムハートよ…」
ハート「あの現職の女神…どうやら本気を出してきたらしい…」
元ブラドゥーク…現エターナル・ベース
円環の騎士団の拠点では実質2連敗をした事で緊急会議が行われ
そのプランを変更していた。
リーダー格である炎魔王バルフォースは、4大国全てに同時に攻撃をしかけるべく指示を出す事となり
各勢力は戦力の分担を余儀無くされる結果となった。
マリー「魔王様!敵はアルザークとシュトゥルムの二面作戦を仕掛けてきました!」
カズマサ「よし…シュトゥルムは俺が…アルザークにはバルフートを行かせよう…マリーは魔王城の防衛を頼む…」
主戦力を3つに分散させられる魔王軍
カズマサが1番警戒していたのは手薄になった本陣への奇襲攻撃であり
魔王であるカズマサは魔王城からの連絡に気を配りつつ
シュトゥルムに来た騎士団と交戦する事となった。
アクエリア「君が現職の魔王君だね…」
カズマサ「ん…タイダルからの援軍か?」
アクエリア「僕が円環の騎士団の1人…水魔騎士アクエリアだよ!バルフォース君の頼みで君と遊んであげようと思ってね!」
水魔騎士アクエリア
水の国タイダルの騎士服と良く似た服を纏った彼女は
身長1.7メートルと少女にしては高めだが人間サイズであり
初対面のカズマサは彼女が禁術で召喚された騎士だとは思わなかった。
綺麗な銀髪セミロングが風で揺れると、その可愛さに彼は心を揺さぶられ
戦闘となれば攻撃する事に躊躇いが生まれるのは間違いなかった。
カズマサ「(16歳くらいか…?元女神か…元王女か…やり辛いが油断はできんな…)」
アクエリア「君…視線がいやらしいぞぉ…変なところ見てたら首が飛ぶからね?」
カズマサ「いっ!?」
無意識に視線が脚や胸にいき
それを指摘される現職の魔王
アクエリアとしては色仕掛けで惑わすつもりは全く無く
彼に警告をした上で先制攻撃を仕掛けてきた。
アクエリア「魔王君!君の身体を撃ち抜いてあげるよ!!」
彼女の指先から放たれる高圧の水流レーザー
その威力は鉄を貫くレベルであり
腕にかすったカズマサは彼女の実力が先日交戦したテスタロッサと並ぶ事改めて実感した。
カズマサ「面白い…ならばこちらもそのスキルを試させて貰うぜ!」
魔力を圧縮させレーザーのように放つ上級魔法
その習得には高い技術が必要だったが
低コストで高い殺傷力を持つ優秀な魔法であり
彼も指先から炎のレーザーを放った。
アクエリア「きゃっ!」
直撃こそ避けたものの
騎士服を貫かれるアクエリア
その一撃で騎士服が特に耐性も無く
普通の服である事が明らかになり
カズマサはそのままフレイムレーザーを連打した。
カズマサ「身体が傷物になる前に降参したらどうだ?」
アクエリア「酷いよ…この服気に入ってたのに!!」
服を貫かれて怒りを顕にするアクエリア
彼女もまた水のレーザーで反撃し
レーザーの撃ち合いに発展すると
お互いに刺し違える形で身体を貫く事となった。
アクエリア「ああんっ!!」
カズマサ『うぐっ!!』
スカートに隠れた太股を貫かれ思わず悲鳴をあげるアクエリア
水色のスカートは彼女の血で赤く染みてしまい
受けてるダメージが変わらないにも関わらず
魔王はレーザーの撃ち合いから逃げ
防御魔法を発動していた。
カズマサ「このファイヤーウォールはそんな水量じゃ蒸発しちまうぜ?」
アクエリア「でも…それじゃそっちも攻撃出来ないよね?その間に脚を治させて貰うよ!」
水が蒸発した事で辺りを白い煙が
包み込み
視界を遮られた隙を狙って回復魔法を発動するアクエリア
攻撃魔法では魔王であるカズマサに分があるが
回復魔法に関しては彼女に分があり
防御魔法の選択は戦略的には失敗だったように見えた。
だが…
アクエリア「あ…あれ…魔王君…?」
回復魔法を終えた彼女が炎の壁の中を見るとカズマサの姿は無く
彼女が辺りを見回したが彼の姿はどこにもなかった。
魔王が去った事で王宮へと向かったアクエリアはそこでゲイルと交戦する事となり
連戦ながらも
彼女は砂の魔人を圧倒する力を見せつけた。




