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10年後に討伐される魔王   作者: うずまき
第2部 世界大戦編
43/103

第41章 マヤとホルス

ホルス「マヤ…エリシア…僕はブラスターの王子として闘わなきゃならない…2人はギルドでアサミが来るのを待っててよ!」



アサミのゲートによってブラスターのギルドへとワープした3人


既に国内は上陸してきたタイダル軍やそれを機に脱走した囚人によって戦場となっており


ブラスターの王子であるホルスは王宮を守るべくギルドを飛び出していた。



王宮内の囚人達が脱走したのにはとある理由があり


ホルスが王宮へと到着すると


そこでは囚人達を仕切っていたバロンが味方であるはずの兵士達と交戦していた。



ホルス「バロン!?信用出来ない男だと思っていたが遂に裏切ったか!?」


バロン「お子様には囚人達の状況などわかるまい…邪魔をするなら王子とて容赦はせんぞ!!」



騎士団長のサーベラスは港でタイダル軍と交戦しており


城内で反乱を起こしたバロンを止めるべくホルスは槍を構えた。


彼はアサミ達との儀式の後

サーベラスの指導の元槍の修行を積み


その実力は一般兵を上回るレベルにまで達していた。



バロン「おうっ!」



ホルスの技は完全にバロンの力任せな格闘術を上回っており

鉄の槍の一突きが彼の身体に炸裂した


だが…



バロン「中々やるじゃないか…試合なら一本と言ったところだ…だが!」


ホルス「僕の槍が!?」


バロン「ルール無用の戦争にしちゃお上品過ぎるぜ!!」



バロンは自らの身体に刺さった槍を掴んで破壊

その豪腕でホルスを殴りつけた。



ホルス「うああああっ!!」



顔面を殴られ鼻と口から流血するホルス…

修行中とは言えまだ12歳の少年にはあまりに残虐な攻撃であり


その後もバロンはホルスを徹底的に痛みつけた。



ホルス「う…うぅ…」



腹部を殴られ涙を流すホルス

既に勝負は着いていたがバロンは彼が死ぬまで殴り続けるつもりであり


絶対絶命の窮地の中

不意打ちの飛び膝蹴りがバロンの顔面を捉えた。



その攻撃は2年前とは違い確かなダメージを与えており

思わぬ伏兵の登場にバロンも興味の対象を移していた。



バロン「誰かと思えば武術大会にいた小娘か…またやられたいらしいな?」


マヤ「試してみる?」


バロン「面白い!また絞め落としてやろう!!」



かつて惨敗した相手と対峙するマヤ


脳裏に2年前の敗戦が蘇る彼女だったが

勇者パーティとして魔王軍と闘い続けたマヤと牢獄に囚われていたバロンでは成長度に圧倒的な差があり


マヤの体術は完全にバロンを圧倒した。



バロン「馬鹿なっ!?あんな小娘の蹴りで俺がここまでのダメージを…!!?」


マヤ「バロン…弱者をいたぶる事しか出来ない貴方に武術家を名乗る資格はないわ!!」


バロン「鍛えあげた身体で他者を破壊するのが武術の本質!!お前とて修行したその技で俺をいたぶり優越感に浸っているではないか!?」


マヤ「私の武術は自分を…そして仲間を守る為のもの!破壊する為でも欲望を満たす為でもないわ!!」



体術スキルではマヤが圧倒しているものの


単純な力ではまだまだバロンが上であり

舌戦でも劣勢な彼は


マヤの打撃を半減させるべく組み技を仕掛け

力任せに踏み込んできた。



ホルス「マヤ!!」


マヤ「来ると思ったよ!!ジャック!!力を貸して!!」



組み合いとなるマヤとバロン

腕力で勝るバロンが有利かと思われたが


マヤは上手く彼の下に潜り込み

その巨体をボディスラムの様に抱えあげた。



マヤ『そりゃあああー!!』



それは彼女の細腕からは考えられない怪力であり

そのままボディスラムで叩きつけるはずだったが


途中で力が抜けてしまい

落下したバロンは頭から地面に突き刺さってしまった。



バロン「ぐおおおおっ!!」



真っ逆さまに叩きつけられたバロンは全体重が頭と首に乗ってしまい


断末魔を最期にピクリとも動かなくなった

ここまでやるつもりはなかったマヤは真っ青な顔で震えあがり


そんな彼女を庇うかのように

ホルスは動かなくなったバロンに火炎魔法を放った。



マヤ「ホルス…」


ホルス「裏切り者は王子の僕がこの手で処刑した…それだけだよ…」



焼却され灰となるバロン


他の囚人達も王宮の兵士達によって鎮圧され

ひとまず内乱は治まる事となったが


バロンの言っていた囚人の状況に関しては何もわかっていない状態でだった。



囚人達の状況は魔王城のマリーのみが知っており

魔王城の温泉では


その衝撃の内容が今…魔王の耳に伝えられようとしていた。



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