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10年後に討伐される魔王   作者: うずまき
第2部 世界大戦編
42/103

第40章 それぞれの道

カズマサ「フィ…フィディオ…今の魔法は…」


フィディオ「私の最上級魔法の1つですわ…私に力をくださったのは魔王様ではありませんか?」


カズマサ「冒険者カードには表示されていない固有スキルか…俺の魔法を上回るとは…」


フィディオ「この魔法が効いてる間は対象の時間が停止します…魔王様はマリーさんを治療してあげてください!」



フィディオに言われるがままマリーの元へ駆け寄るカズマサ


吹き飛ばされた彼女の脚を回収したカズマサは全力で回復魔法を発動したが


全快にはかなりの時間がかかるように見えた。



フィディオの魔法ならば一瞬で治す事も可能だったが


マリーの心情を考えればこれが最善なのは間違いなかった。



フィディオ「それじゃ…解除しますわよ…!」



魔法を解除されるマリー…


凍結魔法を受けている間に心が落ち着いたのか大人しく状況を受け入れており


脚を治療されているその顔は恥ずかしさで赤くなっていた。



マリー「魔王様…あんまり触らないでください…恥ずかしいです…」


カズマサ「そんな事言ってる場合じゃないだろう…?せっかく綺麗な脚なんだから大事にしないと…」



彼女が自分の脚に一切強化スキルを使わず


人間だった時の形を維持した理由


それは魔王であるカズマサの視線を天使の眼で観察したからであり


切断されて激怒したのもその為だった…



マリー「魔王様…やっぱりずっと私の脚を見ていたんですね…?」


カズマサ「い…いや…それは…」


マリー「これだけはアイドルだった麻美にも負けてないって自信がありましたから…それだけに魔王様の視線を奪った彼女の太ももが許せませんでした…」



マリーの観察眼に間違いはなく


カズマサが彼女を見ていた時の7割以上が脚だったのは事実であり


それを言われた彼は反論出来ずに回復魔法をかけ続けた


その間


凍結を解除されたイオリはフィディオから治療を受けており


2人は無言のまま


フィディオの個室へと移動していた。



フィディオ「さすがは勇者様ですね…まさかマリーさんに手傷を負わせるとは思いませんでした…」


イオリ「1対1なら完敗だよ…王女様の横槍がなかったら最初の怪我で殺されてたから…」


フィディオ「勇者なんですもの…仲間の支援があるのは当然ではなくて?」


イオリ「王女様は私の味方なの…?」


フィディオ「そうですわね…今は中立ですけども…6年後には敵になってると思いますわ!」



勇者に対していずれ敵になるであろう事を話すフィディオ


この闘いを最後に魔王軍は戦争から手を引く事となり


アサミの活躍でアルザークとブラスターも停戦していた。



マリーの協力が無くなったタイダルも、アルザークやシュトゥルムとは停戦する事になり


残るはブラスターとタイダルが交戦してるだけとなった。



カズマサ「本当にいいのか?」


イオリ「うん!停戦に行くのに魔王軍の力は借りられないわ!ここからは私と王女様でやるから!!」



翌日


客室で夜を過ごしたイオリはフィディオと共に和平交渉へ向かう事に決め


魔王軍の援助を拒否する意向を示していた


フィディオの話によると


タイダルの主力部隊は既にブラスターに接近しているとの事であり


これを止める事が出来れば停戦はほぼ間違いなかった。



マリーの傷もまだ完治したとは言えない状態であり


カズマサはマリーと共に魔王城へと戻る事に決め


勇者と魔王は再び別の道を歩む事となった。



カズマサ「次会う時はまた敵同士だな…」


イオリ「それがお互いに望んだ事だからね…あっ…リングは返しておくよ!!」



少し残念そうにイオリからブラックリングを受けとるカズマサ


マリーは魔王城へと続くデビルズゲートを発動させると


イオリに別れを告げた。



マリー「勇者イオリ…貴女の闘いは辛いものになるわ…それでも魔王様と敵対する道を選ぶの?」


イオリ「それが勇者として…私が選んだ道だから…」


マリー「そう…なら…魔王様を悲しませないように生き残りなさい…何があってもね…」



イオリに生き残るように言い残してゲートへと消えるマリー


魔王城へと戻った彼女はカズマサの目の前で隠し部屋のモニターを全て破棄し


そのまま彼を温泉へと連れ込んだ。


マリーは温泉の場で今隠している事を全て話すつもりであり


イオリとの決闘が彼女の心境に大きな変化を与えたのは間違いなかった。



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