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10年後に討伐される魔王   作者: うずまき
第2部 世界大戦編
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第39章 イオリVSマリー

イオリ「はぁ…はぁ…どうして…体格的には私と変わらないはずなのに…」


マリー「私と貴女とでは魔力量の桁が違うわ…魔力を力に変換する魔剣を使っているのだから当然の結果じゃないかしら? 」



決闘の開始から5分が経過し


既に力の差が出始めていた。


マリーの持つ魔剣プレリュードは魔力を光属性の力に変換するものであり


イオリの剣と同種のものだったが


側近であり堕天使であるマリーの魔力は魔王を凌駕しており


次の瞬間


マリーはイオリの太ももを狙って飛ぶ斬撃を放った。



イオリ「あああああっ!!」



太ももを傷つけられ出血するイオリ…


その傷はかなり深かったがマリーがその気なら切断されており


彼女は幼馴染みの魔王が見ている前でイオリを徹底的に痛みつけるつもりだった。



マリー「ふふっ…プルプル震えちゃって可愛いわね…」


イオリ「か…勝った気にならないでよっ!斬撃を飛ばすだけなら私にだって!!」


マリー「!?」



傷ついた脚を震わせて反撃するイオリ


油断していたマリーの同じ場所に傷をつける事には成功したが


その傷の深さは3倍以上差があり


軽傷とは言え傷をつけられたマリーは、怒りを露にしてイオリの脚に強烈なローキックを放ち


傷口を痛みつけられた彼女は悲鳴をあげて崩れ落ちた。



イオリ「ぎゃあああっ!!」



あまりの激痛に涙を見せるイオリ


幼馴染みの無惨な姿を見たカズマサは、フィディオに止めるよう交渉していたが


彼女はまだまだ決闘を楽しむつもりだった。



フィディオ「イオリさん…良い声で泣いてくれますのね…まだまだ聞かせて貰いますわ!」


カズマサ「あんな脚じゃもう無理だろ!止めてくれ!」


フィディオ「なら脚は私が治して差し上げますわ!私の未来の修復(フューチャーヒール)をお見せします!」



客席のフィディオから放たれる高レベルの回復魔法


イオリの傷はまるで時間が戻っていくかのように修復されていき


これには彼女に魔法を教えていたはずのマリーも驚きを隠せなかった。



マリー「あの傷を一瞬で治すなんて…私の回復魔法を上回るって言うの!?」


イオリ「あの王女様がいる限り…私は死なないみたいね…」


マリー「死なないじゃない…死ねないのよ!魔王様の前で参りましたと跪くまで貴女の地獄は終わらない!!」



感情を爆発させるマリーに対して

冷静に状況を分析するイオリ


絶望的な実力差の中で見つけた唯一の希望を彼女は徹底的に使うつもりであり


イオリは魔剣で大気を斬りつけ


竜巻を発生させた。



マリー「そんな竜巻…スカート捲り程度にしかなりませんよ!」


イオリ「確かに1つなら…ね…」


マリー「こ…これは!?」



イオリは魔剣を振り続け


瞬く間に10本もの竜巻がフィールド内を駆け巡った


当然竜巻に捲き込まれれば自分も大惨事になる捨て身の攻撃であり


想定外の行動にマリーは竜巻から逃げる事となった。



マリー「こ…こんな事をしたら自分まで…」


イオリ「私は死ねないんでしょ?だったらこの命は魔力と変わらない!」


マリー「くっ…」


イオリ「逃がさないよ!!ストーム!!ブレイカー!!!」



逃げるマリーに迫る風の魔法剣


風の刃は竜巻を斬り裂いてマリーへと襲いかかり


彼女の右脚を直撃した。



マリー「あああああっ!!」



その一撃はかつて死霊王を倒した程の威力…


マリーの細い右脚の傷は骨まで達しており


カズマサは初めて彼女の泣き叫ぶ声を聴く事となった。



カズマサ「マリー!!」


フィディオ「マリーさん…何て可愛い声で泣いてくれますの…」



彼女にとっての悲劇は終わらない…


風の刃によって斬り裂かれた竜巻は分裂しその数を増し


脚を抑えて泣き叫ぶマリーに迫った


そして…



マリー「あああああっ!!私の脚がぁぁぁ!!!!」



竜巻に捲き込まれた彼女の右脚は吹き飛ばされてしまい


その竜巻はイオリの身体をもスダズタに切り裂いていた


フィディオからしてみれば天国だったが、カズマサからしてみれば最愛の2人が地獄の苦しみを味わっている状況であり


彼は力ずくでも結界を解除させようとフィディオに掴みかかった。



カズマサ「もういいだろう…このままじゃ2人とも…」


フィディオ「魔王様…わかりましたわ…」


マリー「止めないでください!!止めるのであれば私は2人も捲き込みます!!」


イオリ「さすがは魔王の側近だね…右脚を失っても戦意を失わないなんて…」


マリー「見せてあげるわ…私の最強の魔法を…光の最上級魔法を!!!!」


フィディオ「マリーさん!?それはいけませんわ!!下手をすればこの城ごと消えてしまいます!!」


マリー「魔王様の宝物を奪ったあの女を殺す為ならこんな国必要ないわ!!死にたくなければ魔法陣で異空間に逃げなさい!!!」



結界を解除しようとするフィディオに警告するマリー…


右脚を失った彼女は全魔力を込めてイオリを抹殺するつもりであり


これを見たフィディオは彼女よりも先に結界を解除し


自らが持つ最上級魔法を放つ事となった。



フィディオ「魔王様!ごめんなさい!貴方を捲き込みます!!」


カズマサ「な…なんだと!?」



右脚を失ったマリーは魔力のチャージに時間がかかり


万全の状態であるフィディオの方

が先にチャージを完了させ


魔法の発動に成功した。




フィディオ「氷の最上級魔法…失われた(ロストオブ)未来の氷結(フューチャーフリーズ)!!!』


彼女を中心とし


フロア全体を覆う暗黒の冷気


発動者を除く者は一瞬にして凍結させられ


時間を止められたかのように動かなくなっていた。



魔王であるカズマサも側近であるマリーも、こんな危険な魔法を彼女に教えた記憶などあるはずもなく


フィディオが隠し持っていた魔剣を振りかざすと


まず最初にカズマサの凍結が解除される事となった。



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