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10年後に討伐される魔王   作者: うずまき
第2部 世界大戦編
34/103

第32章 魔女イオリーン

カズマサ「よし…風の国が見えたぞ!!野郎共!!主砲発射準備だ!!」


がいこつ兵「アイアイサー!!」



場所は変わって魔王軍の大艦隊


風の国の港付近へと到着したカズマサは主砲発射の合図を出し


それを聞いたイオリはメガホンを片手に主砲の発射を待っていた。



港には無人と思われる船が多数停泊しており


魔導戦艦から主砲が発射されると停泊していた船は一瞬にして焼却されてしまった。



カズマサ「ふははははっ!圧倒的ではないか!!」



その破壊力にご満悦なカズマサ


主砲に詰められた弾は魔王である彼の火炎魔法を特殊な技術で詰め込んだものであり


港町の住人達は泣きながら敗走していた。



イオリ「風の国シュトゥルムの諸君!!私は魔王軍の暗黒魔導師イオリーンである!!我が艦隊の総攻撃を受けたくなければ降伏し奴隷となるがいい!!はははははっ!!!」


カズマサ「それ…俺が言いたかったのに…」



勇者であるはずのイオリはノリノリで悪役に成りきっており


黒いローブとフードを纏ったその姿は、完全に魔王軍の魔女と呼ぶに相応しいものだった。


イオリのメガホンに呼応するように幽霊船のがいこつ兵達は次々と港へと上陸し


数時間


シュトゥルム王が白旗をあげて港へと姿を現した。



シュトゥルム「これはこれは魔王様…是非とも微弱な我が国を属国としてお守りください!」


カズマサ「(それでいいのか国王よ…)」



交戦から1日と経たずに風の国は降伏


余力が有り余るカズマサ達はすぐさま雷の国アルザークへの進軍を決断した


魔導戦艦の内部にはしっかり入浴施設も完備されており


イオリもこの決定に異論はなかったのだが


その航海の途中で事件は起きてしまった。



ジャック「ぎゃああああっ!!衝突するぅぅぅ!!!


マヤ「エリシアさん!捕まって!!!」



先頭を進んでいた幽霊船に衝突するキャラベル船


イオリが入浴中

カズマサが仮眠中に不運にも事故は発生していた。


幽霊船に衝突したキャラベル船は雷の国から火の国に向けて出港したはずの船だったが


強風と高波による事故で進路が逆になってしまい


暴走した果ての末路だった。



エリシア「痛たた…マヤちゃん大丈夫…?」


マヤ「私なら平気だよ…泳ぎは得意だからね!」


エリシア「あれ…ジャックさんは?」


マヤ「その辺の海中に沈んでるわ…早く助けないと…!」



キャラベル船は完全に沈没


海へと投げ出されたマヤとエリシアは何とか浮かび上がったが


カナヅチのジャックは見事に沈んでいき


マヤは決死の覚悟で彼の救出へ向かった。



がいこつ兵「魔王様!衝突事故です!暴走したキャラベル船が幽霊船に突っ込んで沈没しました!」


カズマサ「この大艦隊に単騎で体当たりとか神風特攻隊も真っ青だ…一応引き上げてやるか…」



幽霊船へと移動したカズマサは海に投げ出された3人を救助


後2人が勇者パーティのメンバーだと気づいたのは引き上げた後であり


ややこしい状態になったカズマサは、3人を魔導戦艦の中にある牢屋へと閉じ込め


慌ててイオリの個室に向かった。



イオリ「どうしたの…?」


カズマサ「お前の仲間2人がキャラベル船で特攻してきたんだが…どうする?」


イオリ「えぇ…」



状況を知り顔色が悪くなるイオリ


勇者としての立場上

魔王と旧知の仲で共闘中などと言えるはずも無く


かと言って大切な仲間を殺させるわけにもいかなかった。



カズマサ「魔王としては勇者のパーティメンバーを逃がすわけにはいかんのだが…」


イオリ「魔王城に捕らえて監禁しよう…戦争が終わったら解放してあげて…」


カズマサ「俺は構わないがそっちは大丈夫なのか?」


イオリ「魔女イオリーンで押し通すから話を合わせて…後ジャックさんに聞きたい事があるから後で一緒に来て欲しいな?」



2人の意見はジャック達を魔王城へ監禁する事で一致


イオリは魔女として魔王との共同作業を行い


勇者としての仲間2人と1人を牢屋へとぶちこんだ。



巻き込まれてしまったエリシアは気の毒だったが


こうなった原因の10割はジャックであり


魔女イオリーンは


ジャックの両腕を鎖で縛りあげると


彼を吊し上げにした。



イオリ「私は魔女イオリーン…海賊ジャックよ…魔王軍の大艦隊に自爆特攻した理由を話して貰おうか…?」



ジャックを尋問するその姿は完全に魔王軍の幹部であり


ジャックもそれを見ているマヤも


彼女が仲間の勇者であるなど夢にも思っていなかった。




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