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10年後に討伐される魔王   作者: うずまき
第1部 魔王就任編
23/103

第22章 女神令

マリー「麻美…どう?ジャヌーラの猛毒は苦しいでしょ?」


アサミ「真理…やめて…今ならまだ間に合うから…」


マリー「もう間に合わないよ…私は親友の…女神の貴女を傷つけたんだから…」


アサミ「真…理…」



閉ざされた異空間の中


毒蛇の猛毒によって犯されたアサミの身体は限界を迎えてしまい


親友の前でピクリとも動かなくなった。


親友の命を奪った堕天使は彼女の前で泣き崩れていたが


次の瞬間


堕天使の黒い翼を熱線が貫いていた。



マリー「ああっ!!」



不意の一撃に思わず悲鳴をあげるマリー


この空間に来れるのは自分以外では魔王であるカズマサだけのはずであり


彼女が後ろに振り返ると


そこには凄まじいオーラと殺気を纏った3機の天使が出現していた



ラファエル「女神令発令…ターゲットを焼却する…!」



熱線を放ったのは熾天使ラファエル…


6枚の翼に白いワンピースと赤いツインテールの彼女は一見するとアサミやマリーと同い年くらいの少女に見えたが

その眼に光は無く

ただ右手から熱線を放つだけの殺戮兵器となっていた。



アスモデウス「女神令発令…仮の肉体…アサミを蘇生する…!」


マリー「!!?」



マリーが熱線から逃げている間に発動する蘇生魔法


堕天使アスモデウスは6枚の黒い翼持つ不死天使(アンデッド・エンジェル)であり

女神令によってフォールダウン墓地からこちらにワープしていた。


アスモデウスの蘇生魔法を受けたアサミは涙を流しながら立ち上がり


右手から水のレーザーを放つと


マリーのか細い右脚を貫いていた。



マリー「うあああああっ!!」



機動力を奪われ崩れ落ちるマリー


アサミは彼女が動けなくなるよう両脚を氷結させると


彼女に状況を説明した。



アサミ「真理…残念だけど…この世界の私に死ぬ事は許されていないの…」


マリー「どういう事…私…1度だってそんな事…!?」


アサミ「言えるわけないでしょう…この瞬間まで…この女神令に関する記憶は封印されてるんだから…」



女神令…


それは天界の最高神より発令された絶対的な命令であり


アサミに発令されている女神令は彼女が死亡した場合に3大天使が蘇生

更には原因となったものを排除するものであり

その記憶は蘇生から排除の間の僅かな期間以外は封印されていた。


これが意味する事は勇者パーティを全滅させたところで魔王の生存は確定しない現実であり


マリーの計画は崩れ落ちる事となった。



マリー「あぎゃああああっ!!」



女神令は原因となった者を排除するまで止まらない…


ラファエルの熱線とアスモデウスの手刀でマリーの生命力は尽きる寸前であり


アスモデウスの手刀が彼女にトドメを刺すべく振り下ろされた


次の瞬間だった…



カズマサ「マリー…悪い…遅くなった…」



炎を纏った魔剣に受け止められる堕天使の手刀


魔王カズマサの登場に1番驚いたのは助けられたマリーであり


その姿はまさに神をも恐れぬ大魔王だった


1対1でも勝てなかった女神の他に天使が3機


戦力的には万に1つの勝ち目もないはずだったが


魔王である彼は傷ついたマリーを庇うように踏み出し


火炎魔法を放った。



シリウス「女神令発令…アサミ及び天使達を防衛する…」



智天使シリウス

全長8メートルと巨大な姿の天使は敵の攻撃を防ぐ無敵の壁であり

仮に損傷しても女神の回復魔法にてすぐに全快する歩く要塞とも言うべき存在だった。


火炎魔法を防いだシリウスを含め


3体の天使は同時にカズマサに襲いかかったが


彼は黒炎のバリアで進行を妨害


魔剣バルフォースにも黒炎を纏わせていた。



カズマサ「部下の責任は魔王である俺の責任だ…これ以上を望むと言うのなら…俺が相手をしてやろう!!」


マリー「魔王様…」


傷ついたマリーを見たカズマサはその怒りで闇属性の炎を覚醒させており


その黒炎は初日に見せたハッタリとは全くの別物だった。


その凄まじいオーラと殺気は決して天使達に劣らないものであり



彼の言葉を受けた天使達は天界へと戻って行った。




アサミ「わかったわ…ここは魔王様の顔を立ててあげる…」


カズマサ「顔を立てるついでに頼まれてくれないか?」


アサミ「頼み…?」



アサミにイオリ宛の手紙を渡すカズマサ


内容はマヤを預かった事を伝える脅迫文であり


モニターで打ち込んだその字はちゃんと読める物だった。


カズマサの乱入以降…

結局アサミはマリーと一言も交わさないままゲートで地上へと戻っていき


彼は傷ついたマリーを抱きかかえると


そのまま城へと帰還した。



マリー「魔王…様…」


カズマサ「マリー…ごめんよ…俺が温泉でのぼせてたせいで…」



震える手で魔王の手を握るマリー…


堕天使の高い生命力とカズマサの回復魔法を持ってしても彼女の回復には時間がかかり


しばらくの間

魔王軍は侵略を中断する事となった。



トモスケから作戦の変更は誤作動との説明を受けたカズマサは、自身の行いを激しく後悔しており


その夜


彼はモニターにパスワードを設定していた。




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