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10年後に討伐される魔王   作者: うずまき
第1部 魔王就任編
19/103

第18章 盗賊ジャックの1日

ジャック「ぎゃあああ!参ったぁ!ギブアップぅ!!」


マヤ「ジャック…私に遠慮しなくてもいいんだよ?」



ここはブラドゥークの町


盗賊ジャックは新しいスキルの習得を考えてマヤの修行を手伝っていた


今回の話は風の国シュトュルムが陥落した原因である彼を中心に進んでいく。



イオリ「ジャックさん!風の国が魔王に襲われてるんです!助けに行かないと!」


ジャック「砂漠はもう嫌だぁ!!あんな場所魔王軍だって占領する価値ないだろう!!」


マヤ「砂漠で何かあったの?」


イオリ「ジャックさん…前に砂漠で生き埋めにされたんだよ…」



数日前


魔王軍の襲撃を知りつつもジャックは防衛クエストを拒絶しており


彼の意見を尊重したパーティは魔王軍から次の動きが出るまで

近場での修行に専念する事になっていた。


イオリとアサミはフォールダウン墓地


ジャックとマヤはブラドゥークにてそれぞれ修行する事となり


今に到っていた。



ジャック「マヤ…格闘スキルは諦めるよ…付き合わせて悪かったな…」


マヤ「これもリハビリだよ!気にしないで!」



マヤとの組手で自分に格闘技のセンスが全く無い事を理解したジャックはまず格闘スキルを断念


その後彼は剣スキルや短剣スキルの習得を考えて墓地の2人と合流した。


だが…



ジャック「ぎゃあああっ!無理無理無理!死ぬぅぅぅ!!」



アスモデウスこそ停止していたがジャックはダークナイトにボコボコにされ


近接スキルの習得は断念する事となった。


イオリに救助されアサミから治療を受けた彼の心は既にズタズタであり


珍しく本気で落ち込むジャックに


イオリはパーティリーダーとして声をかけた。



イオリ「ジャックさん…無理に近接戦闘に拘らなくてもいいんじゃない?」


ジャック「不向きなのは承知なのだがな…何とかならないものか…」


イオリ「う~ん…ジャックさんにしか出来ない事…ジャックさんにしかない物…」



彼にしかない物を必死に考えるイオリ


彼女はこれまでの闘いでジャックの活躍を必死に思い出し


1つの答えを出した。



イオリ「解毒薬…かな…?」


ジャック「アイテムじゃねぇか!!」


イオリ「ごめん…これでも必死に考えたんだよ…」


ジャック「いや待てよ…それだ!!」


イオリ「ジャックさん…?」



イオリの答えから自分の道を見つけたジャック


ギルドへと戻った彼は自身が各地で収集してきたアイテムの数々を確認し


しばらくの間引きこもる事となった。


そして…



ジャック「マヤ…ちょっと付き合って貰ってもいいか?」


マヤ「私?別に構わないけど…」



数日後

マヤを連れてフォールダウン墓地へと向かうジャック


その目的は彼が導き出した結果の答え合わせであり


ダークナイトと遭遇した彼は


竹の水筒に入った液体をダークナイトに投げつけた。



マヤ「だ…ダークナイトが消滅した!?何をしたの!?」


ジャック「聖水を投げたんだよ…市販の聖水と女神の加護が宿ってるらしい水を調合したんだ!」



彼が習得したスキルは薬剤師の調合スキル


盗賊として入手したアイテムや経験を活かすには最適なスキルであり


彼は数日の実験で対アンデッドの生物兵器を完成させていた。


ダークナイトすら一撃で消し去る彼の聖水は凄まじい効力であり


その後も彼は様々な薬の開発に成功しては


仲間達に提供した。



イオリ「凄い!グリズリーが一撃で!!」


ジャック「こいつは竹製だと溶けちまうから金属製だ…液漏れしても危険だしな…」



中でも一番汎用性があるのはグリズリーを一撃で仕留める猛毒薬であり


これは毒蛇王との闘いで得た素材によって完成していた。


強力な攻撃手段を得た事でジャックはイオリのパーティのみならず


翌日には他のパーティからの助っ人も依頼され


これまでの汚名を返上したかに見えた。


だが…



アサミ「あれ…ジャックさんは…?」


マヤ「お腹壊して寝てるわ…自己強化バフの薬を調合して試飲したらしいの…」



翌日…


彼は自ら調合した筋力アップの薬を試飲した結果腹痛を起こしてしまい

ベッドで横になっていた。


その薬は武闘家であるマヤの為に開発したものだったが

本人が飲む前に欠陥が発覚

そのままお蔵入りとなった。


「ジャックさんはジャックさんのままだった…」


ギルドにいた冒険者の殆どはそう思う事となったが


マヤだけはその試作品を彼から受け取っていた。



ジャック「そ…それは欠陥品だから捨てるつもりだったんだが…」


マヤ「私の為に作ってくれたんでしょ?捨てるくらいなら私が貰うわ!」


ジャック「マヤ…」


マヤ「ありがとう…はまだ言わないけどね!」



無論飲むつもりは全く無かったが

マヤの感謝の気持ちは本物であり


彼女はその日予定を全部キャンセルしてジャックの看病に費やした。


幸いな事に彼の腹痛はその日の夜には治まるのだったが

その翌日


初日以来となる緊急事態警報がギルドより発令される事となった。




ジャックさんのスキルレベルが上がりました

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