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10年後に討伐される魔王   作者: うずまき
第1部 魔王就任編
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第15章 毒蛇王ゾーリャ

ゾーリャ「ひっひっひっ!よく来たな人間どもよ!!我が名は毒蛇王ゾーリャ!!魔王軍幹部の暗黒神官よ!!」



毒蛇王ゾーリャ

紫のローブを纏いその髪が蛇で構成されている化け物は、アサミを救出しようと進んできたイオリ達と遭遇


室内戦となるこのフィールドは毒蛇王が圧倒的に有利であり


イオリはやられる前にやるべく


飛ぶ斬撃を放った。



ゾーリャ「おっと…髪が切れてしまいましたか…でも私は爬虫類…すぐに再生しますよ!」



髪となっている蛇を切られても再生するゾーリャ


あまりの不気味さに嫌悪感で顔を歪めるマヤだったが


次の瞬間


天井からポイズンアリゲーターが降下してきた。



マヤ「上からワニが!?」


イオリ「ジャックさん罠感知は!?」


ジャック「どうせ力技で落として来たんだろ!」



罠として扱われない罠に苦戦するジャック…


上から来るワニはマヤの跳び膝蹴りによって撃退されたが


そのワニはただ毒液の流れを止めていただけの置き物だった。



マヤ「あああああっ!!!」


イオリ「マヤちゃん!?」



上から来る毒液はマヤの二の腕に被弾…


彼女の細長い腕は紫色に腫れ上がってしまい


それを見たジャックは彼女に解毒薬を手渡した。



ジャック「これを使え!時間は稼いでやる!」


マヤ「ジャックさん…」



自ら時間稼ぎを買って出るジャック


短剣を片手に牽制する彼だったが


次の瞬間


ゾーリャの恐るべき暗黒魔法がジャックに襲いかかった。



ジャック「ぎゃあああっ!!あれ絶対ダメな奴だぁ!!死ぬ死ぬ死ぬぅぅ!!」



暗黒魔法ジャヌーラ

魔力によって精製された猛毒の蛇が対象を毒殺する恐るべき魔法であり


ジャックは本能で喰らっては行けない事悟り逃走…


そのまま流れてくる毒液へと突っ込むところを


マヤによって止められていた。



ジャック「マヤ…お前…震えて…」


マヤ「大丈夫…武者震いだよ…」



男性恐怖症のマヤが出来る精一杯の強がり…


盗賊スキルの応用で彼女の症状を察したジャックは、接触を避けるようにしてマヤを護衛し


その間


魔力のチャージを完了したイオリの切り札が戦場へ降臨した。



ジャック「紫の…ゴーレム…?」



2人に迫るジャヌーラを消し飛ばす紫のゴーレム…


イオリの魔力と毒液を媒体とした

毒男爵は、毒を無効にし自らの攻撃に毒属性を持つ怪物であり


それはゾーリャにとって天敵とも言える存在だった。



ゾーリャ「ど…毒のゴーレムだと!?」


毒男爵「ポイズンパンチ!!」



毒男爵はゾーリャの毒攻撃を弾きながら突撃


圧倒的な力でねじ伏せると


イオリはその隙を見逃さなかった。



イオリ「ゴーレムさんありがとう!!いっくよぉ!!」


ゾーリャ「や…やめ…」


イオリ「ストーム!ブレイカー!!!!」



風を纏った魔法剣を受け消滅する毒蛇王ゾーリャ


勇者としてイオリは初めて魔王軍の幹部を討伐した事となり


役割を果たしたゴーレムは自らの意志で元の宝石へと戻った。



ゾーリャを倒した3人は囚われているアサミを地下室にて発見され


傷ついた彼女を見たイオリは思わず抱きしめていた。



イオリ「良かった…無事だったんだね…」


アサミ「来てくれるって信じてたよ!ありがとう!」



毒蛇王が敗れた事で配下のモンスター達は撤退していき


無事にクエストを終えた4人は高額な報酬を得てブラドゥークへと帰還した


魔王軍の幹部を討伐した事でイオリは名実共に勇者として名を広める事となり


その夜


ブラドゥークのギルドでは盛大なパーティーが開催された。



アサミ「いおりんももっと飲みなさいよぉ!今日の主役なんだからぁ!


イオリ「私は偶々ラストアタックだっただけで…ジャックさんとマヤちゃんが頑張ってくれたから…」


アサミ「そういえば2人の姿が見えないわね…もしかしていい感じになってるんじゃない?」


イオリ「ジャックさんの歳でマヤちゃんに手を出したら犯罪だよ…」



ギルドのバルコニーで涼んでいる2人


他に人が居ない事を確認したマヤは自分の過去をジャックに話すと


自ら彼の手を握りに歩み寄った。


毒蛇王との戦闘中とは違いマヤの手に震えは無く


それはジャックを信頼してる証明だった。



マヤ「どう…?震えてないでしょ?」


ジャック「それ…俺を男として見てないだけじゃなくて?」


マヤ「あはは…そうかもね!」



笑顔で室内へと戻るマヤ


雷の国での闘いでマヤとジャックの距離は、知り合いレベルから頼れる仲間へと縮まっており


連日の闘いでスキルポイントが貯まったジャックは


仲間達の為に戦闘スキルの習得を考えていた。




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