表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10年後に討伐される魔王   作者: うずまき
第1部 魔王就任編
11/103

第10章 王子ホルス

ジャック「武術大会で決勝進出者が試合前に暴れて無効になる…か…勿体無い事する奴もいるもんだ…」


イオリ「火の国ブラスターの事だよね!武術大会…私も出たかったなぁ…」



先日の武術大会での出来事は瞬く間に世界中でニュースとなっており


ブラドゥークのギルドでもそれは話題となっていた。


風の国でのピラミッド以降

イオリは近場のクエストしか受けておらず


そろそろ遠出したいと考える彼女の前にギルドのアイドルが姿を現した。



アサミ「いおりん!ジャックさん!お願いがあるんだけど…?」


ジャック「丁重にお断りする!」


アサミ「まだ何も言ってないじゃない!?」


イオリ「お願いとは?」


アサミ「火の国ブラスターからクエストを頼まれたから手伝って欲しいんだよ…いいかな?」



ブラスターの王子ホルスの護衛…


女神マミを国教とする火の国では王子が10歳になると

北に位置する洞窟で女神の加護を受ける儀式を行う伝統があり


アサミはブラスター王から直接今回の依頼を受けていた。


火の国に興味を示していたイオリは、ジャックを巻き込んでクエストの同行を承諾


アサミのヘブンズゲートにて


3人は火の国のギルドへと移動する事となった。



ブラスター「おおっ!アサミ様!来ていただけましたか!」


アサミ「ブラスター王…お久しぶりです!」


ブラスター「ただいま王子をお連れしますので少々お待ちくだされ…」



ギルドから王宮に移動し


ブラスター王から直々にクエストの説明を受ける3人


ブラスターは儀式を受ける王子ホルスを部屋まで迎えに行ったが


部屋に王子の姿は無く


王は困った様子で玉座まで戻ってきた。



ブラスター「申し訳ありません…どうやら儀式を受けたくない王子が逃げてしまったようで…」


イオリ「あらら…」


ジャック「王子ならこのフロアのどこかに居るんじゃないか?」


イオリ「どうして…?」


ジャック「俺達がこの城に入ってから王子らしき人物とはすれ違ってない…それで上の部屋には居なかったんだろう?」


イオリ「確かに!」


ジャック「その辺のタンスにでも隠れてるんじゃないか?」



盗賊ジャックの本領発揮…


逃げたり隠れたりするのは彼の専門分野であり

タンスに隠れていた青髪の王子は僅か3分で彼に発見された。


ホルスの逃走には城の兵士達も手を焼いており


これにはイオリとアサミも彼を尊敬の眼差しで見ていた。



ホルス「うわっ…おじさん…隠れんぼ上手なんだね…」


ジャック「俺は盗賊…逃げたり隠れたりするプロだからな…」


ホルス「うぅ…悔しいけど逃げきれる気がしないや…」



観念して玉座へと向かうホルス


ブラスターによると

北に位置する洞窟の中に女神マミの加護が宿っている聖なる泉があるとの事で


3人のクエストは


その泉までホルスを護衛する事だった。


説明を聞いた3人は早速ホルスを連れて洞窟へと出発し


道中にてアサミは彼に問いかけていた。



アサミ「ホルス君…どうして隠れたりしたの?」


ホルス「洞窟はモンスターが出るから…護衛が必要って事は僕じゃ歯が立たないモンスターが出るんでしょ?」


アサミ「なるほどね…モンスターが恐いんだ…?」


ホルス「恐いよ…アサミは恐くないの…?」


アサミ「私だって恐いよ…だから君にお願いがあるんだ…」



ホルスはまだ10歳の少年

モンスターが恐いのは当然であり

アサミはそれを承知であるお願いを持ちかけた。


ホルスは自分に共感してくれるアサミに対して心を開いており

そのお願いはそんな彼にとって衝撃的なものだった。



アサミ「ホルス君…護衛と王子様じゃなくてさ…パーティメンバーとして洞窟探索ってのはどうかな?」


イオリ、ジャック「!!?」


ホルス「パーティ…メンバー…?」


アサミ「そう!私のナイフを貸してあげるからさ…もし私がピンチになったら守って欲しいな…!」



護衛と行く儀式では無く

パーティメンバーとして行くダンジョン探索


この言葉はホルスの心に深く響き渡り


これ以降


彼はモンスターが恐いとは言わなくなっていた。



ジャック「あれは洞窟熊か…火の国だけあって赤いな…」


ホルス「凄く大きいよ…どうしよう…?」



洞窟へと到着したパーティは早速モンスターと遭遇


洞窟熊と呼ばれるモンスターはイオリが最初に倒したグリズリーの亜種であり


戦闘が始まると


洞窟熊はいきなりホルスに襲いかかってきた。



ホルス「ひぃっ!!?」



思わず悲鳴をあげてしまうホルスだったが


彼の半歩前に踏み出したアサミは熊に対して氷結魔法を唱え


足下が氷結した熊は見事に動きを封じられた。



アサミ「ホルス君!今だよ!」


ホルス「そりゃー!!」



ホルスのナイフによって倒される洞窟熊


アサミが彼に渡したナイフはかなりの業物なのか少年の腕力でも凄まじい切れ味を発揮していた。


自分の短剣以上の威力にジャックは驚いていたが

似たような魔剣を持っているイオリは特に驚いた様子もなく


その魔剣はホルスの死角にいるモンスターを次々と倒していった。



イオリ「ホルス君はアサミに任せて大丈夫そうだね…ジャックさんは念のためトラップの感知をお願いします!」


ジャック「おう!」



先頭で指揮を取るイオリ

罠やモンスターの感知をするジャック

魔法で全体の援護が出来るアサミ


後1人


強力なアタッカーがいれば彼女達のパーティはかなりの戦力となり


一時的とは言え力を得たホルスは

パーティのアタッカーとして中々の貢献をしていた。



洞窟探索も後半戦へと突入する事となり


地下3階へと到着すると


更なる凶暴なモンスターが4人を待ち受けていた。




この章のホルス君を最後に

メインキャラは1通り顔見せした事になります


ジャックさんのピラミッド探索は機会があれば外伝で書く予定です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ