国王陛下と話した
土曜の朝、起きて用意をして、馬車が来てないか確認するために外に出た。すると、まあまあ大きめの馬車が止まっていた。
それに驚いていると顔以外の全身を鎧で覆っている男性に声をかけられた。
「失礼ですが、貴方がレイン様でしょうか?」
「あ、はい。私がレインです。貴方は...」
「申し遅れました。私はギレスと申します。国王陛下が、『馬車の中は暇であろうから話し相手にでもなってやれ。』と言われまして...はぁ、人使いが荒いですよね。全く...さぁ、馬車にお乗り下さい。女神様があと数時間後に降臨なされます。」
「そうなんですか。(さらっと国王陛下の愚痴を言ったのはスルーしよう。)それじゃあ、失礼します。」
そう言って馬車に乗る。続いてギレスさんも乗って、馬車が動き出した。
「いやー。君みたいな15歳の少年がsランクの魔物を倒すなんてねー。しかも2体!将来はsssランクまで行くんじゃないか?」
急にギレスさんがフレンドリーになった。
「うーん、 このまま努力を続けていれば行けるんじゃないでしょうかね?」
雑談しながら馬車に揺られて約10分。めちゃくちゃでかい城に着いた。
「着きました。では、こちらへ。」
急にギレスさんがビジネスモードに。
「分かりました。」
そのままギレスさんについて行く。すると、家具や照明がとても豪華な部屋に着いた。
「こちらでお待ちください。」
待つこと数分後...扉が開いた。
ダンディーなおじさんが現れた。見るからに国王陛下だろう。
俺は席を立って、そのまま跪く。
「よい、公の場では無いしな。座って良いぞ。」
俺は言われた通り椅子に座った。
「あと10分後に謁見だからな。準備しておけよ。謁見の方法は分かるか?」
「はい、分かります。それで、今回私が呼ばれた理由を聞いてもよろしいでしょうか。」
「うむ、構わんぞ。今回呼んだ理由は、冒険者登録してすぐに魔物の森へ行き、sランクの魔物を無傷で2体も倒すような化け物を見ておきたいと思っての。どんなやつかと思ってお前のとこのギルマスに聞いてみたら『15歳の少年ですよ。』と言われてびっくりしたわ。それで、褒美をやろうと思ってな。」
「ん?なぜ私が褒美を貰えるのですか?」
「よく考えてみろ。この国の近くにsランクがいる魔物の森があるんだぞ?もしスタンピードが起きたらこの国は壊滅状態に陥る。それを事前に防いでくれたから当然であろう?」
確かに、あのsランクの魔物はそんなに強いって感じがしなかったけど、一般の人にとっては脅威だからな。
「そういう事でしたか。それなら素直に頂こうと思います。」
「うむ、お、そろそろ時間だな。わしは行くとするか。遅れるでないぞ?」
「分かっております。」
国王陛下が部屋から出ていく。
緊張したわー。




