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シン本紀  作者: 山族
第一章 誕生と成長と別れと
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ルド王国へ帰還、その裏で

お久しぶりです


暑さも落ち着いたので投稿します(関係ありません笑)

シンたちが花の都に向け走り出した少し前…


ヒューと風が吹き抜けたかと思うとそこには一人の男が立っていた


城壁から外を見ていた兵士がその男に喋りかける

「貴様は何者だ」


その男は無言を貫き音もなく城門に近づく


「止まれ!!」

兵士は慌てて強くその男に呼びかけるが…



「王よ報告いたします!何者かが城内に侵入、その際に城門が兵士諸共消されてしまいました!!」

伝令の兵が慌てた様子でコールドにそう伝える


(十中八九ゼロ、だろうな…)

コールドは心の中でそう思うとヴァルドの方を見る


「三神傑ヴァルド、そなたに侵入者の排除を命ずる」

コールドが普段とは違う厳かな声でそうヴァルドに言い


「はっ」

とヴァルドも答える


ギィィと王の間を隔てる扉を開け、ヴァルドは城門に向かう…



ヴァルドは王の間を出てすぐに、カツカツと足音を鳴らしながら王の間に向けゆっくりと歩を進める男を見つけた


「お前がゼロか?」

ヴァルドはその男に向かってそう問う


「ほう、素晴らしい剣技使いだな。我が名乗るに値する者とようやく会えたぞ」

その男は若々しい見た目に反し、老人のような声でそう言う


「我が名はゼロ、この世界に暗黒をもたらしこの世界を統一する暗黒大帝である」


「世界に暗黒をもたらすなどバカバカしいっ!」

ヴァルドはそう叫び、剣を構える


「ふむ、どんなに強かろうと我の前に勝負などなりたたぬ、〖万物消去《デリーション》〗」

そうゼロが呟くとヴァルドの左腕が消える


「くっ」

ヴァルドは苦しそうにそうもらすと腕をすぐに縛る


「ほう、存在を消すつもりだったが片腕だけとは?そなた神の末裔か?名はなんという」


「俺はルド王国三神傑、ヴァルドだ、神の末裔かと聞かれても知らん」

ヴァルドはそう答えるとゼロに斬りかかる


「そうかそうかまあ知らないこともある、ヴァルドよすぐに死んでくれるなよ、〖万物消去《デリーション》〗」


ヴァルドはゼロが言うと同時に剣を閃かせ

「{魔法斬《スキルスラッシュ》}」

でゼロの魔法を切り裂く


「ほう、これを斬るか…素晴らしいな。もう1回耐えられるかね?〖万物消去《デリーション》〗」

ゼロは再び〖万物消去《デリーション》〗を発動しヴァルドに襲いかかる


「またそれか!{魔法斬《スキルスラッシュ》}」

ヴァルドはゼロの魔法を斬ろうとするが剣技は発動せずヴァルドの右腕を消す


カランと剣が地面に落ちヴァルドは膝から崩れ落ちる


「なぜ俺はお前の魔法を斬れなかった…?」

痛みに堪えながらヴァルドはゼロに理由を問う


「ふむ、簡単なことよ。我はそなたが先程の剣技を発動すると見越して発動前の剣技を消したのだよ。〖万物消去《デリーション》〗は文字通り万物を消す。それはたとえ非生物、魔法であろうと関係はないのだよ。古代魔法とはそういうものであろう?」


ゼロの言葉を聞きヴァルドは意識を手放し前に倒れうつ伏せになる


「ふむ、殺さずともよいな」

ゼロは気まぐれでヴァルドを生かし王の間へゆっくりと歩き出した

王の間にゼロが向かっていく…

師匠頑張れ!!

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