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シン本紀  作者: 山族
第二章 上に立つ者
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その頃のヴァルド

新章開幕!!


といっても幕間程度のお話…

はあ、はあ


雲ひとつない晴天にただヴァルドの苦しそうな荒い息づかいだけが響く


(あ、コールド様は大丈夫だろうか)

そんな思いも体と共に消えかかって…



「大丈夫かヴァルド!」

俺は王の間から出てすぐに倒れているヴァルドを見つけ傍に駆け寄る


「あれ…シンか…」

ヴァルドは俺の声に驚いたように、それでも静かに反応する


「今からお前を治そうと思う」

俺が力強くそう言うと


「お前は再生を使えないんじゃ…」

とヴァルドが不思議そうに問う


(私と同じように…)

俺の心の中で再生神が俺のなにかを使い…


「〖万物再生《リジェネレーション》〗」

そう俺が唱えるとヴァルドは体の中心からだんだんと輪郭を持ちみるみる治っていく


「これは…」

ヴァルドは驚いた様子でそう言う


「みごとに中身を譲渡されたのですね…。シン、いやシン様私はコールド様より自分が死んだらあなた様に仕えるようにと言われております。俺はあなた様に永遠の忠誠を誓います。そのかわり、俺はコールド様の仇を取りたい…。ぜひお力をお貸しください」

ヴァルドは俺の前で頭を垂れそう言う


「急だな…」

ヴァルドは俺の事を必死に見上げなんとか俺を振り向かせようとしている


「俺はこの世界でいや、どの世界でも一番の剣士となります。あなた様にはぜひこの剣士の行く末を見届けていただきたい」

再びヴァルドは額を地面につけそう言う


「まあ、いいか。これからよろしくなヴァルド」

俺は淡々と、でも少し嬉しそうにそう言う


「はっ」



そして二人は王の間へと戻る

ここからもう一人の物語も動き出す…

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