王とは
「さて、俺はお前の主となったわけだが」
俺は王の間の玉座に腰掛けヴァルドを見下ろす
そのとき遠くから【軍隊転移】で生き残ったルド王国軍が転移したのを感じ、俺は王の間の扉に目を向ける
少し後、勢いよく王の間の扉が開き、ソウカが顔を出す
「コールド様はどうなったの?」
ソウカは心配そうに俺にそう問う
「師匠は…」
俺は少し俯き、言葉が途切れる
「コールド様はシン様に力を引渡しお亡くなりになった」
ヴァルドがそう言うとソウカは少し不思議そうにしつつも悲しげな表情で
「そう…」
と答える
「俺は亡きコールド様よりかの御方が亡くなった後のことを聞いている。まず、俺の主シン様にはこの国の王となっていただく」
「なっ」
俺は突然のことに絶句する
「もう玉座に座っているのだから」
ヴァルドは少し笑い俺は自分が玉座に座っていることを思い出す
「このことにソウカは異論があるかな?」
続けてヴァルドがそうソウカに問うと
「いや、前からシン君、いやシン様に仕えたいと思っていたよ」
ソウカはそう言うと俺が座る玉座に向かって跪き
「これからよろしくね」
そう軽く俺に忠誠を誓う
そしてもう一人知っている者の気配を感じ、王の間の扉に目を向けると
「あちゃちゃ、気づかれちゃったかなー」
と、軽い声が響き、扉から入ってきたのは
「みんな大好きレイ君でーす」
「なぜここにいる?」
俺はレイを睨みここにいる理由を問う
「なぜって僕も配下になりたいからさ。あっちだと負けたら殺されちゃうんだよね」
自嘲気味にレイがそう言うと俺に向かって跪き
「僕は生きるためなら君の配下にだってなるよ。どうか信じてほしーな」
簡単にそう言うがとうてい俺は信じられん。だが本当に忠誠を誓うなら…
「まあ、いいか。でも、見張りはつけるぞ」
俺はレイを見下ろしそう告げる
「了解だよー」
「ソウカ、お前の初仕事だ。こいつを見張れ」
俺はソウカの方を向きそう言う
「え…シンく…様も人使いが荒いなあ」
呆れたようにソウカが言う
「さて、俺も覚悟を決めたぞ。俺はこの国の王となる。名はシン王国」
「「はっ」」
三人の声が重なり恭しく礼をする
「それに伴い、現在の三神傑を廃止し、新たにお前ら三人を三星天とする。そして、目下の目標はこの宇宙の統一だ」
俺がそう言うと王の間に少しの静寂が訪れ
「それはなんとまあー、そーだいだね」
その静寂を打ち破るレイの軽い声が響き、俺らは互いに笑いあう
そして統一へ…




