3話
「なんでいるって…」
どう答えようも助けられたとしか言えない。なんで、母さんは俺を睨むんだ?
女性と一緒にいるから?いやいや、母さんがそんなことを言うとは思えない。昔の知り合いとかではなさそうだ。
「どう言うことかな?」
女性は母さんを睨む。母さんの雰囲気が違うことに気づいている。敵対しているとか?魔人と人間は仲良くなれない?
人間と魔人の関係で敵対?そんなことは…もしかして、対魔人組織だから、母さんは怒っているの?
「君は…そうか、そっち側の魔人か。深淵協会…」
深淵協会?なんだそれ?あの…お姉さん?
「…今の時代のゼロ部…の人間ね。相変わらず、鬱陶しい」
ゼロ部?なんだそれ?
母さん知っているのか?
「ゼロ部?深淵協会?なんだよそれ」
ええ…分からねえ。そんな名前なん?
一気に情報が…過剰すぎて頭が痛い
「この家に魔神が侵入したって話を聞いてここに来たの。貴女が倒れて、貴女の息子さんが誘拐されかけていたからってここまで言えば分かるかしら?」
「…奴め、遅かったか」
「…その感じじゃ共犯かな?なんで実の息子を連れていくためにあんな真似を?」
は?待て待て、なんて?
母さんがこんなことをしたの?嘘だろ…なぜこんなことを…
「母さん…?」
「彼は特別なの」
「特別ね…彼の潜在能力に期待しているの?でも、それを私たち組織が許すことはない。さっきの質問を答えてもらおうか。」
刀を母さんに向けた。
「待ってくれ!なんで!?何が…」
理解できない。母さんが魔人の組織の人?なんで敵対を…
「答えね…それの何が面白い?」
「質問に答えてほしいわ」
動いてー
「花弁散香」
空気が震えた。
淡い花弁が舞う。
触れれば斬れると、本能が告げた。
母は――避けなかった。
指先で、一枚を摘む。
次の瞬間、女性の肩が裂けていた。
「久方ぶりに見るわね。"花"の人間は…」
母さんーえ?
女性の肩に切り口ができた
「グハッ…!」
女性は倒れて肩を抑えている。
「見えていないなら私の相手にならないわね。若い。まだ入って数年も過ぎていない新人…相手にする必要もない」
母さんは俺を見てー
「さて、行くわよ。ここじゃ邪魔がいる。私が持つ拠点に移動するわ」
「待て待て!どう言うことなんだよ!母さん!?」
「…理解できなくても仕方ないわよ。詳しい話はここでは話すことができない」
だから、話聞けよ母さん!俺の意思無視するじゃないって!
「母さん!これは一体なんだよ!俺分からないよ、なんでこんな酷いことをするんだ?あの人は俺を助けてくれた人なんだ」
「直斗。ここはママの話を聞いて従って、彼女は危険なの。会ってはいけない、見てもいけない。私が人間ではないことを暴露したでしょ?隠していた秘密を楽々暴露する情報統制していない馬鹿なことを従ったら信じたら駄目なの」
めっちゃ、悪口言う。母さん、それ言い過ぎじゃ…
「時間はない。大人しく、ママ…チッ遅かったか」
え?待て待て!
「母さん!?恥ずかしい」
母さんは俺をお姫さま抱っこーなんで!?
「ほう、気づいたか」
空間が軋んだ。
気づいた時には、
黒髪の男が少女の前に立っていた。
瞬間移動――いや、違う。
最初からそこにいたような錯覚。
「……後輩に手を出したな」
また変なのが来た!?
「今度は厄介な人が来たわね。敵対する暇がない」
「悪いが、私の後輩を傷つけたからには流すことはできない。我々に手を出すと言うことは捕まる覚悟はあると受け取ろう…」
えっと…女性の先輩?なんというか…
「初めましてかな?私は稲葉光珠」
俺たちを睨む
「公安対魔人課《ゼロ課》の者だ。」
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4話は明日朝7時半に投稿予定です
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