2話
「一般的に魔人の話は聞かないから見覚えないのは普通に無理ないわね」
母さんを簡単な程度の治療して包帯グルグルだが、息はある
恐ろしい生命力
「魔人なんですか?俺」
「ほぼ確定だよ。君の母親が魔人なのは確定している。見たら分かるだろう?人から見たら死ぬレベルの重傷でも生きている」
「…」
確かに
「否定しないんだね。無言は肯定と受け取るよ」
俺を見て笑う
少し怖いが助けてくれた恩人。気をつけて対応しないと
「魔人というのは人間の突然変異」
「突然…変異?」
「どうやって生まれたのかは謎。1950年代に目撃され、人々に危害を与える怪物。元人間もいれば生まれながら魔人もいる。君は後者だね。」
「…魔人ならあんたは対魔人組織とか?」
「正解」
ウインクしてきた。可愛いなこの人。
「可愛いですねそれ」
「ふぁ!?いきなりだね…」
顔真っ赤にしているがどうした?流石にやりすぎた?
考えたら初対面の人に言う言葉にしてはナンパみたいな言い方だったけど…赤らめるほど?
「なんで赤ているのです?」
「……君、天然?」
「はぁ?失礼ですね。天然じゃないですよ」
「それ、素で言っている」
「?ええ、そうですが何か?」
ため息された。酷いと思いますうん。
「…はぁ……君の答え通り、私は対魔人組織の人だよ。でもまあ、そこまで強くないからさ。今回は休日で1人。心配だったけど良かった良かった」
「…だとしてもねえ…俺をやらないのか?魔人を倒す組織ならさ」
「残念だが、魔人を倒すには悪行をやっていることが条件なんだ。無闇に魔人を倒すのはこちら側の規定の違反になる」
魔人でもやる相手とやらない相手の区別はしているのか
「思ったより規制緩いんですね」
「魔人も増えてきたからね。事件を起こすのは魔人の中で1割程度。事件を起こさずに平和にやっている魔人を倒せばこちら側も外からクレームがたくさん来る」
外からクレーム?独立した組織じゃないの?その言い方からしてクレームを受け付けるような組織に聞こえる…クレーム対応するほど余裕な人材があるってこと?
「対魔人組織って組織運営?にしては…」
「一応、国家公務員の一つに指定されているよ」
とんでもねえ組織じゃん!公安みたいな表に出せない組織ってやつ?民間じゃなくて、政府公認組織…聞いたことがないから政府が隠蔽しているのか?
「なんで俺に暴露しているんですか」
一般人?に話していい内容ではないぞ
「それはね…説明責任必要でしょ?あのまま去るなんてただの不審者だからさ」
「…」
まあ、魔人とかよく分からない世界の話を知らないままだと母さんの葬式を開こうとしていたよな。母さんが魔人か。俺に教えてくれなかったのはなんでだろ?
「母さんはなんで俺に教えなかったんですか?」
「変に心配かけたくなかったんじゃないか?それか、秘密にしないといけない理由でもあるか」
理由か…父さんは母さんが魔人のことを知っているんだろうな。根拠はないがあの父から秘密を隠しきれるとは思えない
「まあ、君が秘密を守れるような人じゃなかったのか、君の父との約束じゃないかな」
「いや、さらりと俺の性格が悪いのかやめてくれない?」
「ごめんねーまあ、悪気しかないけど」
「おい」
この人、大丈夫か?
「まあ、そうカリカリしないで…君の父とは今連絡できるかい?」
「?ええ、できるとは思いますが…」
「この惨状を君の父にも知るべきだと思ってね」
俺は父さんに電話してみると出てこなかった。う〜ん、仕事で忙しいのか?
「出ないですね。L○NEします」
やったが反応なし。この時間帯ならまだ仕事終わっていないのか?
「まだ仕事中みたいだね」
「…はい。もう5時すぎているので帰ってくると思うんですが…」
タイミングが最悪だな。しかし、あの金髪の男。なんで俺を父さんのところに連れて行こうとしていたんだ?話しれば良かったのに…
その時…
母さんがいつの間にか起きていた
「!母さん!嘘だろ!?」
「早いわね…」
女性も驚いていた。母さんは起きて立ち上がる。
180を超える長身の美女、俺よりも背が高い母さんが起きたが何か雰囲気が違う。いつもの母さんとは違って何か暗いというか…
「…」
「…母…さん?どうしたの?」
なんで無言?いつものー
「!」
女性が下がると
地面に穴が空いていた。いきなり穴が…は?
「え?」
何が起きてー
「なんであんたらがここにいるの?」
冷徹な目…見たことがない怖い…背筋が凍る
母さんなのか?本当に…
別人?
「母さん?」
なんでそんな睨んでいるの?
「直斗。彼女がなんでいるの?」
母の変貌に俺は黙るしかできなかった
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3話は本日20時半に投稿予定です
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