第7話 小さな居場所
第7話 小さな居場所
町へ出かけた日から数日が経った。
マリカは少しずつ、この屋敷での生活に慣れ始めていた。
朝はエリアスより少し早く起き、食堂の窓を開けて空気を入れ替える。
庭の花に水をやり、簡単な掃除をする。
そのあと二人で朝食を囲む。
そんな穏やかな毎日が、不思議なくらい心地よかった。
◇ ◇ ◇
ある日の朝。
食器を片付けようとすると、エリアスが困ったように笑った。
「マリカ、それは私がしますよ。」
「でも、お世話になってばかりです。」
「気にしなくても……。」
「気になります。」
少しだけ頬を膨らませると、エリアスは思わず笑みをこぼした。
「それなら、一つお願いがあります。」
「はい!」
「工房の掃除を手伝ってもらえますか?」
「もちろんです!」
ようやく役に立てる。
そのことが嬉しくて、マリカの声は自然と弾んだ。
◇ ◇ ◇
工房には相変わらずたくさんの魔導具が並んでいた。
「棚の上だけお願いできますか?」
「わかりました。」
布を手に取り、慎重に埃を払っていく。
棚には小さな魔石や設計図、完成した魔導具がきれいに並んでいた。
「これは何に使うんですか?」
丸いガラス玉を手に取りながら尋ねる。
「光を蓄える魔導具です。」
エリアスは作業をしながら答えた。
「夜になると部屋を照らしてくれるんですよ。」
「すごい……。」
思わず




