第14話 王宮へ
第14話 王宮へ
実演会当日の朝。
窓から差し込む陽の光で、マリカは目を覚ました。
今日は、王宮へ行く日。
そう思っただけで、胸が少しだけ緊張する。
ベッドの横には、昨日エリアスから贈られた服が丁寧に畳まれていた。
「……頑張ろう。」
小さく呟き、身支度を始める。
◇ ◇ ◇
着替えを終えて一階へ降りると、エリアスが朝食の準備をしていた。
「おはようございます。」
「おはようございます。」
マリカの姿を見ると、エリアスは優しく目を細める。
「とても似合っています。」
昨日と同じ言葉。
けれど、やっぱり少し照れくさい。
「ありがとうございます。」
頬を染めながら頭を下げる。
その様子に、エリアスも穏やかに笑った。
◇ ◇ ◇
朝食を終え、屋敷の前へ出る。
一台の馬車が静かに止まっていた。
「王宮から迎えが来ています。」
御者が恭しく頭を下げる。
マリカは思わず身を固くした。
「緊張していますか?」
隣から優しい声が聞こえる。
「……少しだけ。」
本当は「少し」どころではない。
けれど、それ以上は言えなかった。
するとエリアスは、小さく微笑む。
「安心してください。」
「?」
「今日は助手として来てもらうだけです。」
落ち着いた声が続く。
「難しいことをお願いするつもりはありません。」
「はい。」
「それに。」
一拍置いて、エリアスは穏やかに言った。
「私がそばにいます。」
その一言だけで、不思議と肩の力が抜けた。
「……ありがとうございます。」
マリカは安心したように微笑んだ。
◇ ◇ ◇
馬車は街を抜け、やがて王都の中心部へ入る。
広い石畳の道。
整然と並ぶ建物。
立派な噴水のある広場。
初めて見る景色に、マリカは思わず窓の外へ目を向けた。
「すごい……。」
「王都へ来るのは初めてですか?」
「はい。」
「でしたら、帰りに少し寄り道しましょうか。」
「え?」
「時間があれば、街を案内します。」
その何気ない約束が嬉しくて、マリ




