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冴えない俺が、何でも教えてくれる魔法を手に入れたけど……  作者: 弐屋 丑二
高位存在による介入の損失計算と立て直し

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これぞ神の叡智ですね

 3人でソバメンを探し回っていると、マリオンヌが側溝からにじみ出てきて、プルプル揺れながら

「ソバメンなら、女神が動力源にしてたよ?見る?」

などと言ってくる。ローウェルが即座に

「……ナラン、何かあっただろ」

気づいた顔で言ってきたので、いつもの屋敷の方向へと向かうマリオンヌに付いて行きながら説明することにする。


 屋敷に着く頃にはローウェルは呆れ果てた様子で

「時空間破壊してまであのソバメンに会いたくなかったのか」

シュマリアも考え込んでいる顔で

「聖書でそこまで女神様が嫌がる対象は居ませんからね。誰なのか……歴代の有名反逆者でもそこまで嫌われている形跡は……独裁者か……しかし、マリオンヌさんとすら普通に話しておられますし」

ローウェルは苦笑いして

「まあ、ソバメンの様子を見てみよう」

そう言った。


 屋敷の透明な地下には、以前俺やサナーが入っていた水で満たされた球体の中、全身が鈍く虹色に発光したソバメンが気持ち良さそげな呆けた表情で浮いていた。ローウェルは呆れた顔で

「……これなあ、恐らくは、こいつが転生元とエネルギー的に繋がってるから、そっからエネルギーを引っ張ってこれるホース的なもんにされてるぞ」

いつの間にか横に、腕を組んで立っていたスクール水着姿の女神が

「その通りっ!完璧な計画っ!これでジン・スカイストリートは自由に動けるわ!完全に計算通りっ!スペシャル神の裁きも撃ち放題!」

などと偉そうに不吉なことを言い放ち、俺達3人とマリオンヌから一斉に見られると、急に慌てだし、顔を真っ赤にしながら凄い早口で

「ちっ、違うの!この子と話したくなかったわけじゃなくて!元々、このポイントのジン・スカイストリート周囲の時空を一度破壊するのはわたくし女神の深淵なる計画のうちでして!この子を転生元のエネルギー豊富な惑星と再接続させつつ、世界の再生を新人管理者のナラン君に体験実習してもらいながら!今後の予定のためにジン・スカイストリートのエネルギー源も確保しつつ!時空間破壊して時空的な更地にすることにより因果破壊できるシーネちゃんがここ天界周囲に潜り込んでないか探りつつっていう!多重タスクを意図も容易くやってのけるわたくし女神の優秀さもあなた達に誇示しながら!過去と未来そして現在の我々の均整も考慮しつつ!やっていたわけですよ!決して!けっっっしてええ!この子としゃべりたくなかったわけではありません!それにこの子は今!理想の夢の世界の中!溢れ出る快楽しか感じてないからね!虐待じゃないからそこんとこよろしく!」

意味不明な言い訳を長々すると消えた。


 少ししてからローウェルが大きくため息を吐いて、心底呆れた様子で

「まあ、良いか。シュマリアさん、ナラン、聖塔に帰ろうぜ。儀式は続いてる」

頷いた俺も呆れているが、シュマリアだけは感動した顔で

「素晴らしい⋯⋯これぞ神の叡智ですね」

「そうでしょー!分かってくれるのはシュマリアちゃんだけ!はよ教皇になってね!」

再出現してシュマリアに抱きついた女神を俺とローウェル、そしてマリオンヌまでもが蔑みの視線で見つめると、慌ててあたふたした後、また消えた。マジでこの邪神やべーと思う……ソバメンに会いたくないだけで長々と意味不明な言い訳まで用意して……ホントどうしようもない。

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