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冴えない俺が、何でも教えてくれる魔法を手に入れたけど……  作者: 弐屋 丑二
高位存在による介入の損失計算と立て直し

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異常行動レベル10

 ソバメンは自らが入っていた蓋が閉められた棺に座ると

「要するに因果を歪めて妨害してきたってことは、女神は我々を見ているということ!だったら、聞かせてあげたら良いんじゃないの?」

目を細め悪い顔で微笑んだ。ローウェルは大きく息を吐いて、扉を少し空け、煙草に火を点けると外へ向け、大きく煙を吐き出し

「乗ってやるよ。ナラン、お前も因果を混線させるようなスキル付けろ」

「おっさん、よくわからないけど……禁煙は良いのかよ」

自分で言っていたが……。ローウェルは苦笑いすると煙草を吸い、通路にまた煙を大量に吐き出し

「リブラーに俺のやっていることの意味と、因果を混線させられそうなスキルを尋ねろ」

俺が口を開く前に、いつものリブラーの声が


 ローウェルさんが吐いている煙はモンスター避け用のものですね。通路に吐き出すことで、女神がモンスターを通路に送り込ませられないようにして、未来の可能性を一つ潰しています。そして、スキルの付け替えによって因果を混線という彼のリクエストは非常に困難ではありますが、試してみてもよろしいでしょうか?


 嫌な予感がすげえするが、恐らくこの状況を切り抜けるにはそれをするか、女神に何故か避けられてるソバメンを見捨てるしかないのは確かだろう。女神に散々無茶苦茶な業務をやらされてきた俺としては、ソバメンをどうしても嫌がっている女神に会わせたい。意を決して

「リブラー。スキルの付け替えをしてくれ」

すぐにいつもの声が


 了解しました。今まで、女神の因果操作をナランさんの目を通し観察してきたデータを参照します。……ではスキル付け替えを行います。別人の顔、異常行動レベル10、憑依する情念、エネルギーの漏洩、無感覚を追加しました。全てマイナススキルですが、無感覚スキルの作用により苦痛は感じません。テスト後に消去するのでご安心ください。


 次の瞬間、俺の目の前に火花が走り

「もっ、もけさああああ!!びゃにゃああ!!」

身体が勝手に奇声を上げながら全身が波打つような変な踊りを始めていた。驚くシュマリアにソバメンは冷静に

「スキル付け替えをしたのよね。近づかない方が良いわ。じゃあ、残り3人で女神の悪口大会を始めましょうか」

そう言って微笑む。ローウェルも煙をため息と共に外に吐き出すと扉を閉め、ソバメンに近づく。

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