↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冴えない俺が、何でも教えてくれる魔法を手に入れたけど……  作者: 弐屋 丑二
高位存在による介入の損失計算と立て直し

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

307/330

ダブルミー

 俺は慌てて増殖したサナー達を見回しながら

「大丈夫か!?」

俺から見て左のサナーが

「私が……2人……?」

それを聞いた右のサナーが頭を下げると

「ご命令をご主人様」

左のサナーを向きニッコリ微笑みながら丁寧な口調で返した。左のサナーは一瞬面食らったが、すぐに悪い顔になり

「逆立ち大開脚回転をしろ!笑顔で!」

右のサナーは微笑んだまま頷いて、言われた通りのヤベー動きをあっさりし始めた。最初は満足げに頷いていた左のサナーは、一糸まとわぬまま回転する自分そっくりな右のサナーに次第に顔を赤くしていき

「やめろ!ダメ!後ろ向いて!」

右のサナーはピタッと止まると立ち、背後を向いて停止した。左のサナーはむき出しの後ろ姿を見て

「うぐぐぐ……貧弱な尻だ……」

涙目で俺を見てくる。


 俺は流石に女神の意図が分かったので

「サナー、お前の分身に代わりに儀式をやらせろって女神様のサービスじゃないのか?」

左の本体らしきサナーは驚いた表情で両目を見開き、後ろを向いている右のサナーの前に回り込むと

「私の代わりに聖者となり!全ての儀式や教会の修行!その後の聖者の人生も全部やってくれ!」

いくらなんでも無茶苦茶な要求をした。呆れながら流石に都合良すぎだと注意しようとすると、右のコピーされたらしきサナーは大真面目な顔で頷いて

「ご主人様、ご命令を実行いたします」

何とリースの横で跪き目を閉じると、真剣に祈り始めた。


 サナーは飛び上がって喜びながら

「これ!聖鉄器ビニャメンに与えられたダブルミーだ!これはすげーもんだぞ!?ナラン愛してる!私は聖者卒業だよ!」

俺に抱きついてくる。俺は朧げに知っていたので

「ダブルミーってことはアレか。もう一人の自分で合ってるよな?」

「そうだよ!ビニャメンはそれで魔鉄騎ガニャメンを創り出し、聖と魔で偽装戦争を繰り返し、世界を平和にしたんだ!」

「……よく知らんけど、好きなように操れる自分ってことだよな?」

「そうだ!これで聖者はリースだけだ!金髪露出変態女!ざまあ!私のコピーと一生やってろ!あははは!」

俺から離れたサナーは完全に調子に乗って、リースに近づき煽り始めた。リースの顔が次第に赤くなっていき、何と初めて祈るのを止め、怒った顔で立ち上がるとサナーをキッと睨みつけ

「サナーちゃん!私だってもう自分の人生に戻りたいって思ってる!ナラン!ああ……ナラン!」

俺に駆け寄り抱きついてきた。サナーは距離を取ってリースの顔を指差しながら

「やーい、私は解放されたぞー!一生ド変態聖者やってろー!その間にナランと結婚してやるー!」

全力で煽り始めた。リースは涙目で

「ダメっ!ナランは私の!私のだから!」

片腕で俺を必死に抱きしめながら、片腕で必死に腕を振り上げ振って抗議をし始めた。黙って俺はもう一体、雑な造りの黒藁人形を取り出して見せると、2人の動きが止まる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。