↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冴えない俺が、何でも教えてくれる魔法を手に入れたけど……  作者: 弐屋 丑二
高位存在による介入の損失計算と立て直し

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

298/332

誘導

 少しずつ少しずつ右手で横穴を掘っていて三十分ほどした頃、いやよく考えたら、こういう時こそリブラーだろ……よく考えなくてもリブラーだよな……などと思いながら

「リブラー」

呟くといつもの声で


 不要なスキルを削除し、穴掘りの達人スキルを追加しました。そのまま横穴を掘ると良いでしょう。


 的確なアドバイスをしてきた。さっきも助けられたし、リブラーがありがたいなと素直に感じる時が来るとは。


 横穴を掘っていると左手も使えるようになったので左右の手で掘り始める。速度も次第に速くなり、しかも楽しくなってきた。こんな世界があったんだな……穴掘りの世界も奥が深いのか。スコップがあればもっと楽しいかもな。などと思いながら掘り進んでいるといきなり上が崩れた。かろうじて埋まらなかったので登っていく。顔を出すと着地した巨大飛行船の真横だった。甲板からは人の声が聞こえる。


 泥まみれの全裸なので、さっさと立ち去ろうといつものように背中に力を入れ、天使の羽根を出してみると何事もなく出てきたので素早く飛び去っていく。これ以上の干渉は不要だと思う。


 西に向かって飛んでいると次第に泥が風圧で飛ばされ身体は綺麗になっていくが、何か心許ないので月明かりを頼りに何か着られそうなものが地上にないか見回しながら跳んで行くと、人が住んでいなさそうな古びた小屋を見つけた。


 布切れでもあると良いなと降下していき、扉から中へと入ると、大きな痩せた狼が荒れ果てた寝そべっていた。少し目を開け、俺を見るとまた目を閉じた。いきなり横に女神が出現し

「ガウアスの最後の子孫、ボイよ。あなたの望み通り、その一生を聞く係の大天使を派遣したわ」

「……?」

女神は古びた椅子を引いてきて俺を座らせると

「ナラン君、ボイのお話を聞いたら、小屋の服を持っていってよろしい」

偉そうにそう言って消えた。ようやく察しが付いた。俺はジン・スカイストリートを飛び立ってからずっと女神に誘導され、大天使の仕事をさせられていたらしい。あの邪神、仕事でデカいミスはするわ、休暇中の俺を働かせるわ、無茶苦茶だな……だが、目の前の狼は息も絶え絶えでそれほど長くは無さそうなので、言われた通り話を聞くことにする。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。