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冴えない俺が、何でも教えてくれる魔法を手に入れたけど……  作者: 弐屋 丑二
高位存在による介入の損失計算と立て直し

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215/217

改造

 女神は満足そうに

「接続テスト完了ね!よし!壊れた意識をロボに直すために潜入しましょう!セイちゃんもはよ!」

大天使セイはため息を吐いて頷いた。次の瞬間には俺の全身は上半身を起こしたティーン兄の額に吸い込まれて行った。



 ……



 楽しげな笑い声で起きて、周囲の光景にびっくりする。幼児がクレヨンで描いた様な雑な裸の幼女達が、同じような雑な花畑と青空の下遊び回っていた。女神は楽しげに周囲を見回し

「解像度上げちゃおっか?」

大天使セイが腰に手を当てダルそうに首を横に振りながら

「小児性愛者の世界をリアルで見てどうする……このままにしとけ」

「えー……私とセイちゃんとナラン君も幼児になってわーわーしたいじゃない?」

相変わらず頭がおかしい事を言ってくる女神にセイはダルそうに首を横に振り、クレヨンで描かれた世界を見回し

「ほら居たぞ。遊びに来たんじゃない。さっっさと改造して帰ろう」

セイが顔を向けた先には、雑な幼女達に囲まれて、ぼんやりした小さな人影が立っていた。


 人影に近づくと俺を見上げてくる。そして

「あそぼ……ぼくと……あそんで」

ティーン兄の声で言ってきた。俺は涙が溢れて止まらなくなり、大天使セイに支えられる。女神は微笑むと人影の横にしゃがみ

「あなたは、沢山の罪を犯した。けれど、死ぬより辛い目にあって壊れた。だからもう赦すわ。逝きなさい」

そう言ってクレヨンで描かれた青空を見上げると、そこからクレヨンで描かれた様な真っ白な光が指し、人影は両手を掲げ光の中へと消えていった。


 涙が止まらない。セイが俺の背中を軽く叩いて

「お前の一番上の兄は我々の被害者でもある。済まなかった」

女神がサッと立ち上がってこちらを向き、顔を顰めると

「まあ、ってもさあ……メイド殺してるし、ヤバイくらい虐待もしてるから、ボウガーの被害者じゃなければ、転生させまくって千年くらい強制的に良いことさせたいとこだけどね」

セイは苦笑いすると

「もう赦してやれ。ナラン、もう良いんだよ。お前の兄貴の悲惨な人生は終わった」

俺は頷き、涙を拭う。


 周囲から幼女達は消え、視界がリアルになっていき、気付くと青空の下の花畑に立っていた。女神が色鮮やかなピクニックシートを足元に敷くと

「よっこらしょ。まずはちゃぶ台設置っと」

そう言いながら、何も無い空間から、足の低い丸テーブルを出し、その上にセイが薄く黒い板を乗せて二つに折り、画面が光っている片側を立たせた。

「薄型ノートパソコンで良いな?」

「セイちゃん、その辺りの文明好きよねー」

「セイ様になじみ深いからな。タッチパネルや立体映像操作はちょっとな」

女神は金属板の横になっている部分をカチャカチャと慣れた様子で叩いて

「はい。ロボ化完了。いっちょあがりー」

俺は拍子抜けしてしまい

「もう終わりですか……?」

セイは立ち上がると画面内で何やら数字が動いている金属板の立てられている方を指差し

「後はこの機械が自動で制御してくれる」

女神も立ち上がり

「精神が壊れてたから、元々の核の排除と、制御が簡単だったのよ」

そう言って俺の肩を抱くと

「じゃ、儀式の間に戻りましょー」

そう軽く言ってきた。

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