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冴えない俺が、何でも教えてくれる魔法を手に入れたけど……  作者: 弐屋 丑二
高位存在による介入の損失計算と立て直し

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212/215

拒否

 ボニアスとノヴェナは二人共アン王女に夢中なので、俺は監視部屋から出ることにする。女神もスキップしながら付いて来て

「まずはモノラースちゃんに聞いてみましょー!」

などと言ってくる。


 地下室の心の本棚前に立っていたモノラースは、はっきりと

「断る。なぜなら俺はお前が嫌いだからだ」

女神を睨みつけ言い放った。女神は嬉しげにニヤニヤしながら

「宜しい。じゃあ、代役を提案して頂戴」

モノラースは薄ら笑いを浮かべ

「もう決まっている癖にナランを使って遊んでいるお前の腐った根性が気に食わない」

俺が驚いて女神を見ると、真顔でモノラースへと

「未来は流動的なのよ?この星では私がどうしたいかじゃなくて、管理者のナラン君がどうするか次第だって」

モノラースは舌打ちをして横を向いた。


 地下室から出て、エシュリキアコーライ達で溢れる回廊を女神と並んで歩きながら

「もう決まってるんですか?」

女神は苦笑いしながら

「私が用意した未来はあるけれど、ナラン君が変えていっていいわけよ」

そう言うと上機嫌になり鼻歌を歌い出した。


 その後、女神の紹介でエシュリキアコーライの長老達と屋敷内で会見したり、精神世界内の元暗黒地帯でエシュリキアコーライの子供達と遊んでいる元神聖生物レベル2の女子にやるか尋ねて拒否られたり、屋敷の花壇に水をあげていたぼやけた顔の緑髪の女性に尋ね、丁寧に拒否されたりと結局上手くいかなかった。ちなみに大天使たちには予め全員から拒否されているらしい。女神の人望の無さは凄いと思う。


 庭のベンチに座り込み憔悴した俺の隣、女神は上機嫌に口笛を吹き

「ま、じゃあ、現実世界の方々に尋ねればいいわけよ」

「女神様って打たれ強いっすね……」

「いやいや、楽しいなーって。それだけ」

「自分が儀式から解放されるから?」

「うん。手間だったし」

少女の顔で屈託なく笑う女神に両肩の力が抜ける。とにかく、探さないと。


 女神のアテンドで一旦、現実世界の儀式の間に戻り、それぞれの身体に入って壁際に移動し姿勢を変えた後、また身体から抜け出ると、直後に女神から手を繋がれ、一気に天井を何枚も透過し塔の頂上まで上昇していく。そして建物を突き抜け、青空を真っ直ぐ上がっていき、いつの間にか聖塔の真上に移動していたジン・スカイストリートの崩れた城の城門前まで透過して停止すると、予め持っていたらしきマリオンヌが口を大きく開け

「やだ。やらない」

と言って、即座に溶けて近くの側溝の中を流れていった。


 唖然としていると、女神はウンウンと頷いて

「良き良き。次はアンジェラちゃんね」

俺の手を握り、次の瞬間にはルーモコドキドキ学園のグラウンド端に移動していた。サングラスと黒い日傘を持ち、全身黒ずくめで、体操着のミヤも混ざっている体育の授業を見守っているアンジェラに女神は

「えっと、女神ですよ」

アンジェラはサングラスを外すと、ジッと俺と女神を見て

「あー……ぼんやり見える。ちょっと待って」

胸元のポケットから黒縁メガネを取り出してかけ、更に右耳に何か小さな機械を入れ込んだ。


 アンジェラは黒縁メガネ越しに俺達を見つめると納得した様子で

「面倒ごと?」

女神は首を横に振り

「いや、儀式の奇跡係を探していて」

アンジェラは青空を見上げ少し考えた後

「……んー……どう考えても、元村長さん以外適任が居ないと思うけど。寿命も長いでしょ?」

「だよねえ」

マジか……というか、アンジェラと女神が知り合いだったとは……あと他生徒たちと球技を楽しむミヤは本当に元気そうだな……などと情報量の多さに混乱していると、女神が仕方なさそうに

「トーキングソウルに会いに行きますかあ」

と言った。

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