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冴えない俺が、何でも教えてくれる魔法を手に入れたけど……  作者: 弐屋 丑二
高次元存在の調査開始

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スキルコーディネート

 意味がもはや完全にわからないので混乱していると、モノラースが祈っているアン王女を指差し

「アレを触媒に暗黒地帯を変化させるつもりのようだ。位置的にもちょうど良いからな」

女神と名乗った少女が嬉しそうに

「近くのフーンタイ市の教会も大きくなってるし、信仰パワーが伝えやすいのよね」

ノヴェナが不思議そうに

「アン王女と暗黒地帯の物理的な距離は結構ありますけど……」

少女はニヤリと笑って

「中継地である教会がいーっぱいあるでしょ?特に王都にはねえ」

大天使セイがダルそうに

「王都の大教会は、セイ様が苦労して王城を中心に五芒星になるように配置してる。司祭達も強信仰スキル持ちだ」

大天使ナーニャが興奮した顔で右手を上げ

「フーンタイ市の教会を大きくした真実を知る者も王城にいるからねー?すっごい信仰パワー上がるよー?」

少女は満足げに頷くと俺を見て

「で、暗黒地帯をどうしたいの。北と南には未だ神聖生物も1体ずつ巣食ってるけど」

「……あの……くわしい説明をしていただけますか……」

さっぱり分からない。


 少女とセイは黙ってナーニャを見た。ナーニャは興奮した様子で立ち上がると

「あのねーナラン君が!女神教の信仰パワーを使って!シーネちゃんが暗黒地帯に封印した!ジン・スカイストリートを解放するの!」

「……それで良いんですか?」

セイが欠伸をした後

「北と南の暗黒地帯でシーネにエネルギー増幅装置として囚われてた神聖生物も解放されるから、そっちを先に討伐した方が良いだろ」

ナーニャは席に座り、少女が代わりに立つと

「じゃ、まず南から適当な亡者にナラン君と私が乗移ってちゃちゃっと神聖生物をのしてきます!皆はここで待ってて!ナラン君の物理体も接続したままで!」

俺に近づいて額に触れると意識が落ちる。



……



 薄暗い小屋で目覚める。筋肉質な男の腕をみていると、横で古い毛布をかぶっていた目つきの悪い黒髪の女が目覚め

「この子たち、恋人同士みたいね」

どうやら本当に亡者に乗移ったらしい。

「あの……一つ聞きたいんですけど」

「何?」

「女神様って何でもできるんでしょ?なんで自分でやらないでシーネさんや俺に任せるんですか?」

しばらく女は黙り込み、横を向いたまま

「……こんな例えは、あなたたちにとても失礼だと思うけど……」

そう前置きしてから

「足元に蟻が何億匹も歩いてる大地にナラン君が立っているとするじゃない?蟻を一匹も踏み潰さないで歩ける?」

「……その蟻が俺達だと……」

女はあっさり頷いて

「だったらその蟻の一匹に力を持たせて管理させる方が良いでしょ?まあ、その結果力を持ちすぎて暴走したのがうちの娘なんですけど」

「お子さんのシーネさんも蟻なんですか?」

女は苦笑いしながら

「私やセイちゃん、ナーニャちゃんと比べればね。あの子もかわいそうな娘よ。身体を持たなかったばかりに私と父親の強さを半端に受け継いだ」

立ち上がると両腕を上に伸ばし

「アンチダークフィールド、何かぶん殴りたい気分だから……拳聖の極意、防御は全属性吸収と、回避の達人よね。あと何がいいかなー……ナラン君は?」

「同じので」

女は顔をしかめ

「いやそっちが大天使で神罰執行者ですよ?私は監視者に過ぎないし。じゃー大天使っぽくスキルコーディネートしまーす」

そう言うと俺の背中に手を置き

「アンチダークフィールド、天使の羽根、眼光による神罰の閃光、全属性吸収、回避の極意、戦闘時行動速度3倍、無限の魔力、当然私と接触してるわけですから、無償の愛をばら撒く花、神聖なる覚悟の両方持ちっと……ヨシッ!」

俺を指差して片足を上げてきた。そして

「力を入れると目から最上級クラスの光属性魔法光線が出るから気を付けて!」

「えっ……」

「あれっ……尻からが良い?オヘソ?鼻の穴?」

本気で戸惑った表情になった女に俺が慌てて

「目で良いっす……あとリースは大丈夫なんですか……」

空中都市では見当たらなかったし、俺から離れているはずだ。女はニヤリと笑うと

「大丈夫よ。そっちは後で後で」

俺の背中を押して小屋から出てbいく。

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