↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冴えない俺が、何でも教えてくれる魔法を手に入れたけど……  作者: 弐屋 丑二
高次元存在の調査開始

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

141/344

虫かごの虫

 翌朝、3人で朝食を食べる。その時のリースの話によると、フォッカー達との実験では、俺と五キロメートル離れても大丈夫だったそうなので、今日はミヤと2人で街に買い物に行くそうだ。ミヤは携帯端末を何やら操作して

「五キロ離れたらアラーム鳴るようにセットした」

ニカッと笑うと、晴れやかな表情でリースと携帯端末の話をしながら出かけて行った。


 昼飯の作り置きもしてくれているので夕方まで何もしなくてよさそうだ。ダラダラとリビングで過ごしていると、寝てしまった。



 ……



 実家の書斎のソファで目を覚ます。あれ……なんだこれ……辺りを見回していると、扉を開け緑髪で顔がボヤけたメイド服姿の女性が入ってきて、テーブル越しに座った。

「ゆっくりされているようで何よりです」

「精神世界か……びっくりした」

「サナーさんは、ローウェルさんと傭兵任務を楽しんでいますよ」

「良かったです」

ようやく落ち着いてきた。女性がそれ以上喋らないので

「何の用事ですか?」

「アン王女が、今日の午後、サーガ共和国からトラアス教国へ向かいます」

「そうですか」

女性はボヤけた顔で微笑み

「関わる必要はないのですが、観察をしてみませんか?」

「観察ですか?」

「はい。既にこの精神領域内にアン王女観察部屋を創っています。精神世界での紐付けも済んでいるので、こちらから一方的に関わることもできますよ」

「どういう意味でしょうか?」

「……例えとしては、かなり問題があるのですが、虫かごの虫を観察したり餌を与えるのに近いです」

「それ、大丈夫ですか?見たらいけないものも見たりとか……」

女性はぼやけた顔で変わらず微笑みながら

「大丈夫です。アン王女が我々の介入を知ることはありません」

「……とりあえず見てみます」

またろくでもないことをしている可能性が非常に高いが、この女性とリブラー本体の思惑は微妙に違う気もするので、確認する必要はある。


 女性に導かれ、隣の部屋の扉を開けると全身汗まみれの下着姿のアン王女が、広い寝室の真ん中で必死にスクワットしていた。

「うぐぐぐ……ま、負けるわけにはいきません!午後には迎えが……!」

慌てて扉を閉めようとすると、紫色の腕から止められる。扉のすぐ横にいたモノラースがジッと俺を見ながら

「アン王女の周囲の状況を自動で映すようになっている。全て幻影だ、王女に近づいてみろ」

恐る恐る近づいて手を伸ばすとすり抜けた。だがアン王女は

「あれっ……なんで……身体が楽に」

ポカンとした表情で周囲を見回し始めた。


 続いて入ってきた女性が

「アン王女は、ナランさんの混沌を包み込む聖母により、現在、偽スキルのマイナス効果が軽減されています」

「どういうことですか?」

モノラースが冷めた目付きでアン王女を見つめながら

「リブラーの実験だ。精神的接続だけで、スキル効果が伝わるのかというな」

「えっ……それ、成功したらリースも……」

女性はぼやけた顔で微笑みながら

「協力して頂けますね?」

そう言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。