十七話 我、親睦を深める
最近、『魔王』という曲を聴きながら執筆させてもらってます。魔王は偉大なり!!
by( ˊ̱˂˃ˋ̱ )なめこ
「俺がドルム、んでこっちのちっこいのがデイルで、デケェのがルーファス、んでお前さんが助けてくれたこいつが…」
「エレーナです!エレーナ・ラル!!」
「お、おう…ま、自己紹介はこんくらいでいいか。ってか、そもそも俺らの言葉って通じてんのか?」
『問題ない。通じている。』
「っ!!、お前さん喋れるのかよ!」
『?あ、あぁ』
「人語を操る魔物なんて聞いたことねーぜ…」
あれ?もしかしてこれは喋ったらダメだったパターンかな?
まぁいいや、喋ってしまったものは仕方がないしな。
俺は目の前で驚いて口をあんぐりと開けている男に目を見やる。
ドルムさんとか言ったっけな…見た所、戦士っぽい。肉厚な剣といかにも重そうな盾を背中にしょっている。
ちっこいと自己紹介されて不服そうにしていたデイル…君?が魔法使いかな?杖とか背中にしょってるし、
ルーファスさんが…え?何だこの人何の職業だ?めっちゃでかい図体の割には小枝のような細いステッキのような物を持っている。いや、分かるよ?多分僧侶とかだよね?でもこの見た目で僧侶か…
ま、まぁ!それは置いといて、
最後に俺を助けてくれたこの少女がエレーナちゃんか、見た所…レンジャーとかそういった職業なのかな?弓を背中に背負い、腰には短剣がぶら下がっていた。
ってか、エレーナちゃんは可愛い…俺がこんな姿じゃなかったら是非とも交流を持ちたい相手だ。
コホン…
と、まぁ分析終了。
結論から言って、普通に戦ってたら死んでたなこりゃ…
エレーナちゃんは何とかなるとして、残りの三人はやばい、歴戦の猛者って言うのか?オーラみたいなのが滲み出ていた。
俺が万全の状態でも俺は武器とかの素材にされてましたわ。
怖っ!!!
まぁ、一応襲ってこないらしいし、しかも友好的に接してきてくれてるし、是非ともこのまま穏便に事を進ませたいものだ。
「よし!お前さんが人の言葉を喋ろうと関係ない!俺たちはお前さんを決して襲わないと誓おう。」
『ありがたく思う』
「あの…その、聞きたい事があるのですが…」
『何だ?』
ちっこいと言われてたデイル君が喋りかけてきた。
「その…人の言葉を…どのように学んだしたのでしょうか?」
『い、いや?別に学んだ事はないのだが?』
「!、でしたら!!何故そのように流暢に喋る事ができるのですか?」
なんか特技の事を喋るのが嫌だというのが裏目に出た。えーと…どう言い訳したものか…
「まさか!私が喋ってるのを聞いて習得なされたのですか!?」
エレーナちゃんがとんでもなく見当違いな方向へ解釈してくれた。
うん…違うからね?
そんな簡単に人は言語習得とかできませんからね?
「なるほど!!」
なるほど!!じゃねーよ?何納得してんの?違うよ?
「さすがフェンリルだ…」
「噂に聞く伝説の魔獣なだけはある」
「天才なのか?こいつはっ!」
「やっぱりフェンリルさんは凄いです!!」
皆さん…それは誰の事を言っていますの?もういいや、うん…天才って事にしとこう。
もう俺はお手上げです。
諦めますた♪
これ以上色んな事を誤解される前にもう行こう。
『コ、コホン!我はもう行こうと思う。』
「あ、はい!で…何処へ行かれるのですか?」
『とりあえず一番近い街だな』
「じゃあ!私達と一緒に行きませんか?」
『い、いや…それはお主の連れの者達も嫌がるのでは?』
「そんな事ないですよね?皆さん?」
彼女がそう振り返ると他の人達はみんなウンウンと頷いていた。ちくしょう…
『そ…それでは行きましょ…まいろうか』
「はい!!」
あれ?俺ってもしかして彼女に振り回されてる?
そう思うのはもう少し後の事だった。




