十三話 我、初めて人と話す。
ポイフルというグミがホントに美味すぎて困ってます…これが孔明の罠か!?
by( ˊ̱˂˃ˋ̱ )なめこ
雄叫びを終える。
後ろを振り返る。
女の子が俺を見上げていた。そこにはあの強そうな女騎士の面影は残っていなかった。
「え…と……あ、あの…」
何かを言おうとしている。俺の事が怖いのか震えている。
無理もない、俺も怖いもの…助けてもらったって思ったらデカイ狼が目の前にいたら…
「…ぁ…う…と…」
必死に声を出そうとしている。
『無理をしなくていい…』
「…え?」
いや、自分でも『え?』状態だよ。何で声が出てんの?いやね?確かに無理をしなくてもいいって心の中で思いましたよ?でもそれは心の中で思っただけであって…
「は、はい…」
俺がそんな事を思っていたら女の子が返事をしてきた。
え、えと…どう返せばいいんだ?ん…と
『そう怯える事はない』
うっは…自分でも驚くくらい低い声が出た。え?何?この渋くてかっこいい声?何で声がこんなにかっこよくなってんの?
もう訳が分かんない。
そうこうしている内に女の子がまた口を開いた。もうやめて…返事にホントに困るから…
「えっと…あ、ありがとうございました!!え…と…」
『センでいい』
「は、はい!セン様ですね!!」
うん、即興で考えついた割にはいい名前だ。セン…うん、いいな。今後名乗る時はこう名乗ろう。にしても『様』付けか…
「あと…えっと、すいませんでした!!!」
!?…何で謝られた?
「私…何も知らずに追いかけ回しちゃって…」
あぁ、その事か…
『別に気にすることはない…っと…』
「アンリエッタです!!…アンと呼んでくれて構いません。」
『そうか…ではアン』
「は、はい!」
『すまんが街に戻ってこれ以上我を追いかけ回さんように伝えてくれんか?』
「分かりました!!これ以上セン様を追いかけないように伝えればいいのですね?…確かにセン様はこんなにもいい魔物なのに…ホントにすいません。」
『気にするなと言っている…では…さらばだ』
俺は後ろに振り返り全力で森の中に走っていった。
とんでもない羞恥心を胸に…




