0089 再会
元一空間内、あるビルの16階のホールで、司軒たちは恭しく18人の前に立っていた。この18人は全員貴族だ。
これらの貴族は明火集団のメンバーであり、ここは明火集団の本部だ。
魯飛虹はうなずいて言った。「司軒、今回の任務、よくやった。この種のサブ任務は極めて困難なことが多い。無事に戻って来られるとは、正直驚いたよ。」
司軒は謙虚に言った。「みんなが団結したおかげです。」
「そうだな、団結は力なり。」魯飛虹は笑いながら言った。「ただ……」
「君たちと同じチームの穿山甲は、一体北頜にどんな助言をしたんだ?」
「団結しろ、と。」
「本当にそれだけか?」
司軒はうなずいた。
「わかった、下がってよろしい。」
司軒が去った後、魯飛虹はある男爵に尋ねた。「全員の様子は見たか?」
この男爵はうなずき、言った。「あの追加任務は主に穿山甲によって遂行されました。任務中、この穿山甲は最初は普通だったが、その後任務中に露見しました。彼は損失を減らそうとしたのか、2日間で慌ただしくこの任務を終わらせ、あの次元での強化の機会さえも受けませんでした。」
貴族時空傭兵集団の運営水準を目の当たりにした後、北頜、司軒、言藝、風無畏、周韻は皆、些細な利益にこだわる者たちではなかった。密告は確かに短期的には利益を得られるが、一度密告者のレッテルを貼られると、それは自分の顔に「小人」と書いてあるのと同じだ。
盧安は単独で任務を完了した。何も要求しなかったが、北頜の数人は、自分たちが手に入れたダブルカードアイテムは実は盧安の情けによるものだと分かっていた。ならば、なぜ小さな利益のために漏れる瓢箪に甘んじる必要があろうか?風無畏と周韻の二人が秘密を守る理由も同様に単純だ。もしこの二人がもともとこの貴族組織の中核なら、中核に忠誠を尽くして部外者の秘密を漏らすのはチームへの忠誠となる。しかし、彼らはこの組織の周辺人物であり、審査を受ける立場の周辺人物だ。もう一人の協力者の秘密を売ることは、チームへの忠誠ではなく、蠅頭の小利のために情報を売る行為である。
だから、北頜チームの五人は皆、口を閉ざすことを選んだ。彼らは盧安との個人的な付き合いが良いからではなく、ただ貴族チームの中核に入り、重点的な支援を得たいと願っていたからだ。
魯飛虹といった貴族たちは、北頜の五人が秘密を守る理由を当然知っているが、彼らに無理やり秘密を吐かせようとはしなかった。盧安のために価値ある五人ものサポート型新人を諦めるに値しないからだ。ましてや、魯飛虹は平和的に情報を得ることもできた。先ほど魯飛虹と対話したあの男爵は、読心術の天賦を兑换していた。彼は北頜の五人から読み取った一連の断片的な記憶に基づき、任務全体のおおまかな経緯を組み立てたのだ。
魯飛虹はある三等伯爵にこう言った。「私の考えでは、いったんここで区切りをつけ、穿山甲の後の二、三の任務をもう少し観察しましょう。これからの帰零任務は非常に重要です。」
その三等伯爵はうなずきながら言った。「わかりました、そのように上申しておきます。皆様もどうぞご自愛ください。」
明火グループの内部管理体制は非常に厳格で、例えば現在、北顎の数人がダブルカード道具を所持している場合、明火グループは強引に買い上げるようなことはせず、それらが北顎のようなサポートの民間人の手にあることを認めています。しかし、明火グループは詳細に記録を取り、任務終了ごとにそれらのダブルカードが依然として彼らの道具欄にあるかどうかを確認します。もし明火グループの上層部が必要とするならば、相応の品を用意してこれらのサポート型能力を持つ民間人から購入します。一方で、チームによっては異なり、民間人の持つものを直接強制買い上げします。提示される価格は高いものの、ルールによる保障がないため、人々はしばしば品物を隠し、価格が高くなってから売りに出すのです。
もし高等時空傭兵が利益を独占しようと決め、毎回の任務終了後に一般低級傭兵一人ひとりの取得品を検査し、さらに強制買い上げするというルールを定めたならば、その結果として、サポート型時空傭兵の大規模な組織離脱を引き起こすことになるでしょう。
元一空間内の社会でも、工業時代の社会でも、ルールの制定は妥協のためにある。いわゆる完璧なルールとは、実はある一方の利益に立脚して制定されたものだ。完璧なルールは、自分の利益を完璧に守る一方で、実際にはもう一方の利益を損なっている。しかしその前に、このようなルールの制定者はまず、利益を損なわれた人々の意欲低下という代償を自陣営が耐えられるかどうかを考慮しなければならない。もし耐えられるなら、例えば新技術を掌握した高学歴労働者の利益を守るために機械化採掘で大炭鉱を展開しようとすれば、その代償として多くのスコップで石炭を掘る労働者の意欲が低下し、最終的には小炭鉱を閉鎖せざるを得なくなる。
元一空間では、平民時空傭兵は卑しくとも、規則の下で発展の可能性を持ち、将来の価値も貴族たちに重視される要素である。一方、大廈の外の娯楽区で享楽にふけるほとんどの平民時空傭兵は、これらの貴族組織に容赦なく利用し尽くされた後に捨てられる。
要するに、北頜らはこのような規則の保護の下で、明火集団に無制限に追及されることはなく、盧安も自分の秘密を暴露しなかった。
メインワールドで星を数え終えた盧安は眠りにつき、再び元一空間に入った。空間内には盧安が処理すべき用事が待っている。
まず、李三祥が任務から出てきた。通常、任務世界でどれだけの時間が経過しても、元一空間内ではごくわずかな時間しか経過しない。元一空間内の時間は、各時空傭兵が属する主世界の時間とのみ一致する。そのため、戎星の任務時間は元一空間内の時空傭兵にとっては、ほんの数分間の出来事に過ぎない。そして今、盧安が星を数えている間に、李三祥の任務はすでに完了していた。
光幕に映る李三祥を見て、盧安は予行を通じて発見した。李三祥は先ほど任務に入る前と比べて、顔の笑みはより穏やかになっているものの、その笑顔の下には何か隠しているものがあった。
盧安の予行における司軒の表情は、たとえ盧安の表情が様々に変化しても、司軒の誠実さは常に一貫して見て取れた。しかし司軒の様子とは異なり、李三祥の今の笑顔が見せる誠実さは、盧安が異なる予行の中で少しでも異なる態度を見せただけで、各予行における李三祥の表情は大きく異なってしまうのだった。
たとえば、司軒が盧安を助けたいと申し出たとき、盧安は二つのシミュレーションの中でそれぞれ拒否とためらいの態度で応じたが、司軒の態度にはほとんど差がなく、いずれも誠実な表情をしていた。これは、司軒が助ける決意を固めており、盧安がどんな反応をしようと、彼は喜んで助けを与えるつもりであることを示している。これが裏表のない態度だ。
しかし今、盧安が李三祥と話をしていると、盧安は異なるシミュレーションの中で、自分の答え方が異なっていることに気づき、それに対する李三祥の反応も大きく異なっていた。明らかに、李三祥は盧安の反応に合わせて臨機応変に対応しており、自分の考えを素直に表に出していない。これが裏表があるということだ。
「それはさっきの任務で身についた習慣だろうな」と盧安は思った。李三祥がそうであることに、盧安は特に感情を抱かなかった。結局、司軒のような大の善人は稀であり、李三祥のように自分を隠すのが上手い者が普通なのだ。もちろん、盧安自身はもっと深く隠しており、仲間に誠実さを求める資格などなおさらなかった。
隣の白露は何気なく李三祥の指にある信仰の指輪を見て、口元にほとんど気づかれないような曲線を浮かべた。それは常人には極めて見つけにくい笑みだった。
「盧安、もし次の任務に自信がないなら、私がその任務に連れて行ってあげるよ。もちろん、任意選択の枠は君が出すんだ」と、李三祥は盧安に自分のその任務の状況を重点的に紹介した後、にこにこしながら自分の提案を口にした。
李三祥は、彼が入った世界は魔幻世界がハイテク世界へと発展した世界だと説明する。その世界は数十万年前、まだ人類がドラゴンに乗り、深淵の悪魔、エルフ、ドワーフと共に、地球の中世戦争に似た時代を繰り広げていた。
そして数十万年後、各人種間の長い交流と融合の末、ほとんど区別がつかなくなり、たまに先祖返りによって数万年前の人種的特徴が見られる程度になった。つまり、その位面の人間は見た目は人間だが、容貌や体格が常人とは異なる人間をよく見かける。例えば、頬に数枚の鱗が残っている者は海族の遺伝子を持ち、体格が大きく筋肉隆々で青白い肌に虎のような牙が突出している者は深淵の悪魔の遺伝子を持つ。各民族は消え、あるいは人類も消えた。純粋な人間も、純粋な異族もいない。
しかし、例えば海族の血を引く民族のように、「我々は海の伝承者だ」と称し、自らを現代の海族と見なし、強大な艦隊を持つ国家を築き上げている。実は彼らは数十万年前の沿海の人類強国が、高度な海族と代々通婚を重ねた末の産物に過ぎない。悪魔の血を引く民族も同様で、彼らは人類と悪魔が大量に通婚して生まれた人類である。
ある種の文化的な意味では、人類を除くさまざまな種族は、人類の血統に乗じて新時代に適応することで生き残ったとも言える。そして絶滅したのはむしろ人類の方であり、これらの混血人類はいずれも自らを古代種族の末裔と見なしており、自らを人類の末裔と考える混血人類は一人もいない。
世界全体は、惑星環帯(天界)の空から、地表(海洋と陸地)、そして行星空洞(深淵)に至るまで、複数の強権が存在している。各強権は、地球の第二次世界大戦時に生まれた社会的ダーウィニズムと人種主義に似たものを奉じている。
非常に皮肉なことに、血統的に見ると、数十万年前にほとんど交雑しなかった純血種族と比べ、現在これらの人種主義を奉じる各民族間の血統的な結びつきは、数十万年前の各民族よりも空前の近さである。しかし、この時代における各民族間の戦争は、数十万年前よりもさらに悲惨なものとなっている。
李三祥が到着したその時代では、過去に天地を覆すほどの魔法は伝承者の不足で失われてしまったが、科学技術は進歩して、彼らはコンピューター時代に突入した。彼らのコンピューターは、奇妙な魔法物質を高度な機械加工手段によってナノスケールで配列し、希瑞科ンチップに似ているがそれよりはるかに効率的なコンピューターシステムを形成した。李三祥が交換した天賦は算籌制御で、彼はその世界で明らかに大きな利益を得た。
手元にまだ二つの任意任務権限を持つ盧安は、李三祥の提案を聞いて、うなずきながら言った。「わかった。」
「慌てるな、この任務には私も一緒に入ろう。」白露は笑いながら言った。「私もちょうど権限を一つ手に入れたんだ。」
盧安は事前演習で白露の活躍を見ていたので、李三祥の提案を受け入れることを選んだ。
白露が権限を示すのを見て、李三祥は熱心に言った。「歓迎するよ。」
表面上は、李三祥の笑顔は非常に情熱的だったが、何度も予行演習を比較してみると、盧安は李三祥の笑顔が何か引っかかっているように感じた。
三人が話し合いを終えたちょうどその時、盧安は予行演習の中で何かを発見した。彼は顔を上げると、空に横たわっている砂時計が砂を全て落とし終わったのに気づいた。




