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無窮重阻  作者: 核动力战列舰
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0070 矛盾の下での選択

 飛剪船から発射されたロケット弾が「シュシュシュ」と音を立てて敵艦に向かって飛んでいく。一部のロケット弾は巨大な帆に衝突し、帆を炎上させた。燃える帆布がロケット弾を包み込んで甲板に落下し、そして「パン」という音とともにロケット弾が爆発すると、大量の石油が内部から甲板上に飛び散った。水夫たちは慌てて服を脱ぎ、これらの火の粉を叩き消そうとしたが、彼らの服にも火の粉が付着し、しかも叩けば叩くほど増えていった。


 油類の燃焼物を消すには砂土を使うのが最適だが、帆船にはそれがなかった。そのため、大型帆船の甲板では炎がますます大きくなっていった。次々とロケット弾が落下し、次々と大型船が炎上し、まるで松明の群れが波に揺られているかのようだった。六時間後、海面には燃え盛る船体が大量に残されるだけとなった。


 海面の様子を見て、穆塵飛(ムー・チェンフェイ)は手を挙げた。甲高い鳴き声とともに、翼の影が空から舞い降り、一羽の神々しい白鷹が穆塵飛(ムー・チェンフェイ)の掲げた右腕に止まった。穆塵飛(ムー・チェンフェイ)は小さな竹筒を白鷹の脚に結びつけ、その羽を優しく撫で、陸地の方角を指さした。この霊性あふれる白鷹はすぐに穆塵飛(ムー・チェンフェイ)の意図を理解し、翼を広げて飛び去った。


 二日後、龍袍を身にまとった吉王朝の皇帝は、文武百官の参拝を受けながら、前線から送られてきた戦報をめくって読んでいた。


 自らの皇子が直筆でしたためた手稿を見て、皇帝は百官に向けて読み上げた。「風撫(フォン・フー)(穆塵飛(ムー・チェンフェイ))、南の海にて、このたび我が朝の東南を襲い擾乱せし海賊の頭目を捕らえ、賊船45隻を焼き払い、賊を三千以上討ち取る。」


 この数字には水増しがある。なぜなら海戦は陸戦と違って敵の首を探して数えることができないからだ。しかし、それほど誇張されたものでもない。


 ある大臣が進み出て言った。「大いなる吉は青い波の上に威光を輝かせ、陛下の文治武功は千古に輝いております!」他の役人たちもそれに続いて声を上げた。


 臣下たちが声をそろえて拜服する中、皇帝陛下は顔を紅潮させながら聖旨を下し、兵部に命じて六つの行省から十二万の軍隊を西域へ進軍させるための出兵命令を起草させた。


 吉王朝はまさに強盛の時期にある。南方では海賊が国境を脅かしていたが、今や南部の辺境の憂いは抑えられた。もし六、七十歳の守成の皇帝であれば、問題を大きくしない方が良いという気持ちでやり過ごしただろう。しかし、今の皇帝はまさに壮年であり、自分が歴史書に暗弱な君主として記録されることを望まなかった。


 例えば文景の治、この二朝の皇帝の治国は弱くはなかったが、世人は漢武帝(カン・ブテイ)を優先的に見る。なぜなら漢武帝(カン・ブテイ)が匈奴を北に討ったことが明らかな実績だからだ。国庫が充実していたか、当時の生産力下で民が富んでいたかどうかは、数百年も経てば誰が覚えているだろうか?大規模な飢饉さえなければ、人々は漢武帝(カン・ブテイ)と文景時代の民生の差を無視し、ただ漢武帝(カン・ブテイ)時代の漢軍の軍威を強調するだけだ。同様に、隋唐の時代では、唐太宗(トウ・タイソウ)の華々しい豪傑の経歴が史書で過度に称賛され、楊廣(ヨウ・コウ)が残した実際の功績はあまりにも軽視されている。大運河が南北を結びつけたことは、華夏がその後の千年にわたり大一統を維持する上で、実際の効果は長城をはるかに凌駕する。


 誰もが状況をくまなく分析するのは面倒で、目立つ点や要点ばかりに注目する。これは誰にでもあることで、見せかけの成果が生まれる原因は、指導者だけの問題ではなく、大衆の仕事の見方にある。大衆は、それまでにどれだけ多くの人が基礎を築こうとお構いなしで、成果が出れば結果だけを見るからだ。


 二十一世紀において、航空エンジンは九九パーセントの失敗と一パーセントの成功によって支えられている。だが世間は一パーセントの成功にしか関心がなく、九九パーセントの失敗こそが、エンジン開発に取り組むどの国も必ず経験しなければならない課題だとは気づいていない。その失敗を試したことがなければ、その材料設計・加工の分野では空白のままだということを意味する。空白であれば、航空エンジンという分野が存在する限り、いずれはその空白に足を踏み入れることになる。ゆえに、科学研究に「成功には価値があり、失敗には価値がない」などという道理は存在しない。


 この業務の検査を担当するリーダーは、真に専門的な知識を持つ専門家でなければならない。もし専門家でなければ、政治思想がしっかりしているだけでは、この業界の労働者を指導することは到底できない。なぜなら、科学技術の仕事の各段階が持つ具体的な意義が理解できないからだ。もし、あなたが何もわからないリーダーであれば、この分野の科学技術者が複雑なプロジェクトを見せても、まるでちんぷんかんぷんな話にしかならない。プロジェクトにおける優先順位が理解できなければ、予算や人員の配分もわからない。長い時間が経つうちに、予算を争奪するために、素人リーダーにも理解できるもの、しかも素人から見て高尚で素晴らしいと思えるものを作らざるを得なくなる――つまり、見せかけだけのプロジェクトである。最終的に、科学研究の世界は官僚主義が横行するようになる。


 おそらく大官僚の本心は、部下が官僚主義を行うことを望んでいない。なぜなら大官僚は良い官僚になりたいと思っているが、しかし大官僚はまったく学ぶことを好まず、しかも人事異動と経済の大権を握っている。部下は条件を獲得するために、仕方なく見栄えの良いものを作り、目立つ仕事ばかりをするしかない。これはまるで皇帝のようで、壮年期には野心にあふれ、史書に輝かしい業績を残そうと、史書にある武帝たちの行動を見習う。しかし史書を読む者は戦場の勇壮、宮廷の柔情、江湖の豪気ばかりを見ており、21世紀の大衆でさえ、そうしたドラマに興味津々なのだ。


 皇帝の強い野心は群臣の追従のもとで実行に移され、軍隊は西域への進軍を開始した。この一連の動きは連鎖的な結果を引き起こし、盧安(ルー・アン)の既に確定した計画に深刻な影響を及ぼした。


 炎炎たる烈日のもと、一隊また一隊の兵士たちが隊列を組み、自分の戦甲や武器、そして二基数分の弾薬を背負い、列車に乗り込んだ。朝廷の詔勅が下り、瀚海軍團(ハンハイ・グンダン)から四万の戦兵を抽出して西域を救援することになったため、蒼辟(ツァン・ピー)は兵を率いて西北へ進軍することを決めた。


 蒼辟(ツァン・ピー)の親兵である盧安(ルー・アン)は、やや虚ろな目つきで前方を見つめていたが、実際には目の前の元一(ユエン・イー)光幕を見ていた。光幕を見るなどということは、盧安(ルー・アン)は普段は予行演習の中で行うのだが、今は現実でも光幕を開いていた。なぜなら、盧安(ルー・アン)は今、三分の不快感と二分の憂鬱、そして残りの五分は、この任務に最初に入ったときに気を緩めすぎたことへの後悔を抱えていたからだ。


 軍隊の遠征は往復で確実に1年を超える。蒼辟(ツァン・ピー)大帥の親兵として、盧安(ルー・アン)は必ず同行しなければならない。重要なのは、西域には神殿がないことだ。さらに、盧安(ルー・アン)は時空傭兵としての標準的な任務期間が1年しかない。そのため、盧安(ルー・アン)の現在の状況はかなり厄介なものになっている。しかも、蒼辟(ツァン・ピー)に説明することもできない。なぜなら、蒼辟(ツァン・ピー)は自分が十分に義理を尽くしていると思っているからだ。北頜(ベイハー)が要求した他の5名の時空傭兵の枠は、蒼辟(ツァン・ピー)がすでに手配済みで、1か月後にこれらの時空傭兵は念願通り神殿に入ることになる。一方、蒼辟(ツァン・ピー)が盧安(ルー・アン)に与えた取り決めは、遠征から戻った後に神殿に入るというものだった。


 蒼辟(ツァン・ピー)は、盧安(ルー・アン)をさらに育成できると考えている。蒼辟(ツァン・ピー)から見ると、流水幫(リュウ・スイ・バン)の者たちが先に神殿に入ったのは一発勝負の取引であり、それを終えれば二度と彼らを世話することはない。一方で蒼辟(ツァン・ピー)は盧安(ルー・アン)に興味を持ち、長期育成を決めた。しかし、これらの時空傭兵がこの世界に来たのは、すべて一発勝負の取引のためなのだ。


 現在、あの五人の時空傭兵は全員、一年以内にこの世界での個人強化を完了するチャンスがあるが、盧安(ルー・アン)はできない。さらに、盧安(ルー・アン)はこの世界に入るために元一(ユエン・イー)から与えられた権限を使ったが、今は一年後に何の成果もなく戻らざるを得ない状況にある。


 もちろん、盧安(ルー・アン)にはもう一つの救済措置がある。この選択肢を元一(ユエン・イー)は数ヶ月前に提供していたが、その時元一(ユエン・イー)がこの選択肢を提示したとき、盧安(ルー・アン)は全く気に留めていなかった。当時の盧安(ルー・アン)の考えは「強化をもらったらすぐに立ち去り、任務が終わったら余計なことに首を突っ込まない」というものだった。まさに当時の盧安(ルー・アン)がそう考えていたからこそ、心置きなくこの任務で役立たずを決め込んでいたのだ。


 そして今、追加任務の選択に直面して、元一(ユエン・イー)は光幕に「確定」と「キャンシェル」という二つの大きな選択肢を表示した。光幕上のこの二つの選択肢を前にした盧安(ルー・アン)は、まるで二十一世紀の株式投資で損失を出し、ナンピン買いすべきかどうか悩んでいる投資家のようだった。一万円の株が十パーセント下がれば九千円になり、そこから十パーセント上がっても九千九百円にしかならない。損失を減らすために、もう少し買い足すこと、これがナンピン買いと呼ばれる。しかし、もしナンピン買いした後も下がり続け、しかも底なしに下落したら、悲惨なことになる。


 予演の中で、元一(ユエン・イー)は盧安(ルー・アン)に尋ねた。「後続の任務、やるのか、やらないのか?やらないなら、私が後続の手配をする。やるなら、この世界にいる時間を延長してやる」


 盧安(ルー・アン)は、元一(ユエン・イー)が自分を完全に見抜いていることを知っていた。自分が他人を予演できるように、元一(ユエン・イー)も自分の選択を予演できるのだ。


「もし私がやるなら、成功の確率はどのくらいだ?」と盧安(ルー・アン)は予演の中で尋ねた。


「既存のデータ比較によると、搭載能力の総量でお前が目標に勝つことは不可能だ。そしてすべてのデータ分析は、双方が持つ道具の総量に基づいて強弱を判定している。この判定モデルに従えば、お前は必ず負ける」


 予演の中で盧安(ルー・アン)は渇いた声で尋ねた。「データ分析は正確なのか?」


 元一(ユエン・イー)は答えた。「ほとんどの場合、正確率は極めて高い。お前の現実に対する予演の正確率と同じくらいにな」


 盧安(ルー・アン)は一瞬呆けた。彼は習慣的に、予演とは未来に現実に起きることだと思っていた。しかし突然、盧安(ルー・アン)は前回の任務で、あの女吸血鬼の輪廻者と対峙した時の予演を思い出した。


「俺の予演に、まさか失敗率があるのか?」盧安(ルー・アン)は思った。


 盧安(ルー・アン)がさらにこの質問を続けようとしているのを知り、元一(ユエン・イー)は直接答えた。「一部の集団においては、このような戦闘数値による評価は実質的な意味を持たない。」


 元一(ユエン・イー)の返事を聞いて、盧安(ルー・アン)は苦笑いしながら言った。「この任務を受けたら、俺は死ぬかもしれない。」


 元一(ユエン・イー)は言った。「そうだ。」


 元一(ユエン・イー)の率直な答えに対し、盧安(ルー・アン)は歯を食いしばって言った。「やらなければ、この貴重な枠と一度の任務自由選択権を無駄にしてしまう。」


 元一(ユエン・イー)は再び答えた。「今回の任務で、君が何を得ようと、私には関係ない。探索任務を達成できれば、それ以外の獲得物は個人の収穫となる。」


 盧安(ルー・アン)は強調して注意した。「これは一千万以上の功勲ポイントに相当する任務だぞ。」


「すべての任務の底値はゼロで、一千万以上の価格はお前たちが限られた割り当て枠を争った結果だ。私には関係ない。」


 何百回もの予行演習と元一(ユエン・イー)との対話を経て、現実の盧安(ルー・アン)は深く息を吸い込み、確認ボタンを押した。


「この任務で何も得ずに帰ったら、あの二人(李三祥(リー・サンシャン)と白露(バイルー))は私の能力を再評価するかもしれない。私は何もしないことで一度失敗したのだから、二度と同じ過ちを犯してはいけない。」

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