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無窮重阻  作者: 核动力战列舰
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0537 略奪

 北方戦争終結後、工業連盟は戦後処理を進め、戦争における様々な収穫を計算しつつ、各方面からの反応に対応するための計画を練っている。


 最優先に計画するのは、燕・趙両国による報復の可能性である。参謀部は燕・趙両国の政権の財政、今回の戦争で失った有生戦力、両国が他国の脅威に対処するために維持しなければならない兵力を推定し、それをもって両国の報復の規模を判断する。これらの国に報復の兆候が確認され次第、工業連盟は先制攻撃を仕掛け、師団規模の部隊を出動させて破壊的な作戦を実行する。


 路顓(ルー・チュアン)は数日間にわたる会議を続け、数百に及ぶ戦後の大小の事案に対する方針を決定した後、ようやく本日時間を作って、国内の各勢力の状況を確認した。


 事務机に座り、ここ数か月の古い新聞と皇帝からの手紙を読んだ路顓(ルー・チュアン)は、声をあげて大笑いし、それらの手紙や新聞をまとめて博物館に収める計画を立てた。


 これらの新聞や手紙は、帝国内の勢力の変わり身の早さがカメレオンのごとくであることを示していた。


 この数ヶ月間、路顓(ルー・チュアン)が軍部の怒りを買ったと確定した後、帝国各勢力の態度は揺れ動き、以前は路顓(ルー・チュアン)と最も密接に連携していた名門グループでさえも沈黙を守った。この数ヶ月、路顓(ルー・チュアン)はどうやら窮地に陥り、軍部からは次々と世論の波が押し寄せ、国家反逆者を厳罰に処せと声高に叫ばれた。一方、南方のプランテーションでは物価の高騰を受け、これらの政治勢力はすでに上書し、路顓(ルー・チュアン)という愚か者を厳しく処罰するよう求めていた。


 沈黙を守る者たちは、路顓(ルー・チュアン)失脚後に残る利益の分配を画策していた。利益の分配は、決して簡単なことではない。このような状況下では、自分がどれだけ分け前を得られるかを見極めるだけでなく、相手がどれだけ取るかも見極めねばならず、特にこれらの名家の中には二人の皇子に属する派閥が存在し、互いに牽制し合っていたのである。


 つまるところ、このような責任のなすり合いと終わりのない内部抗争のせいで、旧勢力の者たちの動きがあまりに遅かった。路顓(ルー・チュアン)が動員を終え、北方戦争を戦い終えた後も、連中は計画さえまとめていなかったのだ。戦争が終結しても、彼らはこれが虚偽情報ではないかとまだ疑っていた。


 数週間前の新聞論調はなおも、「一部の者(路顓(ルー・チュアン))が私利私欲のために国家を人質に取り、独断で国境紛争を引き起こした。厳罰に処すべきだ」と遠回しに非難し、路顓(ルー・チュアン)に新たな罪を着せ続けていたのだ。


 戦争の勝利が確定し、四百年にわたって争奪を繰り返してきた肥沃な土地が完全に路顓(ルー・チュアン)の軍事的支配下に入ったことが確認された後、雪のように多くの内密なお祝いが路顓(ルー・チュアン)の邸宅に届いたが、新聞は一日二日ほど静かだった。宮殿から明確な伝言があり、各新聞社は皇帝の意向を受けて次々と原稿の作成を始め、その後、潮のごとき賛美が爆発的に広がった。


 これこそが帝国における勢力の変わり身の能力である。


 そして、宏泱(ホン・ヤン)帝は路顓(ルー・チュアン)に褒賞を与えた。


 冠军侯、武安君、これらの武人が夢見る称号は、過去の慣例では決して皇室の一員に授けられなかった。しかし今、宏泱(ホン・ヤン)はもうかまっていられない。路顓(ルー・チュアン)の不意打ちがあまりにも痛烈で、宏泱(ホン・ヤン)が床に伏せていても、趙国朝廷の若き皇帝の怒号が感じられるほどだった。


 あの若い趙国皇帝は、きっと独断専行で報復するだろう。臥薪嘗胆など、即位したばかりの皇帝には到底耐えられるものではない。疑いなく、斉国の西線は暴風雨のような攻撃を招くだろう。


 もし西線が敗れ、それが北線の勝利と対比されれば、宏泱(ホン・ヤン)は死後の政局の制御不能を心配する必要がなくなる。なぜなら、彼が生きている間に政局はもともと制御不能になるからだ。敗北し、死にかけている老帝と、軍事的・経済的才能に秀でた若い皇族。この二者を比較すれば、宏泱(ホン・ヤン)にはあの名門貴族たちが何をするか完全にわかっていた。


 そのため、宏泱(ホン・ヤン)帝は惜しみなく路顓(ルー・チュアン)に加封し、慣例を破って、本来与えるべきでない称号まで路顓(ルー・チュアン)に授け、いわゆる「持ち上げて殺す」計略で、この若者にその行動をとらせようとした。


 惜しむらくは、宏泱(ホン・ヤン)は年老いていた。この驚くべき手腕を持つ皇帝は、この時期、注意を路顓(ルー・チュアン)だけに集中させ、他の人々の考えを、さらには一部の野心家たちの考えをも見過ごしていた。


 そのため、新聞がまだ印刷されている最中だというのに、各家は宮中の皇帝の意向を既に入手していた。そして皇子に大きな賭けをしていた勢力は、それぞれすぐに自分たちが推す皇子にその知らせを伝えた。


 宮廷の外、華耀王府、灯火が煌々と輝く明かりの中で、宏泱(ホン・ヤン)の四男の路褚(ルー・チュー)が大広間で苛立ちながら歩き回っている。


 この皇子は自分にしか聞こえない声でぶつぶつと呟き続けていた。「陛下のご寵愛がこれほど深いとは、まさか父上……まさか父上は本当に皇位を傍流に譲るおつもりなのか?」


 1年前から、傍系も皇位を継承できるという噂があった。ここ数ヶ月は誰も口にしなくなり、皇子たちの幕僚たちはこれを皇帝が息子たちを戒める行為だと見なしていた。しかし今、新聞には華麗な言葉が溢れ、宮中で明確に与えられる恩賞が次々と伝えられ、1年前の噂が現実味を増している。


 皇帝の心は測りがたく、臣下たちは軽々しく動けず、皇子たちも恐れ、判断の視野を閉ざしてしまう。


 この四皇子が優柔不断になっていると、真紅の衣をまとった高楣(ガオ・メイ)という女性が部屋に入ってきて、皇子の緊張した様子を見た。彼女は彼の手を握り、皇子をなだめ、はっきりと言った。「殿下、状況はもう猶予を許しません。早く決断を下さねばなりません」


 この将軍は女性で、路顓(ルー・チュアン)も後になって初めて岩雀軍團《イエンチュエ・ジュントゥアン》を指揮しているのが女性将軍だと知った。


 この女性将軍はさすがに軍を率いて戦う者だけあって、決定が非常に断固としている。しかし今、彼女の戦闘での断固さが政治に使われ、同じく慌てふためく皇子に酷い入れ知恵をした。


 この男女は一時間抱き合って愛し合った後、すぐに狂気じみた策略を始めた。


 クーデターが始まった。


 地球の歴史において、息子が武力で父親の皇位を奪う場合、比較的うまくやったのが玄武門の変、まあまあだったのが隋の煬帝(ヨウダイ)のやり方、下手すぎたのは歴史上数多くある。


 そして今回の軍事クーデターは、まあまあと言ったところか。岩雀軍團《イエンチュエ・ジュントゥアン》は本来前線に向かう予定だったが、その後城門の守衛を騙し、大量の部隊が都に入り、一日で都の情勢を制圧し、その後競争相手の暗殺を派遣した。


 街中で、王府で、クーデターを起こした兵士たちはライフルで他の皇子をその場で射殺した。もちろん、何人かは逃走した。


 クーデターの夜のことで、皇帝陛下は病死した。どのように死んだのかは、もはや多くの人にはわからない。本当に激怒して死んだのかもしれない。自分の息子がこんなにも無能なのを見て、さらに路顓(ルー・チュアン)と比較し、あまりの差に失望し、恨みからか、怒りのあまり一気に息が詰まって、そのまま両足を伸ばして死んでしまったのだろう。


 しかし、もちろん彼が死んだ後、いくつかの噂で彼の四男は黄河に飛び込んでも疑いが晴れないほどだった。


 父を弑することは最大の罪であり、クーデターの最中に老皇帝がちょうど死去したため、一部の人々が必然的にいくつかの噂を流すようになった。


 噂は数多くあり、最終的に三つの種類に発展した。


 白い絹で絞められ、顔が青紫色になって死んだ;


 毒酒を飲まされ、七つの穴から血を流して死んだ;


 暗殺者が乱入し、一人で刀でずたずたに切り刻まれて死んだ。


 噂は真実性を考慮する必要はなく、ただ聞き手の好奇心を満たせばよい。死に方が猟奇的であればあるほど、噂はそれをより真実らしく描写する。しかし、宏泱(ホン・ヤン)帝が一体どのように死んだのかは、必ずや千古の謎となるだろう。


 都城内の混乱の知らせは、路顓(ルー・チュアン)のもとに翌日届いた。これは、都城内の世家たちが政変の中で不安のどん底に陥り、すぐに路顓(ルー・チュアン)へ情報を送ったからだ。もちろん、政変が完了した後で、路褚(ルー・チュー)から路顓(ルー・チュアン)へも電報が届いた、「京へ戻り、封爵を受けよ」と。新皇帝からの電報であれ、各地の世家からの電報であれ、路顓(ルー・チュアン)はそれらをすべて紙くずかごに放り込んだ。京城でのこうした馬鹿げた騒動に、路顓(ルー・チュアン)はまったく気を遣う気になれなかった。


 路顓(ルー・チュアン)に言わせれば、この政変はむしろ自分たちの推進をさらに進める好機となった。南部プランテーション経済を通じて各地の族群の権力を握る世家たちを動揺させ、統一した力をまったく持てなくさせたのだ。反動勢力がここまで弱体化しているのなら、たとえどれほど臆病であっても、もはや詐欺を働く必要など全くなく、直接脅しをかければよい。


 都の政変の知らせを受けると、路顓(ルー・チュアン)は直接経済部門に出向き、経済的シザーズ差による収奪計画を策定するチームに最新の指示を下した。「計画をもっと大胆に、脅迫的にやれ、わかるか?道徳や慈悲など語るな、こんな好機はもう二度とない。相手が家を失い、破産して飛び降り自殺しようとも、一切心を動かすな!これは強奪ではなく革命だ。革命という流血の過程を非暴力の範囲に抑えているだけでも、我々はすでに慈悲深いのだ!」


 路顓(ルー・チュアン)の最新の指示を受けて、工業連盟の計画経済を策定する連中はすぐに先の計画を破棄し、急進的な経済計画を作成した。


 この経済計画は目を覆うばかりで、その多くは原価を下回る価格で農産物を買い取るというものだった。


 このような価格リストは地球であれば、資本家は地面に腐らせても売ろうとはしないだろう。しかし、ここは田園経済であり、権力分与による政治モデルであるため、路顓(ルー・チュアン)は脅迫することができる。もし売ることを拒否し、産業連盟とこの赤字経済活動を行わなければ、どうせこの先の乱世となりかねないので、最新の経済法案を通じて、「市場経済を乱す」業者を取り締まることができる。路顓(ルー・チュアン)はすでに軍隊と経済審査隊を組織し、革命的な財産没収を行おうとしている。


 もちろん、路顓(ルー・チュアン)も非常に慈悲深く、もしこの損失に耐えかね、労働者への支払いすら困難な場合は、生産手段の株式を産業連盟に譲渡しても良い——平和的買収だ。


 盧安(ルー・アン)の各分意識は聖人ではなく、社会変革にも聖人は必要ない。地球の歴史におけるあの猛者たちに比べれば、路顓(ルー・チュアン)はすでにとても聖母のようであり、最も優しい態度で、社会経済構造全体の変革と、支配層の古い考え方への破壊を達成したのだ。

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