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無窮重阻  作者: 核动力战列舰
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0538 自信がある、度胸がない

 荊州天下という蘿拉(ローラ)ーの中で、斉国の政変が引き起こした一連の変化が、ゆっくりと進行している。


 路顓(ルー・チュアン)の火事場泥棒は、ある程度、齊皇(チー・ホァン)の違法な継承権を安定させた。なぜならすべての旧勢力が、路顓(ルー・チュアン)こそ共通の敵だと確認したからだ。彼らは共に仇敵に立ち向かい、陰謀を企てている。


 例えば、路顓(ルー・チュアン)は西線軍団へ向かう途中で、暗殺に遭った。


 “铛”と、大ハンマーが巨大な鐘に打ち付けられたような音がして、この狙撃弾は路顓(ルー・チュアン)から一寸のところに突然現れた障壁にぶつかった。


 この障壁は極めて薄く、まるでプラスチックの膜のようだ。気流の作用で、どんな塵も付着できない。この薄膜は注意して見なければ見えない。今、この膜は弾丸の衝突で亀裂を生じ、電磁的な閃光が現れ、弾丸を直接はね返した。


 これは霊具であり、最も基本的な防御霊具である。商衡(シャン・ホン)の世界では、これは四級霊具に属し、ほとんどの軽火器の攻撃を防ぐことができる。この霊具を破るには、対応する霊造銃器が必要である。


 商衡(シャン・ホン)側では、霊造銃器は電磁を動力とし、600グラムの長尺重弾頭を瞬間的に15倍の音速まで加速させ、その威力は戦車の徹甲弾に迫る。実のところ、これは電磁砲であり、複合材料の優れた性質によって一丁の銃に集約されているのだ。


 もしこの種の武器であれば、今の路顓(ルー・チュアン)の身にまとう霊造障壁は到底防ぎきれない。しかし路顓(ルー・チュアン)のこの地では、対応する霊造銃器を製造できる能力を持つ霊造師はすべて登録されている。そしてすべての軍用霊造武器は、霊造師が専門の材料で専門に製造したものである。その霊造器具を使用する者は、思想と身元の厳格な審査を受けている。さらに、路顓(ルー・チュアン)が今身に着けている霊造防具はほぼ無敵であり、自らの勢力内で味方全員から離反されない限りは。


 10分後、路顓(ルー・チュアン)を狙撃するスナイパーが発見されたが、そのスナイパーは既に遺体となっていた。情報チームの推測によると、殺害には2人が関与していた。狙撃を担当したのは1人で、狙撃は失敗し、そのスナイパーを処理したのはもう1人。


 40分後、軍の高官数人が自発的に人壁を作って路顓(ルー・チュアン)を囲み、事件現場に到着した。


 路顓(ルー・チュアン)は狙撃手の遺体を見た。死者の手のひらには凍傷の治癒痕があり、膝と肘には擦り傷があった。これらの兆候は、これが職業軍人であり、北方でしばらく滞在していたことを示していた。


 傍らの将校が背後で潰された場所をめくって、路顓(ルー・チュアン)に言った。「殿下、岩雀軍團《イエンチュエ・ジュントゥアン》の者です。」入れ墨は目印で、潰されてしまったが、経験豊富な人なら推測できる。


 路顓(ルー・チュアン)は言った。「わかった。」


 この将校は言った。「殿下、褚王子(チュー・ワンズー)の即位は正当ではありません。」


 路顓(ルー・チュアン)はうなずいて言った。「ああ、わかっている。」


 この将校はさらに追いすがって説得した。「あなたは衆望を集めており、今や我々には偽帝を倒す絶対的な証拠があります。」


 路顓(ルー・チュアン)は嘲笑して言った。「衆望?衆とは誰のことだ?その衆望に応えて、何の得がある?」


 将校たちが言葉を失っていると、路顓(ルー・チュアン)は机を叩いて言った。「軍人として、政治に関わってはならぬが、政治を理解し、この世界の利害関係を理解せねばならぬ。各世家は今の皇帝を面白くなく思い、事を構えたいが、事が大きくなると怖気づき、誰も収拾に乗り出さぬから、こうして慌てて私に処理を頼みに来るのだ。私は高票で選出されるだろうが、選出された後は?彼らに要求を出せば、彼らは『どうやって上り詰めたか忘れたのか』と言宇田(ウダ)ろう。」


 路顓(ルー・チュアン)は、これらの将軍たちがまだぼんやりと戸惑っている様子を見て、粗野な言葉で説明した。「新興集団の先頭に立つ者として、私は今、お前たちを連れて奴らを片付けに来たんだ。旧勢力は今、虚名を切符代わりにして、私にお前たちをなだめて静かにさせようとしているが、それに応じられるか?」


 功績を立てようと熱望するこれらの将軍たちはようやく理解し、ある将校が悪知恵を働かせて言った。「まず不服な連中を全員ぶちのめしてから、この弱虫どもに発言権はないとすればいい。」


 別の将軍が率直に叫んだ。「そうだ、皇位はもともと元首のものだ、宏泱(ホン・ヤン)は当年篡位したんだ。」


 これらの一途な連中が話すほどに話が脱線していくのを見て、路顓(ルー・チュアン)は皇帝になるという話題を慌てて打ち切った。


「ここの状況を写真に撮って、都に送り返し、あのいとこに伝えろ。おとなしくしろと警告しろ。」路顓(ルー・チュアン)は遺体を見て、冷笑した。「皇帝は今、大きな贈り物をくれたんだ。この絶好の口実を無駄にするわけにはいかない。我々と経済協力しない連中を、少しばかり懲らしめてやろう。」


 傍らの文書担当の士官が尋ねた。「あなたを暗殺しようとしたのは、偽帝の勢力ではないのですか。」


 路顓(ルー・チュアン)は神秘的な笑みを浮かべた。「今さら、彼(路褚(ルー・チュー))を始末する言い訳に事欠くとでも?」


 記録官のやや呆気にとられた表情を見ながら、路顓(ルー・チュアン)は言った。「ツッコミどころが多く、力もあまりに弱い。ひと押しで簡単に倒れてしまう。彼に対しては、承認も支持もせず、態度も示さず、まずは宏泱(ホン・ヤン)が残した地盤をしっかり刈り取れ。」


 そう言い終えると、路顓(ルー・チュアン)は装甲車に乗り込み、遠方の軍事要塞を眺めた。


 路顓(ルー・チュアン)の返信は、すぐに都へと届けられた。


 新皇帝は恐怖の中、必ずや厳重な調査に協力すると表明した。


 暗殺が失敗した後、新皇帝の路褚(ルー・チュー)と彼の皇后である高楣(ガオ・メイ)は恐怖に怯えていた。皇帝の座に就く前は、この夫婦は帝位に就きさえすれば全ての問題が解決すると考えていた。しかし実際には、帝位に就いた後、この若い二人はようやく、先帝がいかに過酷な重圧に耐えていたかを知ったのである。


 まず各大軍団は命令に表向きは従いつつも裏では従わず、更に各世家の態度は曖昧模糊としており、そして今や路顓(ルー・チュアン)の工業連盟が獲物を狙うかのような姿勢を見せていた。先帝が路顓(ルー・チュアン)に賜った封号を、かつて不満と怒りを抱いていた新皇帝は今や全て与えただけでなく、さらに多くの官職と封号の約束を提示し、暗に「肩を並べる王」の意味さえほのめかし、路顓(ルー・チュアン)という巨獣をどうにか懐柔しようとしているのだ。


 そして、税関、大規模な鉱山、税務部門のデータ、そして全国の土地データまでもが、路顓(ルー・チュアン)の要求に従い、路顓(ルー・チュアン)に引き渡された。鉱山、河川、土地、人口戸籍、関税輸出入税……これらは国家統治の要となるデータである。いかなる政権であれ、天下を取る軍隊を得た後に天下を治めようと望むならば、これらのデータ報告を引き継ぎ、然るべき管理機構を整えねばならない。国内の先見の明のある者たちは、路顓(ルー・チュアン)が求めるものが実に恐ろしいものであることに気づいた。


 しかし、この新皇帝は、路顓(ルー・チュアン)が依然として自分の皇位を認める動きを全く見せないことに気づき、「暗殺」というまずい考えを出した。暗殺が失敗した後、詰め寄る工業連盟の問い詰めに、工業連盟の使者が遠回しに指摘したこともあり、金箔を施した楠木の皇位に座るこの新皇帝は責任を逃れるために仲間を生け贄にする決定を下した。南方の四つのプランテーション一族が主犯とされ、工業連盟が南方のプランテーションを直接管理する絶好の口実を与えてしまった。


 路顓(ルー・チュアン)の使者が去った後、全身汗まみれの皇帝は椅子に座り、恐怖と無力感に苛まれながら高楣(ガオ・メイ)に言った。「見たか、あいつは今に至るまで我々を公に認めていない。あれは人を食い物にしようとしているんだ。」


 高楣(ガオ・メイ)はやや怯えた様子で言った。「我々は座して死を待つわけにはいかない……軍だ、軍に連絡しなければ。」


 路褚(ルー・チュー)は絶望して言った。「無駄だ、これを見ろ。」


 路褚(ルー・チュー)は前線報告書を提出した。報告書には、工業連盟が前線の軍需供給を担当し、同時に前線の帝国軍を侵食し始めていることが記録されていた。前線では、次々と軍隊が工業連盟に寝返り投降している。


「これはどういうことだ、将軍たちは何をしている?なぜこんなにも簡単に兵権を明け渡してしまったんだ。」高楣(ガオ・メイ)は困惑して尋ねた。


 路褚(ルー・チュー)は首を振った。「抵抗はあったが、無駄だった。将軍たちはもはや軍隊を制御できなくなっている。」


 十六日後。


 六百キロ離れた所にある、斉国の要塞にて。白髪の老将軍が戎装に身を包み、居住まいを正して来客の差し出した書類を見つめていた。


 老将軍はそれを置き、来客に言った。「これは最後通牒と受け取ってよろしいか。」


 来客が言った。「はい、将軍閣下。もし24時間以内に要塞を引き渡さなければ、我々はあなた方を反乱軍と見なします。我々の決意をよくご認識ください。」


「私はあなた方の決意を理解している。あなた方の目的は帝国の現在の軍隊を破壊し、完全に新しい軍隊を再建することだ。」老将軍はあごを撫でながら言った。「ここ数ヶ月で、6つの師団があなた方の命令に反抗したために補給を断たれ、武装包囲の下で解散させられた。これらの軍団の将校たちもあなた方に反抗して軍事法廷に送られた。帝国の他の8つの師団はあなた方の再編に応じたが、すべての将校は更迭され、再編の中で完全にばらばらにされ、あなた方の部隊となった。あなた方は弾薬の後方補給と独立した武装力を掌握している。かつて帝国内で威風堂々としていた軍団も、今は赤子のように弱々しくなっている。」


 “国家は暴力組織である。軍隊、警察、刑務所、物資を分配する者たちは、この暴力システムの礎である。これらの支配の礎は我々の一線であり、我々が構築する新たな支配構造の上では、古い支配勢力に一切妥協しない。これはレッドラインだ。”路顓(ルー・チュアン)の意味は、軍人は改編できるが、将校は必ず工業連盟の昇進メカニズムの下で抜擢された将校に置き換えなければならないということだ。


 “外に大砲を架設したあの若者(要塞の外はすでに重砲連隊に照準を合わせられている)は、数か月前までは帝国軍人だったと聞いた。また、元々更迭された帝国将校たちも、軍学校での教育を経て、大多数が再び軍に編入されたと聞いている。”


 路顓(ルー・チュアン)は言った。「今は革命であり、革命の目的は、統治集団の思想を別の発展生存方式の思想で主導させることであり、一部の人を消滅させることではありません。しかし、革命は依然として暴力的な性質を持ちます。支配的な地位にある階層が頑固に思想の変革を望まない場合、肉体を消滅させて問題を解決するしかありません。」


「私たちの選抜では、識字能力と一定の数学能力、地形図の作成が将校の基準となります。そして、これらの教育は現在、貴族が持っているものです。私たちは貴族を標的にしているのではなく、間違った考え方を標的にしています。」


 老将軍はため息をついて言った。「ありがとう、私の息子もよく私にこれらの言葉を言います。しかし、私たちはいつもこれについて話すと、彼は私と喧嘩します。」


「あなたの息子さんですか?」


「彼は名前を隠して、あなたたちに加わりました。」老将軍は笑った。


 路顓(ルー・チュアン)は尋ねた。“では、あなたは今、平和的解決にしますか、それとも暴力的に対抗しようとしますか?”


 老将軍は言った。“私の配下には六個軍団がいる。これらの軍団の考えは今複雑で、このような降伏を受け入れることはできない。今、部隊にあなた方の条件を受け入れさせるための合理的な名義が必要だ。”


 “話してください。”


 老将軍は深く息を吸い込んだ。“帝国の軍隊は帝国皇帝に忠誠を誓っている。殿下、あなたはその一歩を踏み出すべきだ。”


 路顓(ルー・チュアン)は笑って言った。“将軍、私はとても臆病な人間です。力が十分な時だけ大胆に話し、背後に十分な力を持つ集団がいると確信した時だけ、ある言葉を口にします。そして、あなたとあなたの軍隊は、力が足りません。だから私はあなた方を暴力的に解決する度胸があり、あなた方に従う度胸はありません。”

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