0506 道理を言えば
郡の官道で、数百人が固めた黄土の路を進んでいる。この数百人の兵士たちはそれぞれ様々な種類の鎧を身につけ、長さの異なる武器を手に、群れを成して歩いている。
これは現代の軍隊とは全く異なる。工業時代には、軍隊の服装や武器はすべて制式で統一されており、行軍時には整然とした隊列を組んで進む。しかし生産力が小農経済の時代では、軍隊の武器は制式ではなく、官が提供する武器の品質はまちまちだった。命を守るために、兵士たちは追加で金を払って鍛冶屋に良い武器を作ってもらったり、敵から鹵獲したものの中から選んだりした。鎧に至っては、なおさら制式であるはずがなく、戦場で命を守るこのようなものは往々にして兵士が自費で作らせたものだった。
今、目の前で隊列を組んでいるこれらの集団は、実はそれぞれ小さなグループだ。冷兵器による白兵戦では、一定数の兵士が小さなグループを作り、互いに暗黙の了解が生まれれば生存率は高まる。しかしこれこそが、封建時代の軍隊において派閥主義が生まれる原因であり、将軍がしばしば皇帝の命令に従わなくなる理由でもある。軍隊内部には無数の小さな徒党がはびこり、こうした徒党が下から上へと蔓延しているのだ。
もちろん、この時代に規格化された武器を持ち、統一された鎧を身につけ、比較的整然と隊列を組んで行進する兵士がいないわけではない。例えば、首都を守護する御林軍などはまさにそういった軍隊である。
しかし、そのような軍隊はこの死骨營の古参兵から見れば見せかけだけの代物で、血を見たことがなく、刃の輝きに直面するとすぐに慌てふためく。確かに、中国の古典時代、歴代の御林軍にはこの欠点があった。物資は豊富に保障されていたが、各貴族が送り込む人員が多すぎたため、厳しい訓練を施すのは難しく、物資が豊富で訓練が厳格、かつ戦場で戦闘や殺戮を行う軍隊だけが近代的な部隊と言える。御林軍の先祖は皇帝と共に天下を取った兵士たちだったが、今ではせいぜい京城で喧嘩や暴力を振るう程度だ。戦闘に至っては、修練による優位性で敵を制圧するしかない。死骨營は長年北方の蛮族と戦っている。この死人の中で転げ回ってきた兵隊あがりたちは、街道をのしのしと歩き、通りすがりの商人たちは皆道を開け、じつに威風堂々としている。これらの官軍のわずかな規律は、ただ一人の高い馬に乗った将軍の後ろに遅れずについていくことだけだ。
先頭に立つあの晴れ着を着て怒れる馬に乗った将軍も、名門の子弟である。この時代には、名門の子弟だけが官職に就くことができた。ここで言う官職は、文官にも武官にもなれた。文が尊ばれ武が卑しめられるのは、科挙が興ってからのことだ。科挙が興る前は、名門が朝廷と軍隊を牛耳っており、武官が卑しめられることなどありえなかった。
この武官の名門子弟は、今まさに傍らにいる文士の服装をした友人と話し込んでいる。
文官と武官が言うには、これは漢から唐の時代にしか見られない光景だ。なぜなら皆、世家の子弟だからだ。おそらく何十代にもわたる婚姻を重ねてきたのだろう。世家という圈子は非常に狭く、時には交友が圈子内での名声を高めるための手段となる。反例は魏晋時代に見られる——嵇康は名声が大きかったが、実権者との交友を望まず、実権者の世家圈子での名声を損なったため、実権者に機会を捉えられて殺されてしまった。
今、この二人は、文官の名を韓濤、武官を周嵩という。
韓濤が言った。「周兄、青崖山には数千人が集まっている。あなたの見解では、何者がここで策を練っているのか?」
周嵩は大笑して言った。「韓兄、私がいる限り、いかなる妖人も大軍の前でたちまち粉々となる。君はどうして無用の心配をする必要があろうか。」
韓濤は扇子を軽く叩き、うなずきながら言った。「考えすぎだろうな、周兄には笑われるが。ただ、最近都では国師の勢いがますます盛んで、各地で野に英雄が現れ始めている……」
「韓兄、官職に就いてから、昔のようなおおらかさがなくなりましたね。」
「ははは」と韓濤は笑い飛ばした。
韓濤が神経質になっているわけではない。地方官として、彼は趙明意が活動する地域がもともと妖怪が巣くう瘴気の地であることを知っている。朱門の世子として、彼は妖怪を恐れてはいない。妖怪は山野に巣くい、定まった縄張りを持ち、理由なく流れ歩くことはない。しかし、何千何万という人が集まっているとなると、反乱が起こるのではないかと心配になる。流民が一か所に集まれば、流れ歩いて破壊活動を行う可能性があるからだ。
かつての歴代王朝において、儒門が最も恐れていたのは、外道が立教の名目で大量の流民を集めることだった。とりわけ朝廷の世家たちと国師との間の闘争は、既に白熱化している。国師の弟子たちはことごとく民を害し国を乱したことで、正道にその現場を押さえられ、連合して討伐された。鉄の証拠が山と積まれていたが、皇帝はなお「蒙蔽」され、穴だらけの国師の嘘を信じる道を選んだ。そして今、韓濤は自らの管轄下でこの人集めの現象を発見した。彼は真っ先に友人に連絡し、兵を派遣してもらい、自ら青崖山の真相を探ることにした。
この二人が談笑している頃、四キロメートル先では、猿のように木のてっぺんに登った趙明意が望遠鏡でこの隊列を観察していた。
心の中で、趙明意はこの隊を何十回も全滅させ、隊の中のあの二人を一発で撃ち殺したいほどだった。しかし、理性が趙明意にため息をつかせた。世家の世界は狭い。もし二人が不可解な死を遂げれば、世家は必ず調査を行い、そして必ず自分のところに辿り着く。自分と関係があると判明すれば、次に来るのは決して軍隊ではなく、自分の門派から門戸を清めるために来る兄弟子たちだ。その時、自分はどうする?門に戻って皆殺しにするのか?
李二の方には大勢力の包囲に直面し、単独で生き延びた経験があるが、趙明意はそのような境遇に陥ることを全く好まなかった。李二(自分)はもし意識インターネットがなければ、とっくに心が折れていただろう。
再三考えた末、趙明意は交流する準備をした。
趙明意にとって、交流は戦闘よりも技術が試される。趙明意の今の修為と兵器庫なら、戦争は力任せに叩けばいいだけだ。だが交流は、相手を自分の思い通りに動かすことで、微妙かつ絶妙に威嚇力を示す必要がある。どんな交流にも力が必要であり、なければ、たとえ双方に共通利益があっても、どちらかがつけ込んで交流障害が生じる。
木から飛び降りた後、趙明意は迷彩服を脱ぎ捨て、鍛え抜かれた体が露わになる。趙明意は包みを開き、師門の侠客衣装に着替え、銃器は匣に収めて地中に埋め、長剣を手にし、腰には師伯からもらった環佩を掛けた。
長剣を抜き、剣を鏡にして、趙明意は自分の姿を見た。「見た目はなかなかいい」趙明意は自分に九十点の評価を付けた。剣を鞘に収め、趙明意は陽光のような笑顔を浮かべ、法剣を手に官道へと歩いていった。
四十分後、一人の優雅な少年が長剣を背負い、官道に立って、正面で周嵩と韓濤という二人の世家の子弟の行く手を遮った。
趙明意を見たとき、韓濤の目が輝いたが、周嵩が馬を駆って前に出てきた。
「お前は何者だ、なぜ官軍の行く手を阻むのか?」周嵩は横槊を趙明意に向けた。
馬上戦用の武器を前にしても、趙明意の笑顔は消えず、背中から拡声器を取り出して言った。「拙者は山野の道士でございます。本日、将軍が兵を率いて来られると見て、わざわざ二十里も出迎え、地主の誼を尽くさんと存じます。」
趙明意の語調はかすかだが、声の透過力は非常に強い。官道の馬たちは思わず雷鳴の中で嘶いた。
高音スピーカーを手に、全身鎧の将軍に向かって低音を響かせる。まあ、この画風は極めて異様だ。実際には趙明意は修行によって、周囲四十メートルの空気を振動させて音を伝えることができる。例えば、煉器の手法で電気音響スピーカーを作り出すなど。
周嵩は馬の頭を制御し、声を張り上げて言った。「ここに落ち着くには、官府の文牒があるのか?」
趙明意は笑って言った。「私は天下を歩き、十歩で一人を殺し、千里も痕跡を残さぬ。お尋ねするが、官府は私を管理できるのか?」
この言葉に、四方は驚きの声を上げた。しかし、後方の古参兵たちは趙明意の口調や態度から濃厚な殺気を感じ取っていた。死骨營の一部の老兵は、自分の急所が注視されていると感じ、趙明意のそのような目つきに一瞥された後、全身が痺れるような感覚を覚えた。
趙明意は人を殺したことはないが、李二は一人どころか何人も殺している。李二こそが趙明意のもう一つの顔である。
周嵩は槊を掲げて大喝した。「どこの妖人か、かくも上に逆らう反乱の言葉を口にするとは!左護衛——」
傍らにいた鎧を着た兵士が腹の底から力強い声で叫んだ。「はっ!」
周嵩は趙明意を指さして言った。「この獣を捕らえよ!」
怒濤の如く押し寄せる兵士たちを見つめながら、趙明意は冷然とした態度に幾分の横暴さを交えて言った。「酒は、必ず飲んでもらう。禁じようが罰しようがな。」
続いて、趙明意は一歩踏み出した。その一歩は虎の跳躍にも匹敵し、一気に周嵩の眼前に迫った。周嵩は驚愕し、慌てて槊を振り上げるが、槊の柄を趙明意に掴まれてしまう。周嵩は、自らの槊がまるで攻城槌に突き刺さったかのように微動だにしないのを感じた。次の瞬間、趙明意が槊の柄を握る手を前方へ押すと、油圧機のような怪力が柄を通じて周嵩に伝わった。周嵩は両脚で馬の腹を必死に挟み、馬の力を借りてこの怪力に抗おうとした。しかし、跨る名馬も抗いきれなかった。馬蹄が地面に十センチの痕を逆に擦り、ついに馬は耐えきれずに後ずさりした。
文質彬彬な趙明意は今やロード蘿拉ーのようで、前進して地面を踏むブーツがなんと突き固められた土に一寸の深さまでめり込んだ。趙明意は一歩一歩、片手で騎士を押し戻す!
周嵩は並みの者ではない。名家の子弟として、彼も学問と武芸に励んできた。そして彼が跨る駿馬も、決して凡庸な品ではないのに、今は小馬のように弱々しく、周囲で本来駆け寄って見ようとしていた兵士たちも思わず足を止めた。
馬に乗って全力を尽くしたために真っ赤になった顔の周嵩は、周りの兵士たちが動かないのを見て、思わず大声で叫んだ。「戦に臨んで退く者は、斬る!」その言葉に、兵士たちはようやく少し正気を取り戻し、刀を手に恐る恐る前に出た。
趙明意は顔を微かに振り、鋭い目つきでにらむと、集団は再び恐怖で一歩後退した。
趙明意は低く叫んだ。「手を離せ!」声が終わるや否や、趙明意は手首をひねると、矛の柄もそれに伴って回転した。周嵩の手にあった矛は抜き取られ、彼の掌の皮が一枚剥がれた。矛は趙明意に片手で奪い取られた。




