0475 パニックに見舞われる
組系宇宙、ノア世界。
星隕奇は四人の仲間と共に、耀輝天堂から大地へ近づいている。正確には、主要なプレート上の特定の場所へ近づいている。
星隕奇を含む五人の天使は、実際には大型戦艦に乗っている。その戦艦は高度にエネルギー化されており、体積は変化可能で、最小時には天使の高さの四倍の長さしかなく、最大時には天使の高さの六千倍になる。
この戦艦に座って、次第にプレート大陸に近づく感覚は、まるで体が縮小して微生物の世界に入り込むような不思議な感覚だ。
主要な物質プレートに徐々に近づく時、戦艦の外層は激しい摩擦の中に金色の外観を現した。これは高温の輝きだ。
全部で八十七隻の戦艦は、空を駆け抜ける戦神の戦車のようだ。しかし、今回の耀輝天使たちの到来は祝福をもたらすものではなく、破壊である。
五人の神眷天使以外に、八千六百人の普通天使(高度人工知能)がいる。これらの普通天使のプレフィックスはすべて死罰である。
星隕奇の出撃任務は、また耀輝の某亜文明に懲罰を行うものである。この文明の罪は、既にデータ転送を通じて星隕奇に伝えられた。神典の定義では、この文明は既に末期にまで進化している。
文明は発展の過程を明確にするために、金銭の記号や権力の記号など、現実の問題に直面する際に指標となる物質的な記号を生み出してきた。人はこれらの記号を重視しなければならず、記号を重視することは物質的基盤を獲得し、この世界での存在を維持することである。しかし、完全に記号情報に没頭してしまうと、それは知能体——天国から逃げ出した未フォーマットのプログラム、欲望に満ちた堕天使——と何ら変わらなくなる。それらの知能体は、快楽の電流記号を受け取ると快適さを示し、電流データに悲しみの記号が入力されると、プログラムは悲しみを表現する。オンラインゲームに没頭する人間は、すでにこのような機械的なプログラムに酷似している。オンラインゲームは単なるデータであり、良いデータを引けば、ボタンを押されたかのように理性を失い、課金への道へと導かれ、悪いデータを引けば、悲しませることができる。
耀輝天堂は、各従属文明の発展には干渉しないが、文明がこの程度にまで発展し、純粋な享楽の欲望のためなら何でもし、すべてを踏みにじるようになったとき、罰が下る。
ただし罰が下る前に、天使はもう一つやらねばならないことがある。
運華雯が星隕奇に渡したデータの中に、長大なリストがある。これらのリストは文明の被救済者たちだ。彼らはいくつかのテストを通過した幸運児である。
例えば金銭テスト、金のために周囲の人間をすべて捨てるかどうか。このテストのために、運華雯は多くの人に機会を与えた。この二次文明では、大多数の被験者が膨大な金銭の誘惑の下で妻を捨て、すべての友人を捨てた。
例えば愛情テスト、より多く言いなりになる異性(後宮を抱える)のために今のパートナーを完全に捨てるかどうか。
このようなテストは多い。天使の基準では、同時に複数のテストが行われるが、一つでも合格すれば救済リストに載る。完璧な人間など存在しないのだから。しかし、大半の者は合格しなかった。この文明は人口六億、機械文明レベルまで発展していたが、救済の資格を得たのはわずか一万八千人だった。
五十二日以内に、この一万八千人を迎えに行き、次世代文明の再起動の種とする。そして今、彼らの大陸は間もなく滅びようとしている。
全体系宇宙の主プレートは非常に巨大であり、この巨大なプレートで起きるこの災害は、月にクレーターができるのと同じくらい目立たない。しかしその後、その文明が生息するサブプレートの壊滅を間近で目撃した時、星隕奇の心にふと絶望が湧き上がった。まるで自分がその災害の真っただ中にいて、この恐怖に正面から向き合っているかのようだった。
八千六百人の天使が高空に立ち、結晶の塊が彼らの周りを漂い、壮大で緻密な光の道を構成していた。各天使は非常に遠くにいたが、その光の道でその文明の全大陸を覆っていた。
その亜大陸の生命の最後の瞬間は、星空を見上げる干物がオーブンの真っ赤な格子を見つめるかのように、空の光の道を見つめていた。
光の道が開かれると、上空から見れば、まるでガラス箱の中の小麦粉が振るわれたかのように、大陸全体が粉砕された。高度な文明の操作により、大陸全体の物質のごく一部がエネルギーに変わり、大陸全体の崩壊を引き起こした。これは大地が砕け散る破壊だ。二回のバイラの後、地上のすべては静けさを取り戻し、旧文明のすべては塵の中に消える。あるいは、これらの旧文明の高層ビルの破片は数キロメートルの岩盤層に覆われると言ってもよい。
地上には新しい湖、新しい山々が現れる。二回のバイラの後、大量の天使が様々な種の種子を撒き、通常の生態の姿に回復させ、そして、保護された生態空間の中で救われた人々をこの新しい土地に置き、再び最も原始的な状態から文明を進化させる。
これが、現在の耀輝文明における大多数のサブ文明の運命である。神の時代に入ると、人は神に追いつけず、最も基礎的なところから再び這い上がり始める。再び這い上がる文明が、耀輝文明のサブ文明なのだ。サブ文明から神が生まれることもあるが、大半は天使の手によって破壊される。
今の破壊は、その中のごく普通の過程の一つであり、天使たちは見慣れて驚きはしない。というのも、天使は他人事のような態度でこの任務を遂行するからだ。父神の言葉に従い、堕落(スマートプログラムが汚染されること)さえしなければ、このような天罰に遭うことはない。
五人の天使のうち四人は、人間がゴミを処理するかのように無造作にこのサブ大陸を片付け、彼らの感情は影響を受けなかったが、星隕奇だけは違った。抑えがたい恐怖が星隕奇の心にまとわりついていた。
星隕奇自身もなぜこれほどパニックに陥っているのか分からなかった。破滅を目の当たりにした後、星隕奇の心の中の模範解答では、心の不安をどうしても鎮めることができず、自分が多くのことをやっていないように思えた。
そして大陸の破滅が進行中の三日目、陸地のプレート全体が赤いジャムのようにうごめいていた。熱が拡散されないため、塵も赤熱状態になっていた。
星隕奇は運華雯に尋ねた。「テストは正確なんですか?」
運華雯は自分と同期のこの天使を見て、困惑して言った。「私は一人ひとりに思考トポロジーを行いました。漏れは全くないはずですが。」
星隕奇はおずおずと尋ねた。「つまり、テストの状況は真実なんですか?トポロジー化された思考は、一人ひとりの真の選択を反映できるんでしょうか?」
運華雯の目つきは鋭くなり、そして問いかける。「あなたは恐慌している、だから疑っているのか?」
その後、運華雯は後退した星隕奇を見て、冷静な口調で言う。「あなたはあなたに属さない恐慌に恐慌すべきではない、あなたもあなたが疑う必要のないことを疑うべきではない、あなたは天使であり、神の子だ。」
星隕奇の状況について、盧安は一部の論理情報しか受け取っていない。あの世界の自分はどれほど恐慌し、どれほど迷っているのか、盧安は詳細に感知できず、ただ大まかに、あちらの自分はその状況下で非常に迷っていると考えただけだ。しかし、今の盧安はあちらに詳細で正確な答えを与えることができず、ただ今この瞬間にできるだけ自分を表現するだけだ。
そして今、この六角形の通路の呼びかけの中で、盧安が次に遭遇する状況も同様に未知である。
朦朧の中で、盧安の五感が回復し、その後、別の状況を感知し始めた。
まずは超能力だ。盧安は驚いたことに、自分の超能力が強くなったことに気づいた。以前の数百倍になったようだが、制御の難度が上がった。体内の導力脈絡に部分的な崩壊が生じ、潰散した運動エネルギーが血管や筋肉に影響を及ぼし、非常に苦しく感じた。盧安はすぐに自分の導力超能力を収縮させ、体内に過剰な運動エネルギーを蓄積しないようにした。
盧安は周囲を見回し、自分は狭いキャビンの中にいるようだ。
この空間は長さ二十メートル、幅五メートルで、盧安は容易に超能力をこの狭い世界の外に拡張したが、無限の虚空に触れた。
盧安は事実を明らかにした。今回の任務の始まりは宇宙空間だ。自分自身を百倍に拡大しても、広大な宇宙の中では依然として小さな一点に過ぎない。
周囲の空間には何もないわけではない。遠くの空には、米粒ほどの大きさの星の光が点在している。これらの星の光は意外にも秩序を持って、規則正しい配列で分布している。
盧安は超能力で大型の反射望遠鏡を構築し、観察してみると、これらの星の光は実は一つ一つのドラム缶だった。
これを見て、盧安は理解した。これは自分がディランフィスに入る前のあの任務の次元面だ(詳細は0205章から0221章を参照)。
盧安はある感情状態でツッコミを入れた。「ずいぶん昔のことだな。」
その後、盧安は望遠鏡を他の方向に向けて、さらに多くの星の光を発見し、それらもドラム缶だった。
5分後、盧安は驚愕の事実を発見した。少なくとも8000以上の蘿拉ーが近くにあり、それらの蘿拉ーの移動経路(恒星の海を背景に蘿拉ーの動きがはっきり見える)は何かを中心に回っているように見えた。そして、その回転の中心が自分のところにあるようだった。
「いや、」盧安はすぐに否定した。自分を中心に回っているのではなく、自分がいるこの空間自体がすべての中心であるようだ。
その後、盧安はシャトル艇の自転を必死に調整した。彼はガラスに張り付き、外の広大な宇宙を観察し、何かを探そうとした。
宇宙船が特定の角度に回転した時、盧安の瞳孔が大きくなった。彼は恐ろしい光景を目にした――
十五個の蘿拉ーが、まるで痙攣でも起こしたかのように一つのものを中心に高速回転し、さらに引き伸ばされている。この物体の形状や色は見えないが、そこを通過する光は、まるでレンズガラスを通したかのように歪んで見えている。
「これは一体……ブラックホールか?」盧安は最初にそう思ったが、すぐに首を振った。「もしブラックホールなら、ガンマ線で自分が焼け焦げてしまうはずだし、引力の潮汐力で引き裂かれてしま宇田ろう。」
「ブラックホールじゃないとしたら、何なんだ?」盧安は自分の知識不足を痛感した。それはまるで原始人が電球を見たとき、熱を感じられずにひどく困惑するかのようだった。
盧安は突然、このあまりに先進的な未来において、自分が猿のように無知であることに気づいた。
盧安のいた時代、人類は最初から最後まで地球に座って宇宙を観察していた。宇宙には一体何があるのだろうか?実は、それぞれの恒星系は安定した島であり、島の外の物理現象は、おそらく人間が想像しているほど穏やかではない。陸上の人が十三、四級の暴風に遭遇しにくいのと同じように。
今、この宇宙を航行中の艦隊は、明らかに航行計画外のトラブルに遭遇したようだ。




